以前にもお話したことがあると思いますが、今回の遍路旅で新たにその時の感想がより鮮明に書くことが出来るので、あえて再度書かせて頂きます。
遍路旅をする時に、故人(身内)で会いたいと思う人を念じて歩けば、色々な形で会うことができるという話があります。
私はその話を信じて過去3回の四国遍路でそれを実行しました。欲張りかも知れませんが、3人(父親・祖父・祖母)の事を念じながら88ヶ所を巡拝しました。
初めに5番札所・地蔵寺手前にある番外霊場・五百羅漢の羅漢像の中に父親そっくりの像があり、思わず「親父、元気そうだな。」と話かけてしまいました。この時、私は「こうやって、会わせて頂けるんだなぁ。」と感激しました。その夜は、何か暖かい空気に包まれて眠りにつく事が出来ました。
その後、愛媛県内に入り、55番札所・南光坊から56番札所・泰山寺へ行く途中の遍路道ですれ違いざまに再度父親に会うことが出来ました。振り返って見ると全然別人の後姿なのですが、正面は確かに父親でした。「俺は側にいるんだぞ。」と伝えたくて他人を借りて姿を見せてくれた気がします。
次に75番札所・善通寺では本堂のご本尊薬師如来様をとり囲むように高さ1mほどの五百羅漢石像(人間の煩悩の数で108体)が置かれていますが、その中で祖父と祖母に会わせて頂く事が出来ました。ご本尊に向かって左側に祖父がいて、右側に祖母がいました。
祖父の若い頃は宮大工(神社仏閣建築)で、祖母は生前神仏に対する信仰心が強い人だったので、「きっと、あの世で薬師如来様に救われているんだなぁ。」と思いました。
そして、今回(昨年11月)の遍路でも父親は姿を見せてくれました。あの番外霊場・五百羅漢で・・・。やはり、四国は不思議な土地です。
私の幻想かも知れませんが、確かに3人は私の目の前に現れてくれました。
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