「シリウスの伝説」(1981年 サンリオ)
サンリオ創立20周年記念作品。劇場用アニメーション。
監督:波多正美
音楽:すぎやまこういち
演奏:すぎやまこういち指揮NHK交響楽団
歌:サーカス
サンリオ創立20周年記念作品。劇場用アニメーション。
ロミオとジュリエットをモチーフに、火の国と水の世界の禁じられた悲しい恋の行方を描く。仲のよい火の神テミスと水の神グラウコス姉弟嫉妬した風の神アルゴンは、悪い噂を流して2人の仲の引き裂こうと企む、こういったお話ですね。
音楽はすぎやまこういちで、サンリオでは、アニメーションとしては当時初めてのフル編成のNHK交響楽団の演奏と映像の競演を「シンフォニメ」と呼んでました。
2つの主題歌を歌っているのがサーカスで、とても素敵なハーモニーを聞かせてくれてます。作詞は山下路夫。サーカスは当時押しも押されぬ大ヒットコーラス・グループで、「MR.サマー・タイム」や「愛で殺したい」などのヒット曲を歌い、また映画音楽では、これはサウンドトラックではなくカバーの方ですが、ミシェル・ルグランの「火の鳥」のテーマ曲も歌ってます。
すぎやまこういちは、この人もおなじみの方も多いかと思いますが、1970年代にはいると特撮音楽、中盤になると多くのアニメ音楽を手がけています。劇場版「科学忍者隊ガッチャマン」を担当し、NHK交響楽団もこの「科学忍者隊ガッチャマン」で初のアニメのサウンドトラックを演奏しています。
それではお聞きください。「シリウスの伝説」。
とても暑い日が続いております。どなたさまも熱中症には十分お気をつけください。それでは、次のブログで!
では更に3年前の「交響組曲 科学忍者隊ガッチャマン」ではどうかというと、豊かな響きは共通しつつも例えばプロローグ序盤のファンファーレや「テーマ」「エピローグ」などにドラクエの萌芽のようなものが既に見えてこれまた愉しいです。
このすぎやまこういちの音楽はなかなかの力作ですね。実はブログにする段階では、フルアルバムは未聴だったのですが、記事にする際にYouTubeで初めて全曲を聞きました。サーカスの歌ももちろんいいのですが、劇伴のスケールの大きさには私も感嘆しました。このアルバム、何れは入手したいと考えていますが以外に見つからなくて。とてもいいサントラアルバムですね。