今日は本のご紹介です。
本:マジック・フォーミュラ
~人生を光に変える~
著:マイケル・J・ローズ
訳者:山川紘矢・山川亜希子
(2002年4月30日 初版)
本の紹介
久しぶりに集まった同窓生たち。人生に苦しんでいる人、問題を抱えている人・・そして幸せな人。その違いはどこに?魔法の処方箋をあなたもうけてみませんか?
(以下抜粋)
「君たちが毎日の生活で焦点を当てるものが、
君たちが手に入れるものだ」とデリバランスは説明した。
「たいていの人は、このことを理解していると思っているようだが、本当に理解している人はほとんどいない。
たとえば、君たちは問題を抱えると、その問題の解決に焦点をあて、そして解決法を見つけてそれをやってみる。大方の人はそれで問題は終わりになると思っている。」
「もちろん、そんなこと常識ですよ」とマックが言った。
デリバランスは頭をふった。
「ほらごらん。マックは理解したと思っている。そしてそれを常識だと言う。しかし、真理の道では、それはバカげたやり方だ。マックが言った事は、外見はそのように見えるという事だ。
しかし君たち、私がここにいるのは、何一つ、外から見えるとおりのものはないからこそ、ほとんどの人の人生は混乱している、ということを教えるためなのだよ。一例として問題解決法を検討してみよう。
君たちが問題に焦点をあてて、解決方法を捜しているとしたら、君たちがそこに焦点をあてていること自体が問題なのだ。だから、君たちは問題を解決しても、焦点はそのまま残る。そしてその焦点が『問題』なのだ。それは一つの問題、とか、特定の問題ではなく、ただ、問題なのだ。
さあ、もう理解できただろうか。もし問題がその焦点にあるのであれば、問題は解決さえれないまま残る事になる。
そして、全体の問題のサイクルはまた最初から繰り返し始まるのだよ。
では、このことを政府のやっていることにあてはめてみよう。世界中のどこの国家も、何に一番、焦点をあてているだろうか?」
しばらく沈黙が続いてから、ガスが言った。
「問題に焦点をあてています」
「まさにそのとおりだ。そして、その政府も、いまだかつて問題を解決したためしはない。なぜなら、彼らは無意識のうちに、常に、問題の発生に焦点をあてているからだ。
これはもちろん、政府だけがやっているわけではない。地球上のほとんどすべての家庭で、起こっていることだ」
彼はため息をついた。
「そして、私が今、言ったことを考えてみようという人は、ほとんどいない。こんな話はたちどころに、拒絶されてしまうだろう。そして実のところ、君たちもまた同じように拒絶するかもしれないのだがね。」
「僕はしません」とマイクは言った。
「僕は、あなたが今、言ったことを何となく知っています。そして、その問題もよくわかります」
(省略)
「君たちの人生で、一番焦点をあてていることは何かな?つまり、君たちがいつも考え、いつも話題にしているのは、何だろうか?」(省略)
「僕は自分の問題ばかり考えているけど、その解決の仕方も考えているよ」とスチーブが言った。
「では、自分の問題を考えている時、君はどんな気持ちかな?」とデリバランスが聞いた。
「心配、不甲斐なさ、絶望感です」とスチーブは答えた。
「では、他の人たちはどうだね?」とデリバランスがたずねた。
「僕も同じです」とガスが言った。
「僕もそうです」とマックが暗い顔をして言った。
(省略)
「ではスチーブの言ったことを考えてみよう。まず最初に、スチーブはそれらを“自分の”問題と言った。つまり、自分がその問題の所有者だと主張して、君は自分を自分の問題と同一視している。
これは心配、不甲斐なさ、そして絶望という状態の中ですべて起こっている。これは君たち三人のまとめとして、妥当だと言っていいかな?」
三人は仕方なくうなずいた。
「そういうふうに言われると、かっこよくないものだな」とスチーブはぶつぶつと言った。
マックとガスもまじめな顔をしてうなずいた。
「残念ながら、そういう態度こそがひどい現実を創り出しているのだよ。」
とデリバランスは、うなずきながら言った。
(省略)
「一般的にあまり理解されていないことは、創造をつかさどっている宇宙の法則がいくつかあるという事だ。
その中で最も重要な法則は、とても単純明快でありながら、非常に大きな力を持っている。
その法則とは、『我々は、自分が創造したものを生き、体験しなければならない』ということだ」
彼はまた首をふった。
「その逆ではない。そのものずばり、それ以外にはない。しかし、ほとんどの人はそのことをわかっていないようだ。
人々が完全に見落とし、気づいていないもう一つの法則は『創造には一刻の休みもない』 というものだ。
私が言ったことを、しばらく、考えてみなさい。私たちは、自分の創造するものの本質を生き、体験しなければならない。しかも、創造には休みがない」
デリバランスは話すのを何分間かやめて、彼の言葉がみんなの心にしみ込んでゆくのを待った。
「もう一つ、君たちによく考えてもらいたい法則がある。
