ここも知らぬ間に東京ラーメン百名店に選ばれていた。3年ぶり3度目の来訪。隅田川からの小さな支流で北十間川沿いをスカイツリーから荒川方面へ10分程度歩くとお店がある。
東京のラーメン行列店は、もはや地理的なアクセスとか交通の利便性は、お店の繁盛にあまり関係ない要素になっている。お店の席数も8から10くらいで、すぐ満席になるお店が多い。
だから必然的に外待ちの行列ができる。行列ができればそれを見て美味しいラーメン屋じゃないかという心理が働きさらにお店が繁盛する要因になる。
けれどもリピーターを増やすためには、何より味が1番でそれに加えてもてなしの要素が欠かせない。私の偏見であればお許しを、行列店のラーメン店主に多いタイプが元ヤンじゃないかと、いかにもそういう貫禄であり雰囲気、においがする。
元ヤンの方でも中途半端な方ではなく、リーダー的にバリバリの方が多いと思う。ここ東京竹末の店主は割腹よくいかにもこわおもてである。
私はこの手のタイプの方が内面は逆にそうではなくて、繊細でかわいい一面をお持ちで愛嬌があることを経験上知っている。調理しながらお客と気さくに話す大将を見てそう感じた。お客に対して腰を低く接して挨拶がピシッとしている。ラーメンにもそれが現れている。
オープンしてもう5年くらいだろうか、オープン当初は行列店どころか待たされなかった。今回は土曜日と相まって13時到着で20人くらいの待ち。45分は待たされた。
カウンターから調理場が丸見えで、ラーメン作りの食材がきれいに準備されていた。ラーメンはメインで4種類、醤油そば、塩そば、鶏そば、鶏ホタテそば。前回の2回はたしか醤油と鶏ホタテだった。今回は塩と迷った末にまた醤油大盛りでオーダー。
やはりここのラーメンは、まず具材が豊富で和の仕込みを薄口でしっかり施されている。特製でない普通のラーメンでこれだけ見事な具材は他店にはない特徴だ。
醤油ラーメンであるのに、紫色着いたタマネギのみじん切りが入っていた。私の味覚では好感を持ったが、繊細な薄口醤油味にタマネギのやや強い香りはいかがなものかと思う人がいるかも知れない。
醤油スープは実に繊細で薄口だ。あれこれと出汁の元になる材料をたぶん使っていない。シンプルに鶏ガラ、魚介の節系を使っているだけに思える。典型的な淡麗薄口のスープだ。具材の多さからか、繁盛店の忙しさからか、スープの量が少なくなり熱々さがゆるんでいるのが気になった。
ご馳走さまでした。
大変美味しくいただけた。こんな行列店でなければもっと足を運びたいのだが、また来ます。
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