春さんのニッチな愛聴盤PART2

映画音楽やイージーリスニングなどの埋もれに埋もれた珍盤をご紹介するblogで、前回同様横浜から発信‼️

バルバラの名曲をポール・モーリア・サウンドで雄大に幻想的に奏で上げる🎧️🎶

2023-08-13 16:38:56 | 音楽
「黒いワシ」l' aigle noie(1970年)
作詞・作曲:バルバラ
演奏:ポール・モーリア・グランド・オーケストラ


今回はポール・モーリア・グランド・オーケストラのレコードを取り上げてみましょう。

バルバラの名曲「黒いワシ」には、副題として「~ローランスに捧げる~」とあり、これはディディエ・ドゥゴワンの小説「眠れローランス」にインスパイアされたものといわれています。。

1970年に新しいアルバムを制作中のバルバラが、数年前に自分が見た夢。それは鷲が自分のところに降りてくる夢で、ピアノに向かいそれを歌詞にして曲をつけたといわれています。

バルバラは4歳の姪フローランスに、この歌を捧げたといい、子供のいないバルバラは、大変この姪を可愛がっていただろうということは容易に想像がつくきます。幻想的でとてもスケールの大きな曲です。

1970年に発表され、たちまちフランスのヒット・パレードを賑わし、リサイタルのアンコール曲として歌われました。ポール・モーリアやレイモン・ルフェーヴルの楽団演奏も話題となりました。日本でも岸洋子や森山良子の歌で知られるところとなりました。

ここでご紹介するポール・モーリアの演奏は、ピアノとストリングスによって天高く鷲が舞い上がっていく姿を彷彿とさせます。

ポール・モーリア・グランド・オーケストラの演奏、そしてバルバラ自身のオリジナルを聞いてみましょう。


いかがでしたでしょうか。ゆっくりペースですが、素晴らしい名曲をご紹介していければと思っております。

また次回blogでお会いしましょう!



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2 コメント

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Unknown (春さん)
2024-11-26 21:05:10
ボルナさん、大変お久しぶりです。コメントを頂戴感謝です。
「黒いワシ」はさまざまなカバーが出てまして、ポール・モーリアとレイモン・ルフェーヴルの2大オーケストラが有名かと思います。あと日本では芹洋子らが歌っていますね。
バルバラのオリジナルはアレンジはロックテイストで、バルバラ自身の圭角のある歌声が印象的ですね。確かにこのような角のある歌声は、ジャン・ギャバンやマッシモ・ラニエリといったヨーロッパの歌手に多い気がしますね。
こうした圭角のある歌声だからこそ、甘い調べの旋律は、より一層映えるのだと思います。
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Unknown (ボルナ)
2024-11-26 03:36:59
アレンジはほとんど同じなのにボーカルの有無でここまで変わるものなのですね。
ポール・モーリアの広々とした感じもいいのですが、オリジナル版でボーカルが入るや、その彫りの深さやいかつさが全体の印象をすっかり変えてしまいます。バルバラもシャンソンもそういうイメージとは縁遠いはずなのですが(笑)
というか、フランス語で圭角と細かなニュアンスをここまで表出できるのが驚きです。これに似たものというと、ジャン・ギャバンの「俺の人生」か(フランス語ではありませんが)エウミール・デオダートのアレンジにのせたマッシモ・ラミエリくらいしか思いつきません。

ところで「黒いワシ」というと、何かと取り沙汰されるのが自伝との関わりです。バルバラの自伝に性的虐待の体験をほのめかすような不穏当な箇所があり、「黒いワシ」の歌詞にもその線で読み込むことができなくもない箇所があること、および自伝のタイトルと「黒いワシ」のタイトルが少し似ていることから、この「黒いワシ」もそういう歌ではないのかと一部で疑われています。
ただ、個人的にはその線はないと見ています。この歌が4歳の姪に捧げられていること、歌詞と曲調が郷愁であること、自伝のタイトルと「黒いワシ」のタイトルが似ているとするのはこじつけめいていることからするに、曲はその種の内容とは無関係で、鷲というのは子供時代の憧れの象徴めいたものだと思われます。
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