来月には71歳になるというのに、『還暦スキャン』は止まらず、精査することで大切なことを新たに発見するものだ。
これまでも、このブログに『丹田』の大切さをいろいろと書いてきた。その中の一つがこんな感じ→2021年2月20日『人"間"工学』〜丹田
だが、これでは十分意が尽くされてない気がし、何故私が『丹田』についてこれほど重要視しているのか・・・そこに『還暦スキャン』の焦点を絞ってみた。
私の禅修行は居士林での土日坐禅会や接心を中心とし、前半の5年、後半の5年と大雑把に分けられ、前半は老師の弟子でもなく、居士林でただひたすら
数息観に打ち込むだけであった。・・・と、今日までずーっと思い込んでいたが、『還暦スキャン』によると、村木弘昌著『釈尊の呼吸法』や『丹田呼吸健康法』
を読み込んでは、実際の坐禅に応用すべく研鑽していた事実を思い出した。
この著者の木村氏は医師ということもあり、医学的見地から丹田呼吸における逆腹式呼吸の重要性を説いて
『 釈尊の長短二息の丹田呼吸は、今に至るまで禅の宗門で継承、活用されています。この両息をつねに活用すれば体は健康に
頭脳は明快に、人生の根本義を余すことろなく発揮できるわけであります。』 釈尊の呼吸法より抜粋
彼の説く様々な効用を信じて、『息を吐くときに下腹部を膨らます』逆腹式呼吸にいそしんだ5年間でもあったのだ。
その間、別な寺の和尚さんや雲水さんの坐禅指導を受けた際、『丹田』と言う言葉を使いはしたものの、その具体的な説明
ましてや『逆腹式呼吸』…などについての話はまったく聞くことはなかった。
著書『釈尊の呼吸法』の副題は『大安般守意経(アナパーナ・サチ)に学ぶ』で初版が1979年、私が買ったのが1983年だったが
『刊行によせて』という前書きに、大変著名な禅僧、大森曹玄老師は『それにしても禅僧の間に、これまでこの経が
問題にされなかったのは不思議である。』・・・との一文を寄せているくらいであるから
『丹田呼吸』の重要性について、禅僧等は実践的にはわかっていたであろうが、理論的には無知であったといえる。
『調身・調息・調心』を調えるにあたり、『息』の『身心』を結ぶ仲介役としての役割の重要性を私達は決して見逃してはいけない。
インドから渡った『坐禅』は、不老不死を要望する道教思想と融合して『丹田』の働きを身体だけではなく、『精神の覚醒』にまで昇華したと言える。
寿命といえば、紀元前5世紀あのインドで、お釈迦様は80歳まで生き抜いた事自体が『丹薬』のそれを証明しているだろう。
薬師如来の『薬壺』には『丹薬』が入っていて、身心の及ぼす影響は計り知れない。 そのことを今現代は『秘伝』にすべきではないだろう。
高齢化社会に突入したいま、『丹田呼吸』で脳を活性させ、身体を活性化して『健康寿命』を充実させてピンピンコロリと
この世をおさらば・・・させることができる『方法』を『道文化』として持っている日本は世界に示すべく率先して展開する時節であろう。
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