にゃんこと黒ラブ

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将棋界ビッグタイトル夏の陣(藤井聡太二冠)

2021-06-09 17:21:00 | 日常

 先日開幕した将棋の8大タイトルの一つ、棋聖戦第1局がとても興味深い戦いになった。藤井聡太棋聖が初タイトルを現役最強棋士といわれる渡辺3冠から奪取した1年前がついこの前に思える。

 2021年6月段階で、8大タイトルは渡辺3冠、豊島2冠、藤井2冠、永瀬1冠となっている。その渡辺3冠が今度は挑戦者として名乗りを上げてきた。

 8大タイトルの一つでも挑戦権を得ることは容易でなく至難の技だ。予選リーグをほぼ全勝に近い結果出さないといけない。しかもトップ中のトッププロ10名前後の中で連戦連勝しなくてはいけない。











 最強の挑戦者を受けての振り駒は後手番から第一局。渡辺3冠は、力戦型の相掛かり戦法で先手渡辺3冠が積極的に仕掛けていった。

 目には目を、歯には歯をという激しい指し手の応酬。とりあえず様子を見るような差し手がない。取られそうな駒があると一歩も逃げないで、それを差し上げる代わりに、こちらはあなたのその駒をいただきますというお互い強い手の応酬。

 中盤までは渡辺3冠の少しリードに私は見えたが、AI評価はほんの少し後手番藤井にふれていた。それだけ藤井棋聖が完璧な応手をしていたのだろう。

 桂と香という渋い脇役駒が飛び交った。手裏剣だがここぞというツボな使えると凄い突破口になることがある。世間の評価では、その桂の使い方が神業なんて言われている。

 私が震撼したのは、渡辺の強烈「香」の藤井「飛車」取りに対して、AIも全く予想手にない、誰も思いつかないであろう自陣の歩の上がりである。

 飛車という1番強い駒を中盤戦で捨てる?その代わりに何か相手の強い駒が取れる指し手ではない。渡辺3冠に聞いてみたい。その歩を指された時の正直な感想を。

 アマからみて物凄い大局観、かなり先が明確に見えていないと指せない一手だと思う。そんな先を相手もトッププロで予測できるものだろうか。

 何度その局面を後から振り返ってみても、どうしてそんな差し手ができるのか震える一手である。こんな応手を見られることが将棋の醍醐味だ。

 第2局は、藤井棋聖が先手番。どのような戦型を用意してくるのか、楽しみだ。今やビッグタイトル戦では、先手番、後手番の有利不利はないような感じがする。






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