諏訪山岳会公式ブログ

諏訪地域の山好き、クライミング好きが集まって、ウラヤマからヒマラヤまで四季を通じてオールラウンドに活動しています。

白馬岳主稜

2016年05月09日 | アルパインクライミング
G.W.最週末の5/7,8と白馬岳主稜に行ってきました
日時:2016年5月7日~8日
参加者:O石、MT女史(会外)、IH友(会外)

今回は同門、長山協所属山岳会の親しい友人女子と山岳腐れ縁の勤務先同僚との3人パーティーです。



5/7(土)
11:30 雨
予想以上に天候の回復が遅くなる予報から、当初の早朝発、4峰あたりの稜線幕営の予定から変更し、ゆっくり猿倉に入りました。今日は白馬尻で幕営し明日の早朝軽装ラッシュを目指します。

時折激しく降る雨に車の中で雨足の収まるのを待ちます。


12:30 ようやく雨も小降りになり出発です。


途中の沢も雨量が増し渡渉には注意が必要です。
この沢も、そのあと含めて2度ほど巻きました。


13:40 一時間少々で白馬尻に到着です。明日目指す主稜は雲の中。




諸先輩から教えていただいた右岸台地に今日のお宿設営完了です。
なるほど!ここなら雪崩、落石のリスクもなく安心です。
他にテントは左岸台地(ここよりも低くリスクは高い)に一張りのみ。
この日の夜は25mは超えてそうな暴風!この風の稜線は嫌だなーと気になりつつ眠りにつく。


5/8(日)4:30 晴れ、風弱し
いつも思うが、日の出前の深い紺碧はいつみても心が引き締まる。
出発です。


4:55Ⅷ峰下から取り付く。


先行は2人パーティー、さらに上に4人パーティー。
我々は3番手です。


6:15 いきなりの急登でしたが、ほどなくⅧ峰に到着。
昨日の暴風のおかげで雪も締りいいペースです。




Ⅷ峰を越えてリッジやら岩稜やら、ロープを出す程ではないけれど、賓雪のせいか藪漕ぎの多い下部稜線です。


お決まりの杓子岳(いい山容です)の写真を撮り


まだまだ続く主稜線に心高ぶる。




Ⅶ峰、Ⅵ峰と順調に超えていきます。


振り返れば美しいリッジが!


小蓮華尾根。これは大雪渓が降りれない時のエスケープルートです。


Ⅴ峰を抜けたあたりでしょうか?目指す主峰が見えました!雪庇の切り抜き部分もよく見えます。あそこを上るんですね~


Ⅴ峰あたりから先行の4人パーティーと前後入れ替わりながらⅡ峰まで来ました。
ここを越えればいよいよクライマックスです。


9:15 主峰下の大地に到着。名物のキノコ雪がお出迎えです。


大休止のあと、主峰アタックです。ここは折角なのでロープを出します。


まずO石リードで1ピッチ目上ります。
宇宙を感じる深い紺碧の空が素晴らしい!


中間の岩場は支点になりそうな箇所が見当たらず、スノーバー打ち込んで支点作りました。よく見ると、左の岩場に古い残置はありますが、賓雪のため取り付けません。
セカンドMT女史上がります。


2ピッチ目はビレイヤ―IH友がそのまま上がりボディービレイでセカンドMT女史をフォロー。


10:00 ラストO石のぼり全員登攀終了。記念写真です。


先ほどの4人パーティーも上ります。
上から見る主峰以下の稜線の景色が素晴らしい。


山頂で記念撮影を終えて




素晴らしい剱岳から続く北方稜線の景色を眺め、そそくさと下山です。


大雪渓をシリセードでとっとと下り


ホットしたのもつかの間、白馬尻到着寸前で5分前に崩落した斜面に遭遇。恐ろしや…


12:00 テント撤収、記念撮影していざ猿倉へ


おまけ、湯上り美人

二日間の天候を見て、計画を変えましたが、これが正解。
稜線から眺める夜景は拝めませんでしたが、快晴の素晴らしい白馬岳主稜を満喫できました。

クラッシックの中のクラッシック、白馬岳主稜。
ありがとうございました。




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