本の紹介です。
【あなたの仕事に幸運をもたらす77の小さな習慣】
著:コリン・ターナ―
☆**~☆**~☆**~☆**~☆**~
34.「勇気」がその人の長所をさらに伸ばす
(以下抜粋)P126
前著で私は世間一般に用いられている
SWOT分析への反対意見を述べ、
それに代わる◎SOM分析を紹介した。
・SWOT分析
長所、短所、チャンス、脅威
(Strengths、Weaknesses、Opportunities、Threats)
◎SOM分析
長所、チャンス、 利点
(Strengths、Opportunities、Merits)
SWOT分析は組織的ビジネスに日常的に応用されている。
この分析では短所のカテゴリーのほうが
長所のカテゴリーより重視される。
どのリポートも、悪い点に注意を向けるべきだと
(思い違いではあるが)真面目にそう考えて、
長所よりも短所のほうに焦点を当てようとする。
こういう傾向のため、SWOT分析は
"Seek Weaknesses Only Test"
(短所のみを探すテスト)
と呼んだ方が適切かもしれない。
セールス担当者は、成功したセールスより、
失敗したセールスに費やす時間のほうが多いのが常である。
秘書や事務員は、アイデアを出すために話し合うより、
済んだミスについて費やす時間のほうが多いものだ。
受付係は、電話であれ対面してであれ、
お客様とのコミュニケーションよりも事務手続きの
説明に費やす時間のほうが多い。
テストの意図は、人がうまくできないことを見つけ出すことであって、
その人がどんな人間かを発見することではないようだ。
長所とチャンスを開発する最も効果的な方法は、
他のことをすべて無視することだ。
長所・チャンス・利点分析を適用すること、結局、
どこに重要なポイントがあるのかに的を絞れる。
自分の長所は何かを突き止めて、
それだけに集中すれば、
あなたの短所は問題ではない。
自分が優れている分野で秀でることで、
弱点はどうでもよくなるのだ。
ご承知のように、運動選手が訓練するのは
得意な種目だけである。
そうすることで彼らは人々の記憶に残る、
何ができないかではなく、
何ができるかによって。
企業はスタート時にはその長所に集中するが、
いったん基盤が確立してしまうと、
その関心は弱点を正すほうへと向かう。
同様に親は子供が幼いときは、
あれができる、これもできると喜ぶ。
ところが子どもが大きくなるにつれ、
うちの子はあれができないこれもできないと
心配するようになる。
学校に入ると、親も教師も、
その子は何が得意かについて話し合う。
そのうちに、どちらも成績表に書かれた
一番低い点にばかり目を向ける。
最も苦手な分野で成功しようとしても、
自尊心の低下、貧相な自画像、
ちっぽけな理想像に行き着くだけだ。
この自尊心、自画像、理想は、
私たちの人生に大きな影響力を持つあの指令センター、
つまり自分についての概念を構成する要素である。
人に勝るために何ができるかではなく、
自分を直すために何をしなければならないかを
重視するよう訓練されてきたため、
自己受容の能力が消えてしまったのも不思議ではない。
(省略)
自分がしていることのあら探しをされるのが好きな人はいない。
ところが、誰もが他の人にそれをしがちである。
このような傾向が存在するのは、
あら探しは相手のためになると信じているからである。
SWOT分析には根本的に間違ったところはないのだが、
自滅的なのは、それがあら探しを応用しているからである。
◎SOM分析を使うと、あなたの考え方が強化される。
(長所、チャンス、 利点)
今から七日間、それをあなた自身と
あなたが関わることすべてに応用してみよう。
長所とチャンスだけを考えよう。
どんな種類であれ、弱点、脅威については、
考えても検討してもいけない。
◎SOM分析を過去数年間にわたって試した組織は
それによって劇的成功を収めたため、
この概念を全面的に採用した。
このやり方のポイントは、
不得意なことを改善するのではなく、
得意なことをいかに伸ばすかに力点を置くこと。
なぜ、あるチームがコミュニケーションや仕事ができないのか
という理由ではなく、
なぜ、別のチームはそれができるのか
という理由を見つけ出し、
それをもっと活用する計画を立てよう。
なぜ、ある社員が文句をいっているのか
という理由ではなく、
なぜ、別の社員は満足しているのか
という理由を突きとめて、それをもっと広めよう。
考え方の力点をどこに置くかを意識できるようになったら、
次に弱点や脅威を考慮する。
それらをふさわしい位置に置くわけだ。つまり、
弱点と脅威にあなたの邪魔をさせないために
それらを意識するのである。
後ろ向きにSWOT分析をするよりも、
前向きに◎SOM分析をしたほうが、
自分の得意なことを見いだして、
もっと伸ばすことができるようになる。
また、自分の不得意な事を知ることで、
それをしないですませることができよう。
(省略)
自分がしていることのあら探しをされるのが
好きな人はいない。しかし、
誰もが他の人にまさにそれをやりがちである。
自分の長所に気づき、それを
効果的に活かす勇気を持てるようにしよう。
皇帝つき哲学者であったセネカはいっている。
「私たちが臆病なのは人生が困難だからではなく、
臆病だから人生が困難なのだ。
大胆に自分の強みを発見し、活用し、
応用しないかぎり、いつまでもうだつが上がらず、
欲求不満と空しさを抱くことになる。
これでは他人の長所を発見し、活用し、
応用するのに手を貸すことなどできない。
本来の自分になろう、
長所を十分に伸ばそうと願うなら勇気がいる。
欲求不満でなく、願望を抱いたほうが、
私たちは社会と組織に対してよりよく役立つことができる」
☆**~☆**~☆**~☆**~☆**~
