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07年9月1日HMS上級のコースレイアウト

2007年09月03日 | 上級レイアウト
 いまにも雨が降り出しそうな空模様でしたが、幸いにも終了までもちました。最高気温25度ということで、久々のバイク日和です。
 この日の担当は、メインT網さん、サブY下さんでした。
 上図が午前のコースで、実際に作ったのはT木さんではないかと、私は想像しています。新コースの高速コーナーがいかにもT木さん好みですし、市街地側が規制パイロンを置いた全く性格の異なる抑制的なセクションで、それを組合せようという理屈っぽさがT木さん風だからです。ただ、これだけテーマが違うセクションをつながれると、二つのテーマを切り替えて比較しながら練習するというよりも、「気持の切り替え」そのものがテーマになっているという感じすらします。もしかしたら、先週の上級のように二人のイントラさんが別々にパイロンを置いてつなぎ合わせたのかもしれませんね。

 ですから、このコースは川寄りの新コースが中心になります。
 ⑤のUターンにつながる④へのアプローチ、それから⑥、⑦、⑨、つまり速度が乗る比較的大きなRでの、減速しながらの複合コーナリングおよびコーナーからの脱出のいくつかのパターンを試していくというテーマでしょうね。
 私の中では、④は手堅く、⑥は挑戦的に、⑦は手探りで、という感じでした。⑦は奥が広いので、どういうラインでも取れるので、旋回と脱出加速の折り合いをどうすればよいのか、最後まで悩みながら走りました。
 ⑨は回り切ったところで、制約パイロンに入ります。あまり無理にそこに突っ込んでいってパイロンを吹っ飛ばすようなチャレンジはしたくないところです。そうすると⑨を回ったところで関門を通過するためにしっかりスピードを落としきるというアプローチになってしまうのが残念でした。
 スピードが出るので、朝一の走行に気合を入れるのに時間がかかりました。



 こちらが午後のコースです。ハイライトは一見してわかるように、一番下の復路のセクションです。T網さんが作ったのですが、出てきてみると「何故、今までなかったのだろう」と思える理詰めのコースです。ちゃんと名前もついていて「末広がりパイロンスラローム」だそうです。
 実際のサイズは、29本の全てのパイロンの前後間隔は4.5mで、最初の7本は直線パイロンスラローム。そして、9本目から29本目までが概ね1本ごとに30cmずつオフセットが広がるようになっています。従って、28本目と29本目のオフセット幅は約6.6mになります。(作図の都合で、画面左右方向の幅が30%ほど詰まっています)
 これは私的には大ヒットでした。この稿を見て、「しまった、行けばよかった」とほぞを噛んでいるであろう人の顔が思い浮かびます。細かいというだけでも楽しいのですが、順に進んでいくと楽しく通れるところと詰まってしまってスムーズに走れないところが出てきます。後者が自分の弱点ということになります。
 一般論として言うと、直パイの部分と最後のオフセット幅が大きい部分については楽に通れる部分になります。
 直パイのあとの小さな振れ幅のオフセットは直パイの延長線上で、より積極的にハンドルを切っていくことで走れると思います。
 一方、振れ幅の大きなオフセットについてはパイロンとパイロンの間に加減速の区間が取れるので、直進加減速でリズムを作るオフセットパイロンの走り方で走りますが、それが、どれくらいの短い区間(オフセット幅)までリズムを作れるかという課題になるでしょう。ですから29本目から手前に戻って、どれくらいのオフセット幅から直線加減速を使った走り方が開始できるかということがポイントになります。
 私自身の感覚としては、直パイ7本のあと、5本位は直パイの延長線上。そして最後の9本は直線加減速を作れるセクションという感じでした。従って、間の13本目から20本目くらいがどろどろと走るところになります。
 この区間はどのように走るかというと、ライダーや車種によって違うでしょうが、加減速は抑えて失速を避けスピードを維持し、ハンドルを積極的に切り増して早めにフルロックに持ち込み、直立時間のないスムーズな切り返しを目指します。
 これは難しい走法なのですが、うまくできると思わずヘラヘラしてしまうほどハイになる走りです。
 個人的にもっとも難しかったのは、直パイ走法からこの走法に切り替わる14本目辺りで、その瞬間に失速しやすく、そうなると棒立ち状態とでも言いましょうか、バイクが立って寝かせられずアイドリングのままハンドルを切るだけで、ただ回り終わるのを待つという状態に陥ってしまいます。そこをうまくつなげると、後は悦楽のセクションに入っていくのです。

