諏訪山岳会公式ブログ

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「4月例会山行/爺ヶ岳南尾根 雪洞講習」

2016年04月19日 | 講習会 等
爺ヶ岳南尾根 雪洞講習

山行日:2016/4/16-17
メンバー:S原、K西、O石、T嬢、F見

今冬の雪の少なさと春からの雪解けで実施が心配された雪洞講習ですが、無事に実施する事が出来ました。




7:50 扇沢の爺ヶ岳登山口を出発。
八ツ見ベンチの先で夏道から離れ南尾根に向かいます。
雪があったり無かったりの尾根道を登ります。






途中視界が開け、稜線を見ると雪の無い場所もあり、どれだけの雪が残っているのか心配になります。
(後で行き会った方の話では稜線は夏道が一部露出していたとのこと)


10時過ぎ、ジャンクションピーク手前の比較的雪の多そうな斜面に到着。
S原さんがアバランチプローブで雪の深さを確認していきますが、充分な深さの場所がなかなか見つかりません。
深さ2mほどのなんとか雪洞が掘れそうな場所を選定しました。









S原さんの指示のもと雪洞作りの開始です。
出入り口を2カ所とり、内部で繋がっているタイプの雪洞を作ります。
全員が交代しながら掘り進めます。
















2m弱ほど掘り進んだところで薮の斜面が露出してきました。
もう少し奥行きを確保したいところですが、90度方向転換し雪洞を繋げます。
斜面側の壁をギリギリまで広げたり、雪洞の両端を外側に広げたりしましたが、奥行きが確保できないことが響いて雪洞内に5人が寝ることは厳しく、 2人は出入り口の通路に寝る事に。(S原さん、O石さんありがとうございました)
2時間をかけて立派な雪洞の完成です。






時計を見るとお昼の時間。
雪でベンチとテーブルを作り、そこで昼食です。
K西さんがびっくりする程の量の飲み物と肉等を担ぎ上げていて下さり、感謝しつつ頂きます。






重労働の後という事と、好天の下、正面に蓮華岳、針ノ木岳を見ながらの絶好のロケーションでの食事となり、飲み物も食べ物も良いペースで喉を通過して行きます。













胃袋も落ち着いたところで、雪上歩行や滑落停止の個人練習をしました。
日も傾き肌寒くなってきたところで雪洞の中に移動。
夕食は寄せ鍋です。
雪洞内に作った棚に置いたろうそくの灯りがきれいです。






翌日は天候が崩れるこという事で、爺ヶ岳山頂は目指さず早々に下山することにして就寝しました。
翌朝は4時起床、6時ごろ下山を開始し8時前に駐車場に到着。
雨の降る前に下山することが出来ました。


今回の雪洞講習は、S原さんからの雪洞作り~過ごし方の技術指導やコツの伝授を受け、大変勉強になりました。
こういった機会を作って下さりありがとうございました。



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2 コメント

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Unknown (S原)
2016-04-23 21:10:16
雪が少ない中、数年前とほぼ同じ場所に雪洞を掘ることができました。雪洞泊体験と新旧の会員の交流もでき、有意義だったと思います。テムレスは雪穴掘りにも大変有効でした。
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Unknown (U山)
2016-04-20 23:49:37
なかなか贅沢な時間の過ごし方ですね。訓練というタイトルがすこし野暮だったかな。K西さん相変わらずですね。このスタイルが山屋の行き着くべきところのひとつのような気がします。
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