裏面打法は単板で

10mmの単板に両面ラバーを貼っている男が,卓球についてまとめます。

79年世界卓球 個人的分析

2013-04-03 15:45:54 | 試合
前回小野誠治選手を紹介したが,YouTubeで79年世界選手権の決勝の動画が見つかったので,貼り付けておく。



この試合を初めて見た時はそれはもう大興奮

何十回と研究したことか

ここで,この試合の小野誠治選手と郭躍華の戦術について分析してみたい。

まず小野選手だが,短いした回転サービスを中心に,時折上回転系サービスを混ぜながら三球目攻撃というパターンで来ている。

そして相手が短いサービスに慣れて来た時にロングサービスをフォア側に出し,スマッシュあるいはバック側へショートを送ってからのスマッシュと言う展開に持って行っている。

少しでも浮いたボールならすかさず狙い打つという積極性も,また特筆すべきところ

ごくたまにだが,ハーフロングサービスを出してミスを誘う場面も見受けられた。

スマッシュの決定率も良い方で,打ち合いに持って行かれてもそう簡単には負けない感じ

レシーブは思い切ったツッツキをフォアに送り,相手にドライブを打たせてショートで揺さぶるという展開に持っていく作戦が良かった。

ただ,飛びついた後のバックハンドではうまく得点は出来ておらず,ミスが目立っている(3ゲーム目で一回だけ得点出来た)。

一方の郭躍華だが,投げ上げサービスからの展開の方が得点率は高いのに,何故か低いトスのサービスを中心に組み立てているのが目立っていた。

また,低いトスの時の方が得点率がまちまちで,小野選手にも慣れられている様子だった。

フットワークは非常に素晴らしいが,結局全体的に振り回される羽目になり,3ゲーム目終盤では肉離れを起こして棄権してしまうという残念な事態にorz

それでも当時の中国選手らしく,三球目や四球目攻撃での厳しいコース取り,サービスの変化に関してはレベルは高いと感じた。

以上,参考にしていただきたいm(_ _)m