池田 悟≪作曲家≫のArabesque

・・・深くしなやかに・・・(音源リンクしてます)

N響・Music Tomorrow 2011

2011-06-28 | レビュー/作曲

「N響・Music Tomorrow 2011」を東京オペラシティ コンサートホールで聴く。NHK交響楽団、指揮:パブロ・ヘラス・カサド

尾高尚忠 / フルート小協奏曲 作品30a (1947)
ドップラーやリムスキー・コルサコフに似た所もある、垢抜けた作品。オケ唯一の管楽器、2本のホルンが大活躍した。
フルート:神田寛明

アンリ・デュティユー / コレスポンダンス (2002/04) [日本初演]
全5楽章。それぞれにフランス語のテキストがあり、ソプラノが独唱する。
III チューバの謎めいた旋律に始まる表現主義的なサウンドが、天国的な煌めきに昇華する。
V レクイエムのような静謐な開始。頂点でソプラノのヴォカリーズをオケが受け、金色のエコーとなる。時折ファゴットのファンファーレがコントラストを作る。
ソプラノ:バーバラ・ハンニガン

西村 朗 / オーケストラのための「蘇莫者」 (2009) [第59回「尾高賞」受賞作品]
舞台中央に舞楽の舞台が設営され、オケはそれを囲むコの字型に配置される。
波が果てしなく高まり、限界を遥かに超えてから爆発し、静まり返る。その繰り返しの中、3本のトランペットの長大な単旋律だったり、大太鼓のみが規則を刻む乱痴気騒ぎになったりする。
一方フルートと2本のピッコロの3重奏など室内楽的な繊細な箇所も、カオスの高次倍音のごとく全体に融合する。45分、全6楽章の大作。
舞楽:天王寺楽所 雅亮会



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1 コメント

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火曜日ですね。 (itsumi@comp)
2011-06-30 22:41:14
私はこの日、顔にできた出来物を取る手術をしました。外に出る時は、患部をマスクで隠し、1日中、気持ちは、真っ暗でした。今は、患部は絆創膏を貼っているだけですが、それでも、気分は落ち込み、音楽に打ち込む気持ちもわきません。1週間後、抜糸ですが、明日からは、この顔でレッスンを行うのも辛いです。
何事もないのが一番ですね。西村朗さんの作品、聴いてみたいです。N響アワーでやらないかしら。
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