対岸の火事と思うなかれ・・・

阪神大震災の１年前、北海道奥尻で地震が起こり津波によって街は壊滅状態となった。

この時期に不謹慎な発言だとは思うけど、当時「大変だ」「怖いな…」そう思いながらも意識の中では”対岸の火事”で有ったに違いない。

だけど実際自分が阪神大震災で被災してその恐怖や大変さを、そして人の有難さ温かさ、冷たさ残酷さを知る事となる。

今チェーンメールが出回っていると言う。
テレビやラジオから「チェーンメールに惑わされない様に、正しい情報を得てほしい」そんな事が繰り返し伝えられている状態。

どういう神経してるんだろうね・・・

阪神大震災の頃はまだまだ携帯電話の普及率も低くて、メールでどうのと言うことは無かった。
だけど思い返してみて。
もっともっと遡って「関東大震災」
朝鮮人の大虐殺が行われた事を知っている、または記憶に残している人はどれほどいる？
噂って怖いんだよ。
軽い嘘でもそれがとんでもない事態を引き起こすと言うもの。
チェーンメールの様な事が人の口伝で広がる。

それは明らかに・・・人災以外の何ものでもない。

関東大震災はさすがに私も歴史で習ったくらいしか知らない。
でも高校の時の先生が教科書以外の事をたくさん教えてくれたから。その時の話があまりに衝撃的で今も頭から離れないのも事実。

デジタル化された世の中。
使い方によって良くも悪くもするのは、一人間。



テレビでCMをしない。
この非常時当たり前だと私は思う。
こんな時に利益を優先されたんじゃたまったものじゃないよ。

言うのは簡単。

災害が起こるたび色々考えさせられる事は多いよね。


災害が起こって一段落した頃、牙をむく人間が出てくるのも事実なのですよ。
人の弱みに付け込んでね。

阪神大震災の時、ブルーシートを１枚１万円で売る人がいた。
だけど物がが無いから、店が倒壊して手に入らないから仕方なく買う。

焼き芋１本３０００円。
赤ちゃんにおっぱいをあげなきゃならないお母さん。
食べないと出なくなるからとそれを買う。

そんな人間がいる事が悲しい。

言葉ひとつとってもそうです。

こういう事態に陥った時こそ、その人の”素”が出ると言うもの。

何気ない一言に酷く傷つくことだってあるから。
言葉も慎重に選ばなきゃね。


あの時後輩に「リカさんって地震を呼ぶ女ですよね～」
って・・・。
本人和ますつもりで言ったのだろうけど、凹んだよ～ホント・・・

生きてるのがやっとの状態だったのに・・・


もうこれ以上被害が大きくなりません様に。
そして一人でも多くの人命が守られます様に。


私には、祈り願う事しかできない。

歯がゆいけど、今はそれしか出来ないのも事実。


もっと言いたいことは有るけれど、今は止めておきます。