よく近くの幕張海岸に散歩に行きますが、海は季節、天候により表情が変わります。真夏の
海あそび(ここは海水浴が禁止になってしまいました。)シーズンの海も賑やかでいいのですが
誰もいない、寂しい、涼しくなった秋の海も自分は好きで砂浜を歩きます。南国に生息しているような珍しい貝殻を見つけるのも楽しいものです。そのような秋の海を感じさせる、自分が好き
な曲があります。まずは、フランス人作曲家・ドビュシーの交響詩『海』
上はブーレーズ指揮の『海』 葛飾北斎の絵『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』 北斎の絵をジャケットにして
ユニーク
(曲の構成)
- 「海の夜明けから真昼まで」 (De l'aube à midi sur la mer)
- 「波の戯れ」 (Jeux de vagues)
- 「風と海の対話」 (Dialogue du vent et de la mer)
波しぶきの荒々しさ、力強さ、風の繊細さを見事に表現
2曲目は同国の作曲家・ラヴェルの『海原の小舟』もともとはピアノ曲集『鏡』の中の曲ですが
オーケーストラ版があり著名な指揮者はよく取り上げています。
小沢征爾指揮ボストン交響楽団のもの
上のアルバム『ボレロ』の中の第2曲目にこの『海原の小舟』が入っていますが、同じ印象主義派のラヴェルはより進んだ表現を見せてくれます。海原を漂う小舟と海岸の波の満ち退く微妙さも再現、リアルに捉えています。 彼の作品の中でも『水の戯れ』『蛾』は格別です。