諏訪山岳会公式ブログ

諏訪地域の山好き、クライミング好きが集まって、ウラヤマからヒマラヤまで四季を通じてオールラウンドに活動しています。

三ツ峠

2016年07月11日 | バリエーション・登攀
三ツ峠(中央フェイス、右フェイス)
日時:2016年7月10日
メンバー:U山、F見

クライミングの基本技術のおさらいと、あぶみの練習、マルチピッチの練習という事でU山さんと三ツ峠に行ってきました。
一瞬射す日差しがジリジリと肌を焼きましたが、一日を通して高曇りの空が日よけとなり、それほど暑さを感じずに過ごせました。

新御坂トンネル側の県営駐車場から1時間ちょっと歩いて三ツ峠山荘に到着。
山荘のテラスから岩壁を見下ろすと、早朝にもかかわらずだいぶ人が取り付いています。
2週前にS原さん、岩ひばりさん、namiさん、I間さん達が登った「亀ルート」にも人が張り付いており、岩棚を亀のごとく慎重にトラバースしている様子を見ているとこちらも緊張してきます。
















山荘から岩壁の基部に下ってみるとクライマーは多いですが、空いているルートもあり、激混みといった状況ではありませんでした。
空いているルートにU山さんがロープを張って下さり、ウォーミングアップをします。
 

その後、取り付きがハングしているルートに移動し、そこであぶみの練習です。
U山さんが実際にあぶみを使って登り、見本を見せてくれます。
何十年も前のリングボルトにあぶみをセットして、あっという間に登っていきます。
トップロープで確保してもらい、自分の番です。
実際にあぶみで登ってみると難儀する部分もあり、特に岩を乗越す際のバランス取りが難しく感じました。





























 
今回使わせて頂いたU山さんのあぶみは、足入れ部が四角口で重量がかかっても開口を保つために一番上に金属プレートがついているタイプのものです。
また、使用時の取り回しのし易さや足入れした際にバランスを取り易くするため、スリング等であぶみに改善を施してあったのですが、実際に使ってみて、使用時の扱い易さ、足入れ性の良さ、バランス取りのし易さ、使った後のまとめ易さを実感しました。
いろいろ経験された上でこういった改善が施されていると思うと、貴重なノウハウを見せて頂けてありがたく思います。
 


昼食の後はマルチピッチの練習です。
中央カンテ(4P)をリードさせてもらいました。
ボルトルートのリード経験も乏しく、NPのリード経験もないので不安もありましたが、U山さんのフォローのおかげで4Pをリードさせてもらいました。




ビレイをする時に富士山とその裾野が見えると爽快な気分になります。
ただ、2P目のビレイでU山さんから「ロープがゆるゆる!!」と声がかかり、気の緩みを反省しました。
その他、U山さんの目から見れば危なっかしいことをしていたと思いますが、時に黙って見守り、時に指摘し、自分が登りやすい様にお膳立てして下さり感謝です。
 
終了点につくと前のパーティーが順繰りに懸垂下降していました。
最後の一人が降りてだいぶ時間が経ったのですが、ロープが引かれる気配がありません。
どうやらロープが岩溝にはまってスタックした様です。
U山さんが自分たちのロープで懸垂下降しながらスタックしたロープを流した後、終了点から一つ下の支点で一旦切り、懸垂支点を再構築します。
終了点から一気に降りるとスタックしやすい様で、終了点からは距離は短いですが1つまたは2つ下の支点に一旦懸垂で降りて、そこから一気に降りると良いようです。
2つ下の支点が足場が広く作業しやすいですが、今回の我々のテーマは「何事も経験」だったので、1つ下の足場の狭い支点で懸垂支点の再構築をしました。
そこからもう1ピッチ切って取り付きまで戻りました。


 



今回はマンツーマンの指導により、いろいろ経験できて大変勉強になりました。
忘れないうちに復習をして、さらに経験を積んでいきたいと思います。
U山さんの写真を撮る余裕が無く、U山さんに撮って頂いた自分の写真ばかりになってしまって申し訳ありません。





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