諏訪山岳会公式ブログ

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富士山雪訓

2017年12月19日 | 講習会 等
富士山雪訓

日時:2017年12月16日(土)~17日(日)

メンバー:U山、Mar、岩ひばり、I原、F見、T嬢、N原、O石、T内(試)、I(試)、U山(試)


毎年恒例の富士山錬成雪訓に行って参りました。
例年この時期に開催し、本格的な雪山シーズンに向けての心構えと、技術、装備の再確認を行う、所謂冬季山行スイッチONの山行です。今回お試しの3人を迎え、11人と大所帯ながら無事終了しましたのでそのレポートです。

12月16日(土)5:40
諏訪、茅野方面から車3台に分乗して馬返しに集合。
パトカーで待機されている地元警察のお巡りさんに計画書を提出(朝早くからご苦労様です)。事故に気を付けるようご指導いただき、共同装備を振り分け、各自装備を整えて6:10出発です。


早速、休憩時間にU山さんがお試しのIさんのザックが体に合っていない点を指摘。体で覚えるべくザックの矯正指導が入ります。腰で背負っていないとボディーブローのように疲れが溜まるので油断大敵です。


雪のない登山道を進むとやがて2200mあたりで林道に出ます。更に50m程上がると六(八?)角堂があり、例年その近くの石碑のあたりに幕営するのですが、今回は10人用大型テントなので林道脇の空き地で幕営することにしました。




それにしてもテントが大きい!

通りすがりのパーティーが異口同音、「デカッ! 何人収容できるの? どこの会?」と驚いていたようです。(テント留守番のI原さんの報告より)


テント内で一服して、10:30登攀装備を整えて訓練に出かけます。


雪は少ないが風は強い。富士山特有の、どこから吹いてくるか予測できない不意打ちのような突風に備えるべく耐風姿勢の指導も交えながら進みます。


どこまで行っても雪がないので登山道から外れた雪面を選んで講習を始めます。


まずはツボ足歩行の練習、更に滑落停止と基礎的な訓練が続きます。


雪慣れしていないお試しの女子二人は徹底的にアイゼン歩行訓練です。


MarさんとO石のマンツーマンレッスンが続きます。


本隊は雪上支点の構築方法や滑落時の確保の練習です。


スタンディングアックスビレイを指導中のU山さん。

一通りのメニューを終えてテントに戻ります。

早速宴の始まりです。11人なので賑やかです。
思い思いの酒と肴で会話も弾みます。


女子4人の共同作業によるに肉たっぷりの白湯鍋もおいしく出来上がりました。
岩ひばりさん、T嬢さん、ご馳走様です。
夜も更けて9:00就寝。11人テントは暖かいです。

12月17日(日)
5:00起床
冬型の気圧配置を鑑み山頂アタックは見送り。行けるところまでということでゆっくりのスタートです。登行グループと、年末山行向け錬成グループに分かれて行動開始です。


最初は一緒に高度を上げていきます。途中同じ長山協の山岳会パーティーとも遭遇、やはりこの時期はどこも富士山錬成に励んでいます。


富士山らしい登山道ながら雪がないので雪原を求めて道を外します。

高度をグングン上げていきます。

2700m近傍で2グループに分かれ登行グループは更に上を目指します。

年末錬成グループ4人は少し下がってU山さん講師による講習開始です。


スノーバーやデッドマンによる雪上支点構築、ユマーリングや荷揚げの練習、
スノーボラードによる懸垂下降の練習など、一通りの訓練メニューを終えて、登行グループの到着を待ちます。


一方、Marさん率いる登行グループ7人は時間と天候とメンバーの力量を鑑み3600m手前で下山を開始。しっかり証拠写真です。


無事2グループ合流し記念撮影をして11:45下山開始です。


テントを撤収し13:30さあ下山!というところで再びU山さんによるIさんのザック矯正指導。昨日の応急処置をしっかり矯正、体に完全フィットし急に楽になったとIさんも感激。

いろいろありましたが
会員は冬へのスイッチオン錬成になり、お試しの3人は、いろいろ初体験を通じて社会人山岳会の入り口に触れることができた2日間であったと思います。
お疲れ様でした。

富士山雪訓ありがとうございました。


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