諏訪山岳会公式ブログ

諏訪地域の山好き、クライミング好きが集まって、ウラヤマからヒマラヤまで四季を通じてオールラウンドに活動しています。

阿弥陀岳北稜

2017年12月30日 | 八ヶ岳 バリエーション・アルパイン
20日、S本さんと阿弥陀岳北稜へ行ってきました。
快晴無風、貸しきりという絶好のコンディションで、ノートレース+ラッセルの良い訓練になりました。

参加者・S本(試)、T嬢


(スタカット、つるべで登りました)
本当はつるべで南峰リッジと申し出ましたが、ベテランS本さんに対してT嬢が現場経験不足であると許可が下りなかったため、今後に向けて実績を積んでいこう!と、冬山バリエーション入門の北稜へ。
S本さんは既に5-6回経験、2-3年ぶり。T嬢は3回目で5年ぶりくらい?過去2回は会OBの島田さんに連れていってもいました。

美濃戸山荘8時30分発。2時間ほどかけて行者小屋へ。ここでハーネスとアイゼンを着ける。

北稜は夏道から上がるルートと、中岳沢から急登する2パターンあるそうで、今回はビーコンも携帯していたので中岳沢から登りました。

中岳沢は週末の雪が積もり、膝ずぼ。ノートレースの中をツボ足で進むのはなかなか大変で、交代しながら進む。中岳のコルが見えてきた辺りで北稜側の尾根に向かってさらにラッセル。だんだんと腰ラッセルとなり更にタフな登りとなる。

 
(交代でラッセルしました!)

稜線に出たのが11時45分ころ。今度は急登を進んで、岩稜取り付きには12時45分ころ。
ここから気を引き締めて岩登り。1ピッチ目はS本さん。ここは5ルートほどあるそうですが、手前側のキレイなピトンでビレーを取って登る。坂本さんはさすが余裕の安定感でした。2ピッチ目の取り付きで切る。

(安定する足場にて撮りました)

2ピッチ目は私。快調に登れて、ナイフリッジ前のところでキレイなピトン発見。ここでビレーを取りました。
坂本さん登ってきたところで、キレイなピトンにびっくり。こんなの前はなかったと言ってました。本当なら灌木でセルフを取り、スタンディングアックスなんですけど。。だいぶ整備されつつあり、ゆくゆくはフィックスなんかも?なんて考えてしまいました。


(つるべで登りました!)

頂上は午後1時45分ころ。一休み後の下山は早かった!行者小屋で装備解除と休憩しても、明るいうちの4時前には美濃戸山荘へ下山でした。


(無風快晴の頂上。赤岳側は全然雪なかった。S本さんは翌日さらに赤岳へ登った強者)

午前8時半駐車場出発でも、ラッセルあっても、午後4時前に下山できてしまうとはなんとお得なバリエーション!と、ますます好きになりました。なんて、今回は本当に条件が良く、S本さんの的確なアドバイスがあったからだとしみじみ思います。S本さんありがとうございましたkirakira2T嬢はこの後風邪をこじらせたため、これが今年の良い登り納めになりました。

今季、目指すところは南峰リッジや中山尾根などクラシックルート!夏場の縦走や岩トレ、ザイルトレはこのためにあると、、(>_<)皆さん一緒に行ってください!m(_ _)m

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