こんにちは。平日なので日付は伏しますが、臨時開催のHMS上級に行ってきました。担当はM川さん、参加者は5名で、きわめてファミリーな雰囲気です。
あいにくの天気で朝の路面はウェット。午前中の間にドライになったのですが、午後はコース走行開始直後から霧雨、そしてしっかりとした雨になってしまいました。最後の休憩後は、雨は止みましたが、路面はウェットのままで終了しました。
天気はあいにくですが、M川さんがいい感じでリードしてくれて楽しい一日になりました。
朝は、まず、M川さんを先頭としたトレイン走行で、連続的に大き目のRの切り返しをしばし走り、次いで直パイに近い小さなRの切り返しの連続走行を行います。アップができたところで、「どうですか?」との問い掛け。「出口でM川さんより50cmほど膨らみます」と答えたところ、「じゃあ、今日はそれをテーマにしましょうか」という具合に話は進みました。そこで本日のテーマは「3点乗り」のコーナリング・フォームです。
「3点乗り」とは、コーナリングの時に、①外足ステップ、②外足膝(内側タンク)、③内足ステップの三点に荷重を掛けて、かつ旋回方向斜め前方への上体の前傾を作るというものです。この時、肩は旋回方向を向いていることがポイントです。これによってタイヤの接地面を外縁側から中心側に少し(1cm位??)ずらします。コーナリングのパワーを内側に持ってくる(つまりバイクを立てる)ことでトラクションを外側に逃がさない、つまり有効に推進力を使えるようになる。従って、早くアクセルを開けられるようになる、ということです。ですから、旋回中バンクしている時にアクセルを開けるときには、そういうフォームを作りましょうというテーマです。
そこで、午前中を三つのセッションに分け、最初は図の新コース側(7番)を走り、比較的大きなRを意識した走り方をします。
スタートのセッションは⑨のパイロンの手前に置いて、新コース側の変則オフセットを走り、⑰と⑱のコーナーを仕上げにして、⑤⑥⑦はパスして戻ってくるコースです。この時のポイントは、⑪⑫⑬⑭というセクションを如何に連続的に走るかということでしょう。(これはこの日、中級でこのコースを走られた方たちにも共通の課題です。中級は⑤⑥⑦をパスして直線で結ぶ他は、図と同じコースです。) ⑨⑩⑯が単純なオフセットパイロンのイメージで自分の得意なRで走るのに対して、⑪~⑭は連続した一連のセクションとして走る必要があります。段々Rが小さくなるS字の連続という感じになり、メリハリをつけて直線的に走るのではなく、スピードを保ったまま、切り返して行くのが正解です。この時に「3点乗り」の真髄発揮です。いつもより大き目の旋回半径を作るようにイメージして、そのフォームから早めにアクセルを開けていきます。すると、外側に流れることなくきちんと立ち上がっていくわけです。
その他に意外と大事なのは、⑰⑱のセクションで、これはパイロンの仕切りが立っていることで、相当難しい旋回半径になります。普段のように、ただ、芝生のままだとラインの選択幅があるのですが、パイロンがあると、倒せない分だけラインが制約されます。前日の車庫入れの講習のパイロンが残っていたのを活用したということですが、平日ならではの設定ですね。これをスピードを維持して回りきれたらかなりのアクセルコントロールを身に付けていると思います。
二番目のセッションは、細かいセクションということで、市街地側だけを使って、⑧の後を⑰につないで走ります。ここで、今日のハイライトとなる細かいセクションである⑤⑥⑦に挑戦です。
これは、かつて見た事がない設定です。市街地は、そんなに細かいセクションにはならないことが多いのですが、このセクションは走る前は冗談かと思いましたよ、本当に。拡大した図面を載せます。
ここは車の縦列駐車を練習するための場所で、幅3.3m×前後6.5mくらいのスペースで、その中でUターンをするイメージになります。実際に回ってみると、手前から回り込めば十分回れるのですが、奥の壁になる3本のパイロンと手前のパイロンの間は70cm位しかないですから、とても通れるようには見えず、かつ、ウェットコンディションでは芝生にはみ出したら即転倒という頭がありますから、プレッシャは大きいですね。
度胸が固まれば、本当はアクセルを全閉にしなければウニュニュンと速度を維持して回りきれるんですが、成功確率は3分の1くらいでした。
三番目のセッションは、二つをつないで長いコースを走ります。ここに至る休憩時間に9月のイントラ競技会に出場する3選手がこのコースでタイムアタックをしていました。
つなぐと750メートル位のかなり長いコースで、イントラさんたちは98秒くらいで走っていたそうです。
午後の第一部は入口側2番のブロックで変則オフセットのコースを走りました。ここで雨模様となり、路面も視界も最悪になってしまいましたが、細かい切り返しでの「3点乗り」には良い練習になりました。
その後、3時の休憩のあとのローテーションで、再び市街地+新コースにもどります。
基本的に午前のコースを踏襲したのですが、今度は「ラインを潰す」という練習です。下図のオレンジに見えるパイロンが、変更又は追加したパイロンです。
今まで気持ちよく走っていたライン上に障害を置くわけです。M川さんは、「ある意味、苦し紛れです」と笑っていましたが、短い時間の中で、周回を重ねるごとにラインがわかってタイムが縮まるところが面白かったですね。7周くらいのなかで毎周コンマ7秒くらいずつ改善されました。
ただ、この幅の中で走りなさいという風にあまり細かく規制されると、ただ走り抜けることが目的化しがちなので、注意が必要ですね。
ともあれ、結果としての走行ラインは下図のようになります。私は、コースを変えたくなかったので、ともかく2本のパイロンの間を通ることにしようと自分で決めて走りました。
私にとっては、3点乗りのフォームのイメージが掴めたのが、最大の収穫でした。そういう意味ではM川さんに大きなギフトをいただきました。
