「自白」 上、下 ジョン・グリシャム著 白石 朗訳
アメリカ テキサス州の町 スローンで フットボールのチァリーダーが
突然行方不明となった。(この娘は 可愛い白人)
何の手がかりも無いまま捜索が続く。 そんな時町を流れる川の砂地で
彼女の持ち物が見つかり事件は一気に殺人事件となる。
同じ高校の生徒が 通報をした。「フットボールのスター選手だった男を見た」(このスター選手は黒人)
軽い気持ちだった。もし真犯人でなかったらすぐに分かり釈放されるに違いない・・
が、無能だと思われたくない警察がこの情報に飛びつき 拷問に近い方法で
無理やり自白を導き 犯人に仕立て上げてしまう。
それから9年 今週の木曜日には処刑されると言う4日前の月曜日
テキサスから遠く離れたカンザス州 トピーカの教会に現れた一人の男が
「あの事件の真犯人は自分で 死刑囚は無実だ」と 牧師に告白する。
無実を信じて奔走する熱血弁護士とこの牧師の懸命の努力も報われず
処刑は実行され、無実の青年を死刑に追い込んだ 保身と人気だけを考えている
検察、検事、判事、裁判官の罪をどのように認めさせ、償いをさせるか。
まだまだ弁護士と牧師の戦いは続いていく。
筋だけを追うと事は簡単なのですが実際にはなかなか簡単にはいきません。
告白を証明する事の難しさ、告白した男のしたたかさ、煽り立てるマスコミ、
弁護士のもとに届く膨大で無責任な情報。
読んでいてハラハラ ドキドキ 早く早く! なんとか処刑に間に合わせて!!
でも 間に合わない。
「冤罪」と「死刑」 おまけにアメリカが今尚かかえる「人種差別」
いろいろな事を考えさせられる小説でした。
お正月3が日は何もしないで読書三昧!
と、楽しみにしていたのに
なかなかどうして 主婦はそういうわけには行きません!
結局かろうじて読めたのが
「剣岳」 (点の記) 新田 次郎著
明治末期 日露戦争直後 前人未踏の剣岳山頂に地図製作のための
三角点埋設をするために 様々な苦労を重ね その任務を
果たした山男たちの記録。(一言で言ってしまえば簡単ながら
その苦労は筆舌に尽くしがたいものがあります)
「天下を善くす」 (御算用始末日記) 六道 慧
ず~~~っとシリーズで読んでいた御算用日記が
しばらく出ないなと思っていたら突然50年も経った想定で
主人公達はすっかりおじいさんになって よみがえってきました。
既に江戸幕府は崩壊していて 維新の風が吹いています。
時代が大きく変わりつつある中
存在意義のなくなった武士たちに生きかたの指南をすべく
二人はまたまた大活躍!と言いたいところが
何しろ年には逆らえず思うように頭も体も動きません。
よくしたもので ふたりの孫たちが往年の二人のように
活躍してくれます。もっとも 昔泣かされた姉妹達の孫には
またまた泣かされるのですが・・それが却って励みになったりして
世の中なかなか上手くできていますねぇ・
あけまして おめでとうございます
静かに新年がはじまりました。(息子一家がまだ帰って来ていないもので・・・)
年賀状は3種類作りました。
とんかちクラブ用は まぁ いうなれば業務用。
(今年度は代表を引き受けているので お知らせもかねての業務用です。)
私たち二人を知っている方々用。
そして私個人の友人用
葉書は 難しい事が出来ないもので 簡単にスキャンしてピクチュアに保存し 使いました。
スキャンするときに用紙をおく台に髪の毛か何か入っていたようで
今年最初の失敗です。
どれだけの失敗を今年はすることやら・・・・・・
でも めげません。
失敗あっての楽しい人生! 今年もがんばるぞ!!!