拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 二人の少女

2021年09月22日 | ヨーロッパの風

  昨日、電車で20分、相方の従姉妹の家にお邪魔して、昼食を従姉妹の旦那と4人で頂く。

  従姉妹夫婦には3人の息子がいるが、それぞれ長男がカナダ、次男が日本、三男がカナダ・・・と遠くに住んでいて

  昔のにぎやかな5人家族の時代を知っている我々には、彼ら夫婦二人だけの家はやはり寂しげだ。

 

  旦那の方は新聞をよく読んでいるのか、地元の政治やその他のことにも詳しく、ほぼどんな話題にも対応し

  自分の意見を持っているようで、妻以外の客人が来ると、話応えがあるのかよく喋る。

  彼はワインが好きなので、よく食卓に出る。私はほとんど飲めないのに、カッコつけて一杯だけつき合うと

  彼の話の盛り上がりに比例して、私は眠くなり…いつも一人居間のソファに横にならしてもらう・・・というルーティン。

 

  食後の短い昼寝のあと、『デザートよ〜 !』の声に起きて、コーヒーとビスケットを頂く。

  デザートのあと、旦那は物置でなにやら整理仕事。

  従姉妹は地元の古本市で掘り出し物の絵本を買ったとのことで、同じ作家のネズミが主人公の絵本3冊を我々夫婦に見せてくれた。

  その絵本には、一匹のネズミしか描かれていなくて、文字は一切なく、ということはそれを子供に見せる時は自作の物語を語るしかない

  ように出来ているらしい。

  3人の息子を育て、一時期子供に絵を教えていた経験のある従姉妹は、そういったアドリブの物語を語るのは得意で

  3冊のうちの一冊を開いて、声色を変えながら即興で物語を語り始めた・・・その様子が面白くて私も相方も大笑いして聞いていた。

 

  そして今度は我が相方が別な一冊を広げて、物語を始めた。

  子供を育てた経験など無いものの、子供のように夢物語に入るのは、現役の子供そのもの的、相方にとってなんの問題も無く

  1ページごとのネズミの絵の仕草に合わせて、適当な物語を物語っていく相方とそれを大笑いしながら見守る従姉妹

  すっかり66歳の少女の二人になってしまっている様子は、観ていて楽しかった。

          

            妄想なら私も得意だが、即興でネズミになりきって・・・というのは、出来そうもない。

  

  



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