それは『私たちの考えること、話すことは、私たちの創造にエネルギーを与える』というものだ。
つまり、私たちがいつも考えていることこそ、私たちが創造することなのだ。
君たちは、このことの中に人間の苦しみの源があるということが、すぐにわかると思う。
大多数の人間は、人生に最も起こって欲しくないことを考え、口にしている。自分の人生に起こって欲しいことよりも、起こって欲しくないことについて、人々はより多く考えているのだ」
彼は悲しそうに頭をふった。
「人々はそれを人間の本性だと言うが、それは正しくない。それは、絶望という悪い癖なのだ」
(省略)
「君たちの考えることは、どんなことであっても創造的な力があるという意味だ。そして考えたことはいつかは物質的な形として表現される。その物質的に表現されたものが、『人生』と我々が呼んでいるものなのだよ。すなわち、我々は自分自身の現実を創造しているのだ。
しかし、ほとんど誰もそのことに気が付いていない。事実、多くの人々は、私が言っていることをバカにして笑っているよ」
彼は少しの間、黙って、彼らの顔をじっとながめた。
「だがしかし、バカにされようと、受け入れられようと、それはずっと続いている」
「すると、僕が自分の人生を完全な失敗だと思い、そう言っている間は、僕はずっとそういう現実を創り出しているということですか?僕はこんな人生は欲していないという事実は意味がないのですね。僕は自分の欲しないものを創造しているわけだ」とスチーブは言った。
デリバランスはうなずいた。
「わかったようだね。君の思いと言葉は、君が創造し、今も創造し続けているが、しかし本当は望んでいない現実を補強し、維持し続けているのだよ」
スチーブは驚いて首をふった。「ヘーッ!驚いたな。でもどうしてそのことを人々は知らないのですか?」
「それは人々が真理をないがしろにしているからだよ」
「真理、真理とよくおっしゃいますね」とマックは言った。
「しかし、それって何ですか?僕が聞きたいのは、たった一つの自由にしてくれる真理があるのか、あるいは、小さないくつもの真理が混合して一つになっているのかということです。あなたはどう定義しているのですか?」
デリバランスは考え深そうに何分間かマックをじっと見ていた。そしてうなずいた。
「それは良い質問だ。だが、その答えは言うはやさしいが、理解するのはそう簡単ではないかもしれない。
まず第一に、真理にはタイミングがある。君たちにはそうは見えないかもしれないが、この出会いを引き寄せなたのは、君たちなのだ。
私は招かれもしないのに、このテーブルに来たわけではない。侵入者としてやってきたわけではないのだ。
私は、君たちに招かれて、君たちの人生に変化をもたらす為に、ここに来たのだよ。
君たちの仲間の一人は、助けを求めている内なる叫びにふれることができなくて、出て行ってしまった。
一方、ここに残った者は、変化を必要としているとどこか深いところで知っていたのだ。
そうとは気づかずに、君たちは、『今だ』という自分の中の秘やかな叫び声にきちんと応えたのだよ。
ピートにとっては、その時がまだ来ていなかったのだ。私の言っていることが理解できるかな?」
(省略)
「時があるという事はわかったような気がします。でも、まだ、真理については皆目わからないのですが」とマックが言った。
「僕も同じようなものです」とガスも言った。
「よろしい。聞きたまえ。もし、時期が来たちょうどその時に真理が姿を表わせば、それは必ず認識され、人々はそれにもとづいて行動する。
もし、その真理の時が来ていなければ、それは通り過ぎてしまうか、気づかれないか、あるいは、無視され、何の意味もなさないものとして排除されてしまう」
「でも、真理とは何なのですか?」とマックはさらに力をこめてたずねた。
「真理とは、この瞬間に、君に姿を見せている生命(いのち)のことだ。それが真理だよ」(省略)
「頭ではなく心にしみ込ませることが大切だよ。頭で理解することではない。心は真理を知っているが、頭にとって、真理は解(げ)せない事なのだ。
真理というものは、心、つまり魂の居場所を通して姿を現すのだよ」
「あなたの言っていることが、心で感じられるような気がします」とマックはうなずきながら言った。「真理に関するあなたの説明を頭で理解しようとすると、わからなくなってしまいます。
まるで僕の頭というか脳みそはどうしたらいいのか、どこへ行くのかわからないのに、僕のハートはわかっているみたいです。僕の心の中で、あなたの言葉がまるで歌っているようです。
あまり良く分からないけど、ありがたい光見たいです。とっても良い感じですよ」
「正直なところ、僕は自分の人生の混乱を自分で創造しているという概念がまだわからなくて、もがいているんです」とスチーブが言った。
「つまり、ぼくは自分がうまくやっていないことも、自分のせいであることもわかっています。しかし、一方では、人生はやっかいなもので、人生が僕を困難に陥れているっていう気もします。
