はかせ社労士 ぼちぼちお仕事中!

社会保険や働き方にまつわる「よもやま話」をご紹介します。
(扱う法律の内容は概要です)

その43~おひとりおひとり

2009-09-30 | ものしり働きかた
 いよいよ「見習い」も終わりにしなければなりません。
とはいえ、“ものしり”と“お役立ち”はなかなかすぐには結びつかないもの。
なぜなら自分のトシからしても、社会保険の手続きや働き方のあれこれは、
自分自身のこととして経験していないことが山ほどあるからです。

 社労士の知識はだからこそ、
おひとりおひとりと面と向かって初めて役に立つ知識なんだと思います。
これまでは法律書に首ったけ(いまでもアヤフヤなときにはつい頼ってしまう…)でしたが、
これからは通りいっぺんの説明ではなく、おひとりおひとりにピッタリあう、
ものしり知識の説明をしていかなければなりません。

 不慣れなものですから、初めはあれこれ調べたり思案したりしておまたせするかもしれません。
でもみなさんにとっても、なが~いおつきあいになる社労士の知識ですから、
どうぞ末永くおつきあいいただきたく思います!ご贔屓(ひいき)のほど。

(完)
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その42~“社会保険”労務士

2009-09-28 | ものしり社会保険
 社労士の“お仕事”でもうひとつたいせつなのは「社会保険」のアドバイザー。
“社会”と名のつくように、みんなの、みんなによる、みんなのための保険です。
ですからあるヒトだけがトクをして、
そうじゃないヒトはソンをすることのないように、アドバイスしなければなりません。

 しかしたとえば年金ひとつとっても中身はフクザツ。でもこれにも理由が。
世代を超えてカバーするために、時代にあわせて微調整が必要だったからです。
ある時代のヒトだけがトクをして、そうじゃないヒトはソンをする、
というわけにはいかないですから。

 だから社会保険については、今の自分がカバーされるだけでなく、
この先そして次の時代のヒトたちもしっかりカバーされるのか、つねに見守ってほしいんです。

 社労士として、そのためのアドバイスはみなさんにおしみなく提供したいもの。
だって明日はわが身ですから。
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その41~社会保険“労務”士

2009-09-25 | ものしり働きかた
 社会保険労務士の「労務」は“お仕事”にかかわるアレコレのこと、
その決まりごとをかみくだいて使いものにするのも社労士の大きな“お仕事”のひとつ

 お仕事にかかわる決まりごとの代表格が「労働基準法」。
“基準”なので最低限のことしか書いてありません。
最低限ってだれにとっての?
労働者(勤め人)が「人たるに値する生活を営むための」基準ということになってます。
労災保険や雇用保険があるのもそのため。 

 最低限なわけなので、ドンドン良くしていくこともOK。
そんなとき力になるのが雇い人。
労基法とセットにされる「労働安全衛生法」にこんなフレーズがあります。

 「快適な職場環境の形成

 勤め人が快適ならば仕事がはかどり、
雇い人も仕事をまかせやすくてこちらもはかどる。
お互いのお仕事がはかどるためには、
雇い人にとっても勤め人に最低限きっちり守ってもらいたい“基準”なんですね。
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その40~ミンナのミカタ

2009-09-23 | ものしり社会保険
 ただ“年金”といってみたり、“国民”年金といってみたり、“厚生”年金ってのもあるし、
国民皆年金」といっても年金の数、多すぎじゃない?
それでもずいぶん整理されたほうなんです。

 いまから20年以上ムカシは、
どんな暮らしをしているか、どんな働き方なのかでバラバラ。
はいらなくてもいいヒトや、はいることができないヒトも多かったですし。

 こんな年金では、お年寄りの強いミカタになれません。
そこで国民年金はミンナが必ず入る“基礎”年金に!
皆(かい)年金といわれるようになってから20年以上すぎてましたが…。

 勤め人は厚生年金や共済年金(公務員向け:でも公務員でないスズキもなぜか入ってる)がくつき、
そうじゃないヒトでも、付加年金(たった2年で元が取れるおトクな年金)や
国民年金基金(やめるのが難しいのが短所)でガッチリ備えることもできます。

 さらに20年以上たった今、年金はますます進化し続けます!
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その39~例外だらけ

2009-09-21 | ものしり社会保険
 国民年金の保険料を払う(あるいは肩代わりしてもらえる)のは原則60歳まで
年金をもらうための最短支払期間
(=受給資格期間:原則25年)をクリアしていればオシマイ。

 そうでないヒトはクリアまでなんとか払ってゴール!
もらう年金に期限はありません。生涯有効!

