東京文化会館50周年記念フェスティバル、黛 敏郎作曲・オペラ「古事記」を東京文化会館大ホールで聴く。
指揮・大友直人、東京都交響楽団、新国立劇場合唱団、日本オペラ協会合唱団、他
円形舞台を設営した舞台美術や合唱団の演技は素晴らしく幻想的だった。演奏技術も文句は無い。ソリストの一人がやや声量に乏しかったものの…。
曲の内容には考えさせられた。
天地創造を思わせる強烈なクラスターからセリーの単音がポツリポツリ生み出される冒頭には脱帽した。
その後はオルフの「カルミナ・ブラーナ」風の簡潔で執拗なオスティナート手法が中心となる。
とりわけ後半は反復音型に次ぐ反復音型。対位法は全く無い。これが黛氏の作風だ。
古典的な分厚いオーケストレーションの合間に、しかし要所で卓越したオーケストレーションがあった。前半の2幕だけ聴いて帰ればもっと幸せだったろう。
==フランス人ozachさんのコメント==
pompier という言葉の芸術上の意味を知っていますか。
==僕の返答==
「型にはまって大時代な」という意味です。このオペラにも当てはまるかも知れない。
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1 コメント
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- 東京文化会館、50周年記念切手を購入しました!昨... (itsumi@作曲)
- 2011-11-22 18:10:00
- 東京文化会館、50周年記念切手を購入しました!昨日、サントリーホールで、ご招待で、ゲーデ弦楽四重奏団のコンサートに行きました。アンコールが、山口百恵さんの「秋桜」名曲は、国境を超えるのだな、と思いました。尚、東北地方へ、支援コンサートに行くとの事です。サントリーホールも、震災のため、演奏をキャンセルするアーティストが多く、よくぞドイツからいらっしゃいました、と思いました。プログラムは、どういう観点から選んだのかわかりませんが、ピアソラに期待したら、意外とおとなしかったりしました。シューベルト(五重奏)の作品が、転調が効果的で、色あざやかで、面白かったです。
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