諏訪山岳会公式ブログ

諏訪地域の山好き、クライミング好きが集まって、ウラヤマからヒマラヤまで四季を通じてオールラウンドに活動しています。

醤油樽アイスクライミング

2017年01月13日 | 八ヶ岳 沢・アイス
1月8日(日)、醤油樽の滝にアイスクライミングに行ってまいりました。
冬らしい冷え込みも続き、期待通りの氷の発達に満足のアイスクライミングでした。参加者も8名と、プチ新年会も兼ねた賑やかな山行記録です。


【日時】2017年1月8日(日)

【メンバー】O石、I原、岩ひばり、I間、S藤、F見、Nの園、N原(お試し)

【行動時間】7:00夏沢鉱泉林道脇駐車場-8:00醤油樽-14:00終了-15:00駐車場


醤油樽の滝は夏沢鉱泉に向かう林道から河原木場沢沿いに30分ほど入ったところにある観光名所です。醤油樽の底から空を見上げるような滝の形状からそのような名前がついているようです。
上に抜けるルートコースではなく定着向けのゲレンデポイントです。難易度はおよそⅡ~Ⅲ級。初級者の練習に最適な勾配70°程度の高低差約40mの滝です。今回は、冷えたな と思ったら暖をとりながらじっくりアイスを楽しもうとI原、岩ひばり提案によるテント定着型で臨みました。


醤油樽の滝近辺でテントを張り 「新年らしく、皆で雑煮でも囲んで…」と、こちらの方が魅力的にも感じられる、まさに地元ならではのメリットを生かした計画です。




醤油樽の入り口です。いきなり「土砂崩れ 滝までいけません」の看板に気が引けましたが、沢沿いには行けるだろうと河原木場沢を進みます。




アプローチは踏み後も明瞭、また雪が少なく気温が下がっているため、綺麗な氷の回廊が続きます。途中でアイゼン、ハーネス、ヘルメットを着装し昨年も遊んだ滝を右に過ごし、土砂崩れのゴルジュの右岸を巻いて暫く進むと、醤油樽に到着です。


滝の特徴は左右はスタンス豊富な階段状、中央部はツララの下がったややバーチカル気味の態様が特徴の滝です。


下から見上げると醤油樽の底から見上げるような丸い空が特徴です。(醤油樽の底に入ったことはないのですが...)


上から見下ろすと洞窟から這い上がる感じ。


早速装備を着装、まずはI原、O石の2名リードで左右其々トップロープ用に50mロープをダブルで伸ばします。


滝を登り切った左岸の岩に残置リングボルトが2本あり、近くの立木でバックアップも取れているので、左右コースともここに支点を構築します。


約40mのアイスのリードなので慎重にアイススクリューを4~5m間隔に打ち込み、6本設置しました。(左右とも同じ本数)






8人と大勢なので左右に分かれて其々トップロープで練習開始です。途中から2名の別1パーティーが混じりながら、決して大きくない滝は大賑わいの様相です。


近くにちょうどよい氷柱がありましたので、Nノ園講師によるアバラコフ作りや フィフィによるぶら下がり、さらにトラバース講習など バラエティに富んだ定着型ならではの練習に各自勤しみます。


大休止のランチはテントで鍋です。
岩ひばりさんお手製の お餅入りケンチン汁が冷えた体に嬉しい!


正月らしい穏やかながら賑やかなひと時に心も温まります。


後半戦はリードの練習です。


アイススクリューの打ち込み練習など実践向けのスキルアップに参加者全員余念がありません。


さすがNノ園講師!常に歯を研ぐことを忘れません。鍛冶屋の如くアイゼンのメンテナンスに徹していました。


14:00をもってトップロープ解除。記念の集合写真を撮ってテントを撤収し全員終了。予報どおり南岸低気圧による雪も舞いはじめ、駐車場についた15:00ころから本格的な雪に変わり全員解散。

アプローチも近く、地元の利を活かして早い時間から長時間じっくり練習できる初級者に最適なアイスゲレンデ 醤油樽の滝。

諏訪山岳会メンバーの錬成に最適な練習スポットとして、今後も活用していきたいと思います。





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