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著:コリン・ターナ―
☆**~☆**~☆**~☆**~☆**~
34.「勇気」がその人の長所をさらに伸ばす
(以下抜粋)P126
前著で私は世間一般に用いられている
SWOT分析への反対意見を述べ、
それに代わる◎SOM分析を紹介した。
・SWOT分析
長所、短所、チャンス、脅威
(Strengths、Weaknesses、Opportunities、Threats)
◎SOM分析
長所、チャンス、 利点
(Strengths、Opportunities、Merits)
SWOT分析は組織的ビジネスに日常的に応用されている。
この分析では短所のカテゴリーのほうが
長所のカテゴリーより重視される。
どのリポートも、悪い点に注意を向けるべきだと
(思い違いではあるが)真面目にそう考えて、
長所よりも短所のほうに焦点を当てようとする。
こういう傾向のため、SWOT分析は
"Seek Weaknesses Only Test"
(短所のみを探すテスト)
と呼んだ方が適切かもしれない。
セールス担当者は、成功したセールスより、
失敗したセールスに費やす時間のほうが多いのが常である。
秘書や事務員は、アイデアを出すために話し合うより、
済んだミスについて費やす時間のほうが多いものだ。
受付係は、電話であれ対面してであれ、
お客様とのコミュニケーションよりも事務手続きの
説明に費やす時間のほうが多い。
テストの意図は、人がうまくできないことを見つけ出すことであって、
その人がどんな人間かを発見することではないようだ。
長所とチャンスを開発する最も効果的な方法は、
他のことをすべて無視することだ。
長所・チャンス・利点分析を適用すること、結局、
どこに重要なポイントがあるのかに的を絞れる。
自分の長所は何かを突き止めて、
それだけに集中すれば、
あなたの短所は問題ではない。
自分が優れている分野で秀でることで、
弱点はどうでもよくなるのだ。
ご承知のように、運動選手が訓練するのは
得意な種目だけである。
そうすることで彼らは人々の記憶に残る、
何ができないかではなく、
何ができるかによって。
企業はスタート時にはその長所に集中するが、
いったん基盤が確立してしまうと、
その関心は弱点を正すほうへと向かう。
同様に親は子供が幼いときは、
あれができる、これもできると喜ぶ。
ところが子どもが大きくなるにつれ、
うちの子はあれができないこれもできないと
心配するようになる。
学校に入ると、親も教師も、
その子は何が得意かについて話し合う。
そのうちに、どちらも成績表に書かれた
一番低い点にばかり目を向ける。
最も苦手な分野で成功しようとしても、
自尊心の低下、貧相な自画像、
ちっぽけな理想像に行き着くだけだ。
この自尊心、自画像、理想は、
私たちの人生に大きな影響力を持つあの指令センター、
つまり自分についての概念を構成する要素である。
人に勝るために何ができるかではなく、
自分を直すために何をしなければならないかを
重視するよう訓練されてきたため、
自己受容の能力が消えてしまったのも不思議ではない。
(省略)
自分がしていることのあら探しをされるのが好きな人はいない。
ところが、誰もが他の人にそれをしがちである。
このような傾向が存在するのは、
あら探しは相手のためになると信じているからである。
SWOT分析には根本的に間違ったところはないのだが、
自滅的なのは、それがあら探しを応用しているからである。
◎SOM分析を使うと、あなたの考え方が強化される。
(長所、チャンス、 利点)
今から七日間、それをあなた自身と
あなたが関わることすべてに応用してみよう。
長所とチャンスだけを考えよう。
どんな種類であれ、弱点、脅威については、
考えても検討してもいけない。
◎SOM分析を過去数年間にわたって試した組織は
それによって劇的成功を収めたため、
この概念を全面的に採用した。
このやり方のポイントは、
不得意なことを改善するのではなく、
得意なことをいかに伸ばすかに力点を置くこと。
なぜ、あるチームがコミュニケーションや仕事ができないのか
という理由ではなく、
なぜ、別のチームはそれができるのか
という理由を見つけ出し、
それをもっと活用する計画を立てよう。
なぜ、ある社員が文句をいっているのか
という理由ではなく、
なぜ、別の社員は満足しているのか
という理由を突きとめて、それをもっと広めよう。
考え方の力点をどこに置くかを意識できるようになったら、
次に弱点や脅威を考慮する。
それらをふさわしい位置に置くわけだ。つまり、
弱点と脅威にあなたの邪魔をさせないために
それらを意識するのである。
後ろ向きにSWOT分析をするよりも、
前向きに◎SOM分析をしたほうが、
自分の得意なことを見いだして、
もっと伸ばすことができるようになる。
また、自分の不得意な事を知ることで、
それをしないですませることができよう。
(省略)
自分がしていることのあら探しをされるのが
好きな人はいない。しかし、
誰もが他の人にまさにそれをやりがちである。
自分の長所に気づき、それを
効果的に活かす勇気を持てるようにしよう。
皇帝つき哲学者であったセネカはいっている。
「私たちが臆病なのは人生が困難だからではなく、
臆病だから人生が困難なのだ。
大胆に自分の強みを発見し、活用し、
応用しないかぎり、いつまでもうだつが上がらず、
欲求不満と空しさを抱くことになる。
これでは他人の長所を発見し、活用し、
応用するのに手を貸すことなどできない。
本来の自分になろう、
長所を十分に伸ばそうと願うなら勇気がいる。
欲求不満でなく、願望を抱いたほうが、
私たちは社会と組織に対してよりよく役立つことができる」
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