デジカメ日記

日々、目に触れたものをデジカメで捉えて行きます。

みのむしの運命

2005年06月05日 01時02分15秒 | 駅シリーズ
突然、こ汚い色の物体ですみませんが、聞けば聞くほどあきれ返る物体なのでご紹介します。
叔母は本当にもの創りが好きで、80歳になった今もそのエネルギーは衰えません。
これも60年前の作品ですが何だと思います?
創った経緯を聞いて、笑いが止まらなかったのですが、これは昔、雨の日に着物を着た
時の履物「高下駄」の「爪カバー」です。要するに、鼻緒がぬれないようにする為のカバー。
赤いビニールのような材質のものは戦後見た事ありますが、なんとこれは蓑虫の
殻で作ったもの。
蓑虫の殻は風雪に耐えた丈夫なもの、それを使って高下駄の爪カバーを創れば雨の中を
歩くのにも耐えられる・・・という発想です。
蓑虫の殻を集めて、中の虫を追い出し、殻を開いて水につけて乾かし、アイロン
掛けて平らにし、縫い合わせて裏布を貼り、こんな形に仕上げたのだそうです。
その知恵とアイディア、又それを今も持ってるという執念、しこしこ蓑虫の殻を集めた
60年前の乙女の姿を想像してずっと吹き出しています。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これまで見たことありません ()
2005-06-06 15:39:11
さくら先生、叔母様の発想すごいですねえ。しかも、地道に集められた執念、そしてそれがちゃんと機能するのですから、脱帽です。

長い年月出来立てホヤホヤのような姿で、よく保管されていられましたね。

おもしろいものを拝見させていただきました。
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蓑虫さんもばんざい!かな (youko taimu)
2005-06-06 18:22:14
おば様はほんとうにすごいね。 

蓑虫さんも本望でしょう。こうゆう発想は

どこから出てくるのでしょうか?

画面をみながら 故郷の風景が想いだされ

ました。

さくらさんの家族に感謝します。そして

おば様のご健康を祈っています。











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幸せなみのむしさん!? (machan)
2005-06-06 19:12:30
考えてみれば60年もその存在を遺した蓑虫さんは何匹いるでしょうか?

たまたまおば様の目に止まった蓑虫さんだけが60年後このようにしてみんなに見てもらえるのです。幸せとしか言いようがありません。

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麻さん (さくら(管理人))
2005-06-06 19:19:32
おそらく相当な数の蓑虫を集める必要があったでしょうね。

当時の少女達のひたむきさとでも言いましょうかね。
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youko taimuさん (さくら(管理人))
2005-06-06 19:24:11
どうしてこれを作ろうと思ったのかは思い出せないそうです。

でも、よーく作ったもんだと自分でも思うそうです。
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machan (さくら(管理人))
2005-06-06 19:27:25
ものを取っとくとは、捨てるとは、どういう事か考えさせられます。

色あせる事もなくぼろぼろになってる訳でもないので、蓑虫ならどんな風雪にも耐えられる・・を実証してる事になります。







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