スコとyuwataの部屋

スコティッシュフォールドのスコとyuwataのブログです。

天才

2016年02月11日 15時47分55秒 | 書籍

 

一気に読んでしまった。

石原慎太郎は田中角栄の金権政治を批判し、弓を引いた人間でもある。

しかし、彼も首都の首長を経験したからこそ、これを書けたのではないか?

政治を関わった者としての責任でこれを記した」とも言っている。

 

俺は」と言う一人称の言葉で始まる。

田中角栄は同郷で選挙区は違うが、新潟県に恩恵を与え、

いや、現在の日本を造成し、絶大な影響を及ぼした人物と言わざるを得ない。

そして、僕の幼年期、少年期の日本を牛耳ってきた一番行動力がある政治家でもある。

当時はおぼろげな記憶しかないが、田中角栄の物真似が流行った事は憶えている。

ロッキード事件であまり良い印象は残っていない。

それに、当時自我が芽生えつつあった僕は左側思想だったので、

同郷ながら悪く思うのは当然だった。

ロッキード事件は後にアメリカの陰謀、策略だと思われている。

 

読み終えた後、涙がこぼれて来た。

それは、一人の男が壮絶な人生を全うした、人間の悲哀と思える感情だ。

 

ああ、金は抜きにして、このような芯の通った政治家はもう出現しないのか?

今の政治家はあまりにも酷過ぎる。


純愛

2014年11月15日 16時10分50秒 | 書籍

 

なんかネット上では騒いでるけど、私は素直に竹田恒泰氏が言ってたように

この本を読んで10年分の涙を流した」だよ。

 

死人に口なし。

人の死は悲しい。

そこに愛が介在するともっと悲しい。

と共に、愛されて死ねる人はもっとも幸福である。

 

それでいいじゃない。


私は『純愛』であると思っている。

純愛は当事者同士でしか解らない。

そして、純愛であることを信じている。


破裂

2014年07月27日 12時16分12秒 | 書籍

これはフィクションか?とも思わせる、あの『廃用身』と同じ医師作家の力作である。

一気にこれも読んでしまった。

これから更に爆発的に増える高齢化社会問題、医療裁判、尊厳死問題を投げかける内容である。

私は何故か厚労省幹部・佐久間の考え方、方法を応援してしまった。

自分は超高齢者にも体力的に及ばぬ障害者である。

障害者の前も嫌いであった自分、そして老人以下の機能の自分を抹殺したいからである。

それは、この社会ではもちろん危険な信念、考え方である。

で、あるべきからでこそ本気で考えるべきではなかろうか?

ただ、最後の佐久間の扱いに恐怖を覚える。

あそこまですることはないのでは・・・・・