 非常によいスキルチェックになりますので、是非、またやって欲しいレイアウトです。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おお。末広がりですか。 (光Ginji)
2007-09-03 22:47:05
あー。この復路のパイロン「末広がり」はシンプルですが楽しいですね~。
浜名湖ですと「クリスマスツリー」と称して、末広がりの部分からスタートしたりします。
(あそこは場所が広いので、この手の置き方のバリエーションが豊富です。)

興味深いことに、ぼくはこれ、「どこで直線をとる走りを開始するか」は意識しないですね。言い換えれば、「切り替える」ってことをしてない気がする…。

イメージで言うと、直パイの時点からすでに「左右にザクザク」切り込むイメージが継続して、気がつくとオフセットも後半になっている…。そんな感触を抱きます。

いずれにせよ、こういう形状の「反復練習」は飽きるということが無い(自分の場合)ので、消耗し切るまで走り続けそうです。:-)
返信する
次回貸切でのリクエスト? (HORIMA)
2007-09-03 23:44:02
末広がりパイロンスラローム 次回のchanoma貸切でのリクエストはどうでしょうか?
気持ち的には元気な午前中の方が良いような気がします。

尚、午前中のコースは、結局、どう走るべきか定まらず、ある意味難しいコースでした。

自分はスタートの市街地コースでの規制の中を如何にスムーズに走れるか?何てことも考えていましたけど・・特に楽しくなかったなあ。

返信する
>光Ginjiさん (@sushi)
2007-09-05 00:31:41
こんばんは。コメントありがとうございます。

>浜名湖ですと「クリスマスツリー」と称して、末広
>がりの部分からスタートしたりします。
>(あそこは場所が広いので、この手の置き方のバリエ
>ーションが豊富です。)

おお、かの有名なクリスマスツリーとはそういうことだったのですね。

>興味深いことに、ぼくはこれ、「どこで直線をとる
>走りを開始するか」は意識しないですね。言い換え
>れば、「切り替える」ってことをしてない気がす
>る…。

私も書いていて気になったところです。N口大将は、よく「直パイの延長線上にオフセットがある」という意味のことを言いますが、そういう気もします。ただ、私の場合は、4.5m間隔だと、ほぼ確実につっかえる一点があって、それが14本目あたりになるのです。その要因を考えていたら説明のようになったという感じです。もし、5m間隔であったら、つっかえることなく完全なトランジションが可能であったようにも思えます。


>いずれにせよ、こういう形状の「反復練習」は飽き
>るということが無い(自分の場合)ので、消耗し切る
>まで走り続けそうです。:-)

同感ですね。このコースの場合だと、コースは変化しなくても自分のコンディションが変化することによって、1回ごとの手応えが変わって行きますから、本当に溶けるまで走れそうな気がします(笑)

返信する
>HORIMAさん (@sushi)
2007-09-05 01:27:46
お疲れ様でした~っ!!

>末広がりパイロンスラローム 次回のchanoma貸切で
>のリクエストはどうでしょうか?
>気持ち的には元気な午前中の方が良いような気がし
>ます。

そうですね。chanomaはレベルが上がっていますし、スピードを落とせば中級の人でも十分通れますからね。
「元気な」と言うよりは集中力があって丁寧に走り続けることができる時間帯向けでしょう(笑)
良いテーマになるでしょうね。


>尚、午前中のコースは、結局、どう走るべきか定ま
>らず、ある意味難しいコースでした。

この新コースは難しいと思いますよ。いつかM本さんが言っていましたけど「上級の人は小さく器用に曲がってしまうんですよね。もうちょっと楽に回れるラインがあるんですが‥‥‥‥」みたいなハマり方をしますね。

>自分はスタートの市街地コースでの規制の中を如何
>にスムーズに走れるか?何てことも考えていました
>けど・・特に楽しくなかったなあ。

まあ、規制パイロンはあなた任せというか、それにあわせることが課題ですから‥‥‥‥。
楽しむという観点からは、規制なしが良いでしょうね。走らされていると思うとなかなかつらいですもんね。ここは貸切には引き摺らないようにしましょう!

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