久しぶりに読み応えのある 小説らしい小説を読みました。
新聞小説でまだ本になってないと思います。
「マルセル」 高樹 のぶ子著
東京で一人住まいの千晶は父の死亡の一報を受け
病院へ行き そこで新聞記者であった父が病室にまで持ち込み
保管していたスクラップブックやノートと共に一枚のはがきを見つけます。
スクラップブックには「マルセル」盗難事件の記事
ノートにはその取材記録と警察発表への疑問が書かれており
葉書には・・・・
実際にあった 「マルセル」盗難事件を軸に 千晶の出生の秘密や恋愛を
調味料とし たくましい想像力で事件の解明にいどみます。
物を書く人はすごいなと思わせる おもしろいお話です。