音楽家同士で話をすると、演奏の能力と話す能力には、かなり関連があるように思う。
ユニークな解釈で自由奔放な演奏をする方の話は、ちょっとぶっ飛んでる。
全然盛り上がらないおとなしい演奏をする方の話は、小声で聞き取りにくい。
技術的には完璧なのにアピールが弱い演奏をする方の話は常識的で、そつが無い。
接して楽しいと思えるのは、やはりのびのびと演奏する方。話も緊張しすぎず、飾らず、隠さず、簡潔に、時折ユーモアも交えながら。
ところで僕は作曲が専門だから学生時代は筆跡に気を使った。「筆跡は性格を左右する」と、何かで知ったからだ。意図的に変えても効果があるらしい。
「エネルギッシュな悪筆がいいんだい!」と、書道教師の母から叩き込まれた几帳面な楷書のスタイルを捨て去った。
譜面の筆跡も先生から注意され、譜玉の大きい書き方に変えた。定規なんぞ使うものか。小節線さえ!
そんな譜面(フルートとピアノの二重奏)を大学院の入試に提出したら、面接審査で先生の一人が眉をひそめ、「何で定規を使わないの」と仰ったので、「(使わなくても)分かると思って…」。すかさず「オケの方は定規を使ってるぞ」と、別の先生(野田暉行先生)が笑ってフォローして下さった…よく受かったなあ。
性格は体力にも左右される。緑黄色野菜を毎日摂っている。
パプリカ・パンプキン・プチトマ・レンソー…渇いたら、野菜ジュース。
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