毎日毎日が、生き残るための戦いです。そして、それが僕の人生です。自分がこうなったのもすべて自分のせいだと考えるだけで、まるで打ちのめされてしまいそうです」
彼は横目で、デリバランスを納得できないというふうにながめた。「それって、本当のことですか?間違ってはいませんか?」
デリバランスは苦笑した。
「それが真実だ。そのことを受け入れ、それにもとづいて行動できる時が、君に来ているだろうか?」
スチーブは辛そうな顔をして、ゆっくりうなずいた。彼は大きなため息をついた。
「はい。時は来ています。僕はあなたの話を聞き、身体の奥深くでは、理解しています。
ただ、自分の人生のこの八方ふさがりの状態を自分で招いたんだというのが、ショックなんです」
「実際はね、きみの人生は八方ふさがりなんかにはなっていないのだよ」とデリバランスは言った。
「君は今、君の人生の中でとても創造的な時と場面に、自分を導いてきたのだよ。君が選択しさえすれば、君の人生に真理をもたらすことができるのだ。
今、君が不安や、感情的な辛さや、恥に苦しみながらここまで来たという事実は、君は目の前にあるこのチャンスに、心から敬意をこめて注目するだろうということを意味している。
もし君が成功の頂点にいたとしたら、君の心の叫びに応じて私がここに現れただろうか?」
「もし、そんなだったら、あなたなんて、必要じゃありませんよ」
デリバランスは笑った。
「いーや、きみは十分に私を必要としていただろうよ。確かに、君はそうとは知りもしないだろうがね。それにもし、君の無意識の叫びに応じて私が現れたとしたら、君はどうしただろうか?」
「おかしな奴だと思って追い払ったでしょう」
「そのとおりだ。事実、新しい旅を始めるためには、君の今の状況の方が、絶好調の波に乗っている場合よりもずっと良い状態にいるということがわかるだろうか?
絶望によって道は開けるのだ。他方自己満足は道を閉ざすのだ。これはいわゆる成功している人々の多くにとって、仮設ではなく、事実なのだ。
彼らは想像しているよりずっと高価な代償を支払っている。そして、名声や安楽を手に入れるために、お金よりもずっと大きな代価を支払っていることに、ほとんど気が付いてもいないのだ。
安楽は自己満足を引き寄せ、そこから、権力は持っていても陰湿な人間関係や沈滞が生まれる。そして、彼らの安楽に対する執着を破壊するためには、ドラマチックな出来事が必ずと言っていいほど、必要になる」
彼はスチーブをじっと見つめた。
「君のいくつかの過去生は名声と富に満ちた人生であり、今生においては、そうした人生の沈滞を打ち破るために必要なドラマを創り上げたのだと、私が君に教えても、
君はまだ自分の人生は全くの失敗だと感じるだろうか?」
スチーブはすごくびっくりしたようだった。
「過去生だって!そういう考え方がある事は知っていたけど、そんなことは信じたこともありません。
あなたは、僕たちは何回も何回も生まれ変わって、映画で見たことがあるように、繰り返しここに戻ってくるとでも、言うのですか?」
デリバランスは小さくため息をついた。
「もし、君が過去生という現実を受け入れることができたとして、私の質問に答えて欲しい。
もし、自分の過去生の堕落した人生を君は今、打破しようとしていると知ったら、自分のことを、もっと良いように感じられるだろうか?」
「正直なところ、もちろん、そう思えますよ。誰だってそうでしょう?」
「確かに誰だってね」とデリバランスは辛抱強く言った。
「それなら、私からの小さな贈り物を受け取りなさい。本当に、これは事実なのだよ」
スチーブは口をぽかんと開けた。
「あなたはマジでいっているのですか?」
「まじめそのものだ」
スチーブはにこにこしながら宣言した。
「私は受け入れます。ウェーイ、ヤッホー!」
「僕に過去生を信じさせて下さいよ」とガスは言った。
「だって、僕は本気で疑っているんです」(省略)
彼はガスに向かってにっこりとした。
「私は君を説得することには、これっぽっちも興味がないね。
しかし、君に『一つの生命(いのち)』を説明しよう。
そして、それがどういう意味を持つのか教えよう。それを受け入れるも、信じるも、どうするも、それは全く君次第というわけだ」
本:マジック・フォーミュラ
~人生を光に変える~
著:マイケル・J・ローズ
訳者:山川紘矢・山川亜希子
2002年4月30日 初版
☆**~☆**~☆**~☆**~
10年前に読んだこの本を棚から取り出しました。
上の内容を読んで、こんなに大切な事が書いてあったんだ。
あの時も一生懸命に読んでいたつもりだったけど、
ようやくその意味が今ならちゃんと入ってくる。
ハイヤーセルフに聞きました。
「マイケルJローズの本を手に取ったのも今のタイミングなんだよね?」
ハイヤー「そう、マスター・マイケルの書物も、言葉もとても重要なものです。」
マイケル・J・ローズの本は多数出ています。
どれもとても感動します。
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