村上春樹さんの「街とその不確かな壁」
書き下ろしの長編小説
あとがきに1980年に発表された「街と、その不確かな壁」という中編小説を納得いくように書き直された小説だそうです
高い壁にまわりを囲まれた街
腎臓のような形
川柳の繁った美しい中洲
いくつかの小高い丘
そこにある古い図書館
二人の出会い
それに対しての壁に囲まれていない実際の世界
村上春樹さんが表現したかった物語がぎっしり詰まっています
壁のある街と聞いて、私はドイツのローデンベルクの都市を思いました
壁で隔たれた設定の小説は他にも読んだように思いますが、自分自身と他との壁であったり、心の壁であったりと想像しました
クスッと笑ったのは失踪した後のベッドに白ネギがあったこと! ←広瀬アリスさんのアイコンを思い出しました(笑)
村上春樹さんの小説はジャズやクラッシックを聴きながら読みたいですね ←実際、小説に出てきた曲をYouTubeで検索して、聴きながら読みました〜
深みのある読み応えのある小説でした