あいにくの天気で朝の路面はウェット。午前中の間にドライになったのですが、午後はコース走行開始直後から霧雨、そしてしっかりとした雨になってしまいました。最後の休憩後は、雨は止みましたが、路面はウェットのままで終了しました。
天気はあいにくですが、M川さんがいい感じでリードしてくれて楽しい一日になりました。
朝は、まず、M川さんを先頭としたトレイン走行で、連続的に大き目のRの切り返しをしばし走り、次いで直パイに近い小さなRの切り返しの連続走行を行います。アップができたところで、「どうですか?」との問い掛け。「出口でM川さんより50cmほど膨らみます」と答えたところ、「じゃあ、今日はそれをテーマにしましょうか」という具合に話は進みました。そこで本日のテーマは「3点乗り」のコーナリング・フォームです。
「3点乗り」とは、コーナリングの時に、①外足ステップ、②外足膝(内側タンク)、③内足ステップの三点に荷重を掛けて、かつ旋回方向斜め前方への上体の前傾を作るというものです。この時、肩は旋回方向を向いていることがポイントです。これによってタイヤの接地面を外縁側から中心側に少し(1cm位??)ずらします。コーナリングのパワーを内側に持ってくる(つまりバイクを立てる)ことでトラクションを外側に逃がさない、つまり有効に推進力を使えるようになる。従って、早くアクセルを開けられるようになる、ということです。ですから、旋回中バンクしている時にアクセルを開けるときには、そういうフォームを作りましょうというテーマです。
そこで、午前中を三つのセッションに分け、最初は図の新コース側(7番)を走り、比較的大きなRを意識した走り方をします。
スタートのセッションは⑨のパイロンの手前に置いて、新コース側の変則オフセットを走り、⑰と⑱のコーナーを仕上げにして、⑤⑥⑦はパスして戻ってくるコースです。この時のポイントは、⑪⑫⑬⑭というセクションを如何に連続的に走るかということでしょう。(これはこの日、中級でこのコースを走られた方たちにも共通の課題です。中級は⑤⑥⑦をパスして直線で結ぶ他は、図と同じコースです。) ⑨⑩⑯が単純なオフセットパイロンのイメージで自分の得意なRで走るのに対して、⑪~⑭は連続した一連のセクションとして走る必要があります。段々Rが小さくなるS字の連続という感じになり、メリハリをつけて直線的に走るのではなく、スピードを保ったまま、切り返して行くのが正解です。この時に「3点乗り」の真髄発揮です。いつもより大き目の旋回半径を作るようにイメージして、そのフォームから早めにアクセルを開けていきます。すると、外側に流れることなくきちんと立ち上がっていくわけです。
その他に意外と大事なのは、⑰⑱のセクションで、これはパイロンの仕切りが立っていることで、相当難しい旋回半径になります。普段のように、ただ、芝生のままだとラインの選択幅があるのですが、パイロンがあると、倒せない分だけラインが制約されます。前日の車庫入れの講習のパイロンが残っていたのを活用したということですが、平日ならではの設定ですね。これをスピードを維持して回りきれたらかなりのアクセルコントロールを身に付けていると思います。
二番目のセッションは、細かいセクションということで、市街地側だけを使って、⑧の後を⑰につないで走ります。ここで、今日のハイライトとなる細かいセクションである⑤⑥⑦に挑戦です。
これは、かつて見た事がない設定です。市街地は、そんなに細かいセクションにはならないことが多いのですが、このセクションは走る前は冗談かと思いましたよ、本当に。拡大した図面を載せます。
ここは車の縦列駐車を練習するための場所で、幅3.3m×前後6.5mくらいのスペースで、その中でUターンをするイメージになります。実際に回ってみると、手前から回り込めば十分回れるのですが、奥の壁になる3本のパイロンと手前のパイロンの間は70cm位しかないですから、とても通れるようには見えず、かつ、ウェットコンディションでは芝生にはみ出したら即転倒という頭がありますから、プレッシャは大きいですね。
度胸が固まれば、本当はアクセルを全閉にしなければウニュニュンと速度を維持して回りきれるんですが、成功確率は3分の1くらいでした。
三番目のセッションは、二つをつないで長いコースを走ります。ここに至る休憩時間に9月のイントラ競技会に出場する3選手がこのコースでタイムアタックをしていました。
つなぐと750メートル位のかなり長いコースで、イントラさんたちは98秒くらいで走っていたそうです。
午後の第一部は入口側2番のブロックで変則オフセットのコースを走りました。ここで雨模様となり、路面も視界も最悪になってしまいましたが、細かい切り返しでの「3点乗り」には良い練習になりました。
その後、3時の休憩のあとのローテーションで、再び市街地+新コースにもどります。
基本的に午前のコースを踏襲したのですが、今度は「ラインを潰す」という練習です。下図のオレンジに見えるパイロンが、変更又は追加したパイロンです。
今まで気持ちよく走っていたライン上に障害を置くわけです。M川さんは、「ある意味、苦し紛れです」と笑っていましたが、短い時間の中で、周回を重ねるごとにラインがわかってタイムが縮まるところが面白かったですね。7周くらいのなかで毎周コンマ7秒くらいずつ改善されました。
ただ、この幅の中で走りなさいという風にあまり細かく規制されると、ただ走り抜けることが目的化しがちなので、注意が必要ですね。
ともあれ、結果としての走行ラインは下図のようになります。私は、コースを変えたくなかったので、ともかく2本のパイロンの間を通ることにしようと自分で決めて走りました。
私にとっては、3点乗りのフォームのイメージが掴めたのが、最大の収穫でした。そういう意味ではM川さんに大きなギフトをいただきました。
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