バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

午後からの胃X線検査の試みについて

2014年09月27日 | 研究会や学会
先日、大分別府市において開催された診療放射線技師学術大会で学んだことを報告します。
テーマは午後からの胃X線検査の試みについてです。
昨今、受診者のニーズは多様化してきており、午後からの胃X線検査を依頼されるケースが増してきているようです。報告のあった施設では、午後からの胃X線検査を1日あたり20件程度行っていました。具体的な前処置ですが、午前8時までに脂肪食でない消化の良いものを摂取してもらい、その後は食べず、検査1時間前に200cc程度の水を飲みます。水を飲むことによって胃粘液が洗い流され、午前中とほぼ同等の画像を得られるというのです。実際、会場で示された画像を見ると、午前中に行う当センターの画像とほぼ同じでした。当センターでは、午前中のみしか胃X線検査を行っていませんが、これからの受診者のニーズを考えた場合、午後からの胃X線検査を模索していく必要があると思います。