春さんのニッチな愛聴盤PART2

映画音楽やイージーリスニングなどの埋もれに埋もれた珍盤をご紹介するblogで、前回同様横浜から発信‼️

カルロス・ダレッシオのコンセプチュアル・アート的な音楽🎧️🎶

2023-05-01 16:17:58 | 音楽
「デリカテッセン」(1991年 フランス)
監督:ジャン=ピエール・ジュネ、マルク・キャロ
音楽:カルロス・ダレッシオ
出演:ジャン=クロード・ドレフェス、ドミニク・ピノン、 マリー=ロール・ドゥニャ


また少し記事の更新が遅くなってしまいました。今回ご紹介する「デリカテッセン」は、当ブログでは比較的新しい作品かも知れませんね。とは言っても1991年だから、これもかなり昔ですね(^_^;)

カルロス・ダレッシオはアルゼンチン生まれのフランス人の作曲家で、最初はブエノスアイレス大学で建築学を専攻し、その後は音楽大学に学び、作曲法と和声楽を学んだ後、1962年にアメリカに渡ってます

折しもポップアートが全盛のニューヨーク。カルロス・ダレッシオはジョン・ケージの音楽やマーシャル・フィロソフィに影響され、自ら弾くグランドピアノと2台のオープンデッキ、それらを受信するラジオを繋ぎ、ノイズとはまた違った独特なサウンドを生み出しております

細野晴臣と清水靖がプロデュースした「東京ムラムラ・デラックス版」に、この時来日していたカルロス・ダレッシオが、初め2曲演奏して短い挨拶の後に、ノンストップで不思議な音楽を演奏しました

この「デリカテッセン」では、優しく繊細な美しい曲を書いて演奏しております

70年代にパリに移住しましたが、1992年、この作品の一年後に惜しくも他界しました

それでは、「デリカテッセン」のオリジナル・サウンドトラックを聞いてみましょう

友達の山田一郎が描いた、森永チョコボールのキョロちゃんです。なかなか芸術的ですね


では、また次はいつになるかわかりませんが、楽しみに待っててくださいね(=^ェ^=)♪🍀





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2 コメント

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Unknown (ボルナ)
2023-05-21 23:08:01
題材にふさわしく、陽気で毒を含んだ音楽が何とも愉しいですね。個人的に気になるのは、音楽に随所でレトロなドイツ風味があることです。もちろん、ミュゼット風の曲やアメリカ風の部分もありはしますが、むしろ第2次大戦前のドイツを舞台にした映画なんぞにも合いそうに聞こえます。ラテン系の制作陣がアメリカの影響下で作ったにしては妙な話です。この映画を見て真っ先に連想するのはフリッツ・ハールマンなので、そのことに絡めて映画全体をレトロな感触で作った可能性は当然ありますが。
曲自体としては7曲目が特に気に入っています。
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Unknown (春さん)
2023-05-22 21:52:06
ボルナさん

お久し振りです。
正に毒笑を感じるSFで考えてみると殺されそうな、どこか気味の悪い心地よさを感じさせる作品ですね。
ヨーロッパのドイツという国が持つある種のズシリと感じる重さと、フランスという国の持つお洒落な軽さも同居する音楽を、カルロス・ダレッジオは楽しげな感じで聞かせてくれますね。
時折ケルトのムードすら醸し出しながら、この異空間の音楽を創り出してますね。
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