バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

バリウム飲むのが苦手

2014年06月09日 | 胃X線を受診される方へ
今日は、バリウムの飲めない方に出会いました。
現在、使用されているバリウムは高濃度低粘性バリウムといって、量としては150mlが前後が用いられています。
昔と比べ、量は減っていますが、若い方の中で、どうしても飲むのが苦手で飲めないケースがあります。
頑張って飲んで頂かないと胃粘膜をきれいに描出することができないため、検査にならないことがあります。

最近では、呼気検査などでピロリ菌を判定する方法があります。
ピロリ菌に感染していない方が胃がんになることはほとんどないといわれています。
つまり、バリウムの飲用が苦手な方で、ピロリ菌に感染していないのであれば、無理にバリウムを毎年受診する必要はないと思います。


バリウムを飲むのが苦手な方は、一度ピロリ菌検査をお受けください。
もちろん、そうでない方も一度はピロリ菌検査を受けていただき、ピロリ菌感染の有無を調べてもらい、胃がんになりやすいのかを判定してもらってください。
ピロリ菌検査はお近くの医療機関で受けることが可能です。

それでは今日はこの辺で。すきくぴでした。


食道の観察をしてもらっていますか

2014年06月08日 | 胃X線を受診される方へ
おはようございます、すきくぴです。今日は胃X線を受診するにあたって、食道の観察についてお話しします。

胃X線検査を始めていくさい、発泡剤を少量のバリウムなどで服用し、そのあと残りのバリウムを飲むようになると思いますが、ここでひとつ重要な点があります。

それは食道の観察です。

残りのバリウムを飲用している最中が、もっとも食道を観察できるタイミングです。
当センターでは、人間ドックや住民検診問わず、すべて食道の観察を行っています。
食道の病気を見つけるためです。

一部の検診施設では食道の観察を行っていないという話を耳にしますが、観察しないと食道の病気を発見できません。胃X線とはいえ、食道の病気を発見することが大切です。胃X線検査を受けられる方は、一度その施設に聞いてみてください。

「食道を観察していますよ。」と返答してくれる施設は、きちんとした検診施設と考えます。
今日は技師の立場から、受診者の皆さまに食道の観察についてお話させていただきました。

げっぷの我慢防ぐために

2014年06月07日 | 胃X線を受診される方へ
こんにちは、すきくぴです。今日は胃X線を受診するうえで必要になってくるげっぷの我慢についてお話しします。

胃X線では発泡剤というラムネ菓子のようなものを飲んでいただき、胃を風船のように膨らませて撮影します。

発泡剤を飲んだ後は、げっぷが出そうになります。
げっぷが出ると、せっかく膨らませた胃がしぼんでしまい、胃を細かくチェックすることができなくなります。
げっぷの予防として、つばを飲み込むようにして我慢することが大切です。

ご自身の検査ですので、検査中はげっぷを我慢していただきたいと思います。


胃X線を楽しく学ぶ会 東海北陸大会

2014年06月05日 | 研究会や学会
こんばんは、すきくぴです。今日は研究会の案内です。

本研究会は基準撮影から病変を発見した場合に行う追加撮影、そして精密胃X線像の撮り方などを、基礎からわかりやすく理解できる内容となっています。
前々回だったと記憶していますが、大阪大会には参加させていただきました。
同じ基準撮影ひとつとっても、胃X線撮影技術にこだわりのもつ人が多い印象があります。つまり様々な方の意見を聞くのは大変勉強になります。
機会があれば参加させていただきたいと思います。

胃X線を楽しく学ぶ会

馬場塾へ入会2014

2014年06月04日 | 研究会や学会
おはようございます、すきくぴです。
先日、馬場塾へ入会しました。
馬場塾とは、ご存知の方も多いと思いますが、以前早期胃癌検診協会に勤務されていました馬場先生主催の研究会です。
この研究会はホームページがありまして、ホームページ上においても研究会で使用された画像を見ることができます。

お子さんのいる家庭や、遠方にいる場合などは、なかなか研究会に参加することは難しいと思います。
しかし、このホームページだとご自宅で消化管を学習することができます。
症例ごとに検診胃X線画像、精密胃X線画像、そして内視鏡や病理結果まで一連の情報が網羅されています。
そして、症例に対する説明が動画で閲覧できるのも魅力です。
年会費は3000円ですが、非常に価値のある内容となっています。
入会されていない方はぜひ一度、ホームページへ足を運んでみてください。

馬場塾HPへ

胃がんの一次予防と二次予防

2014年06月03日 | 胃X線を受診される方へ
おはようございます、すきくぴです。
今日はがんの予防についてお話しします。

がんには一次予防と二次予防があり、一次予防とは癌になる前に、がんになりやすい体質や因子などを知り、食生活を改善し、がんになりにくいようにすることです。

そして、二次予防とは健康診断やがん検診を定期的に受診し、がんの早期発見や治療を行うことです。

胃がんに対する一次予防では、例えば減塩の食事があげられます。
また、たばこを吸う人は吸わない人に比べ、約2倍胃がんになりやすいといわれています。
二次予防では、胃X線や内視鏡検査の受診があげられます。
定期的な受診をお願いします。


胃がんX線検診、検査中の流れ

2014年06月02日 | 胃X線を受診される方へ
おはようございます、すきくぴです。今日は胃がんX線検診の検査中の流れについてお話しします。

まずはじめに検査台に上がっていただき、発泡剤(5g)を、薄めたバリウムで飲んでもらいます。
次にバリウムを飲み終わったら、検査台が下がります。
そして仰向けの状態から右回りに三回転していただき、それぞれの体勢で撮影を行います。この時、胃の捻じれを直すために枕を挟んでいただきます。
その後、検査台が下がり、逆さまになった状態での撮影も行います。

※以前は検査台に上がる前にバリウムを飲んでいただいていましたが、以下の4つの理由により、現在は上がってから飲んでいただいています。
・腸が胃に重なって見えにくくなるため
・食道の病変を見つけるため
・バリウムの誤嚥を透視ですぐに確認できるため
・ゲップが出にくいため


いまだにバリウムを検査台に上がる前から飲用している施設がありますが、それでは満足な早期発見は期待できないでしょう。


がんの予防

2014年06月01日 | 胃X線を受診される方へ

こんにちは、すきくぴです。今日はがんの予防です。


国立がんセンター・がん対策情報センターによりますと、
以下のことがらが重要とされています。

1.バランスのとれた栄養をとる
2.毎日、変化のある食生活を
3.食べ過ぎを避け、脂肪を控えめに
4.お酒はほどほぢに
5.タバコは吸わないように
6.食べた物から適量のビタミンと繊維質のものを多くとる
7.塩辛いものは少なめに、あまり熱いものは冷ましてから
8.焦げた部分は避ける
9.カビのはえたものには注意を
10.日光に当たり過ぎない
11.適度にスポーツをする
12.からだを清潔に

日常、忙しかったりすると、これらのことは難しい場合が多いですが、まずは頭の中にいれていただき、ひとつずつ取り入れていきましょう。
健康が一番ですね。
すきくぴでした。