拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

単才坊が観る風景〜福島オリンピック

2020年05月21日 | 観自在

この付近(スイス、ローザンヌ)では徐々にコロナ騒動からの立ち直り的雰囲気を醸し出している。

3月中旬から約2ヶ月間自粛で頑張った全市民の要望的観測にのっとった普通生活が始まろうとしている。

細かいところにうるさい相方は、『正しく怖れるよきスイス市民』という年配婦人役をしっかり果たし、曖昧を良しとする日本人爺役をボクなりに果たしている日々。

そういう意味では『面倒くさい』のが大の苦手なボクは正直、以前の生活が恋しい。

このまま順調にゆけば、ボクなどが心配するまでもなく(アフリカやインドやその他の貧しい土地は別として)、どんなに打ちひしがれてもどこからともなく生え揃う雑草の如く、人の生活も以前の状態にもどる気がするのはボクだけではないだろう。

ただ、なにか商売をしていてこの数ヶ月で大打撃を受けた人は、今回の経験を決して忘れず、将来同じ事が起こった時なんだかの手を打てる方法を見つけ出そうとするのだろう。

そういったようなことを漠然と考えた時…

今回のコロナ騒動はボクにとっては、どうしても偶然起こったこととして思えない気がする。

だからといって、巷で囁かれる陰謀論のことではなく、強いて言えば『怨念論』であろうか。

7年前2013年ブエノスアイレスのIOC総会で2020年のオリンピック開催地を決める際の安倍首相の演説で懸念となっていた福島第一原発の汚染水問題について『状況はコントロールされており、東京に決してダメージは与えない・・・』と述べて東京に決定した。

スイスでそれを聞いていたボクですら恥ずかしい思いをしたが、当の本人は東京に決まった事に大喜びで嘘をついたことを恥じ入る様子などまったくなかった。

その後、日本国内にむけて復興オリンピックとか名称して、安倍政権の得意な『やってます感』だけで実際にはほとんど何もしていない、どころかいまだ放射能線量の高い地域に帰らせて、原発問題は終了したかのように見せることに一生懸命であるのが現状だ。

政府も事故を起こした当の東京電力も被害にあった人々にろくな補償もせず、いまだ様々な問題を抱えて苦しい生活に甘んじている福島の人々、弱い立場に立たされて声をあげても誰にも聞いてもらえない人々がいるのに、他の地域の大半の日本人は福島の存在を忘れて、国の宣伝するオリンピックにうつつを抜かしていた。(ボクも含めてだけど…)

そりゃ〜、福島の被害者でなくても納得いかんわな!なにやってんだ日本人!!っと思うのが当たり前だべや!!

だから、今年2020年の3月11日を迎えた時、すでに徐々に『コロナ騒動』が始まりだしていたね。それで、4月になってもコロナは衰えなくますます日本の首都圏で広がって行った時、普通の単細胞だったら、『ありゃ〜、これは福島の怨霊がオリンピックに怒ってるんだなぁ・・・』って感じることが出来たんじゃないかいな。

他のことはともかく、福島復興だけはコロナ騒動をテコに前にそのまま戻らないでしっかり見直して欲しい。

怨霊が怒っているのは、安倍政権に対してだよ。

諸悪の根源がここから始まった気がする、安倍が嘘でオリンピックを東京に招致した時から。

オリンピック招致にうつつを抜かさず、福島復興に全力をあげていたら日本は変わっていただろうに。

今からでも遅くない、本当の復興に向けて真剣に取り組むべきだろう、日本人だったら。

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     レマン湖を前に色々考えている『単才坊一撮』の後ろ姿

 

 


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