 ただもらう額は、

ミンナの国民年金は払った期間(保険料納付済期間:最長40年)、
勤め人のための厚生年金は払った期間 と 払った当時のお給料の(=標準報酬額)

によって違いが。「25年」は最低ラインなんです。

 勤め人だったヒトが年金をもらう場合、
払った期間で額がスッキリの国民年金に、
期間だけじゃないフクザツな計算が加わる厚生年金がくっつきますから、
イロイロと例外が多いんです。
だからもらえると思ってたものがもらえなかったり、よく調べたらもらえたり…。

 人生イロイロで「例外」はとても書ききれません!
???のかたは社労士にぜひお声がけを!
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その38~より幅ひろく

2009-09-18 | ものしり社会保険
 「第1号」の次は「第2号」。
このヒトたちの年齢の括(くく)りがどうもわかりにくい。
ハタチより前でもあてはまること。
そして60歳をすぎてもそのまま入りつづけることがあること。

 第1号のヒトの年齢をはみだして
保険料を払っているヒトもいるということですね。

 ハタチ前でもお勤めならば、
そのヒトのお給料をたよりに暮しているほかのヒトがいるかも。
だから万が一のとき、そのヒトたちのためにも
お給料の額が払われる額のもとになる(標準報酬)
障害遺族“厚生”年金国民(基礎)年金とは別)を
しっかりお渡しするためというのが理由のひとつ。

 もうひとつはお給料があるので
「天引き」を使って保険料を確実に納めてもらえるから。
国民年金は25年入ってはじめてもらう権利がうまれるので
早くから(ハタチ前でも)遅くても(60歳から年金がもらえる65歳まで)
払ってもらって25年を確実に満たしてもらいましょう、ということです。
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その37~1!2!3!で~?

2009-09-16 | ものしり社会保険
 免除のヒトでも猶予のヒトでも
(あと未納のヒトでも)国民年金はミンナのもの。
ハタチから60歳になるまでイの一番に保険料をはらうのが第1号被保険者
保険料を自分のオサイフから払うので一番わかりやすい!

 ところがおサイフから払わないヒトもいます。
勤め人でお給料から天引きの第2号被保険者
しかもハタチまえから勤めたらそのときから天引き。
でも国民年金の払いオワリも第1号とかならずしもおんなじゃない。

 それから第2号のお相手(オトコでもオンナでも)
で条件をクリアすると保険料そのものを払う必要ナシ!
このヒトが第3号被保険者

 原則は第1号だから、例外その「」が第号、例外その「」が第号。
なんでひとつずつ数字がずれたかというとその昔、
オメカケさんのことを「二号」(正妻でない2人目)とよんでたらしく、
配偶者にそのイメージを重ねたくなかったなんてはなしがあったりなかったり。
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その36~未納ではなく

2009-09-14 | ものしり社会保険
 免除と猶予ってなにがちがうんだろう?

 「免除」は払わなくっていいよってお墨つき。
なので払ったヒトにつく税金で半分サポートの特典も“もれなく”つきます。

 「猶予」は、免除とちがっていずれ払うことが前提。
ただはらわなくてもバツはありません。
そこが「未納」との大きなちがい
それどころか「免除」同様、
猶予期間は年金をもらうための期間(カラ期間)にカウント。
ただ、それでもいずれ払うことが前提ですから、
けっきょく払わなかったら税金で半分サポート、がありません。

 免除ほど生活がくるしくないから他のヒトにたよるのも…、
だけどこのご時勢となが~い人生を考えて、ちょっと先のばししても、
というヒトにはおススメの制度です。

 免除でも猶予でも後払いできるのは10年以内。
払う額は後払いのときの物価によって変わります(大抵は高くなる)。
おカネを借りてるわけじゃないんだし、利息ってわけでもないんだろうけど…。
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その35~免除

2009-09-11 | ものしり社会保険
 放浪の旅からもどったらハタチすぎ。
でもこれまで自分で年金の保険料をはらったことがありません
ほったらかしなら未納ですが、ボクの場合は「免除」です。
当時は全額半額の免除がありましたが、
今は“4分の3”や“4分の1”なんてのも。

 免除された分、将来の年金額は減りますが、半分は税金でサポート
未納だったらゼロですから、払うのが難しかったらまずは免除申請!
クニは社会保障の向上・増進に努めるべし!なわけですから、
後ろめたさを感じる必要はありません。
 
 でも払えるようになったら税金とともに払いましょうね。
みんなの支えあいですから。
(懐具合がよくなったら10年以内後払い=追納も可)

 かつて入っても入らなくてもよかった学生さんも、いまは強制加入。
でも支払いを「猶予」する制度があります。
さらに朗報!期間限定で30歳未満の方にも決められた期間
(「学生納付特例」は学生のときだけ)「猶予」できます!
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その34~カラなのにアリ

2009-09-09 | ものしり社会保険
 海外にお住まいなら、必ず入らなければならないものでもありませんが、
“国民”年金ですから、日本人なら「任意加入」はできます。
保険料を払えばその分、将来の年金額がアップ。

 入らなくても義務ではないので「未納」ではありません。
払ってないので年金のは増えませんが、
海外にお住まいの期間は年金をもらうための期間受給資格期間=原則25年
としてカウントされます(カラ期間)。

 この「カラ期間」、バカになりません。
今の国民(基礎)年金の制度がスタートする1986年(昭和61年)以前は、
国内に住んでいてハタチをすぎても国民年金に入る必要なし、
ってヒトがたくさんいました。
例えば学生さんや配偶者の方、国会議員なんて例も。

 保険料を25年も払ってないからもらえない、とあきらめてはいけません。
「カラ期間」があるかもしれないからです。

 入らなくてもいいよ、とかつてクニがお墨つきを与えたのだから、
額はともかく期間だけはクニが保障しましょう、ということです。
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