拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  茶室は『悟り装置』〜還暦する『人間道』説

2024年10月25日 | 東洋自分なり研究所

  一週間程前、森下典子著『日日是好日』を再読したことを書いたが、この時、眼から鱗が5,6枚剥がれた気がして、

  我が愚脳は全力でその意味の解明に努めていたようで、ようやく佛語としてプットアウトした言葉が今日のブログ・タイトル。

 

  以前、『郷里』の『郷』の字の解字から発想した『茶室は悟り装置』という記事を書いたが、 2023年9月のブログ記事〜茶室は『悟り装置』

  この著書を読むことで、まさに『茶室は悟り装置』であることに確信を抱いたわけである。

  (*以下、我が愚脳と言うところを、『BI』(馬骨インテリジェンスの略)と称する。人間の何万倍も賢い『AI』に対抗すべく・・・)

 

  その『BI』が森下典子著『日日是好日』を読み解く中に、茶道具には十二支の干支を巡って使い回す・・・場面に著者が驚いて注目する箇所があって

  実は私も、そこに大いに注目し、『BI』が生み出した言葉に『還暦スキャン』とあって、『還暦』というものが単に『60歳』だけで済ませる単語 

  ではなく、『悟り装置』としての自己を顧みる行為が『還暦』であると解読したわけで、例えば私は、辰年生まれで今年2024年は干支としての

  辰年を6回目を還暦している・・・12歳〜24歳〜36歳〜48歳〜60歳〜72歳…というわけで、私達はそれぞれの干支を還暦しているのである。

  

  東洋には何の為に『十二支』があるのか?・・・これは一重に『悟り装置』としての『人間道』の進捗具合を『干支』で還暦スキャンして

  『観測』する他に What else ? ・・・だべや、と思うのだ。

  我々人間には、『地動説』、『天動説』・・・と色々あるが、最も大切なのが実は『人間道説』でないか?

 

  森下典子著を読んで、『茶道』と私がやってきた『禅道』を比べると、禅の方はちょっと『空』に偏りすぎて『色気』に欠るキライがあるよなぁ…

  その点、茶室ではお茶あり、まんじゅうあり、四季折々の茶具や掛け軸、茶花などなど、じつに工夫されてる・・・。まさに『悟り装置』

  しかし、侘しい、寂しい・・・禅道のおかげを持って私は『色』の有り難さを大切に思うことが出来るようになった・・・とも言える。

 

           

          昨日チューリッヒの美術館で拝見した『Matthew Wong』氏の『不二の山』か?

          これがなんと、かの『ヴァン・ゴッホ』の沢山の作品と競合すべく展示され、

          入場料一人31フランに相方は驚嘆したが、観終えて・・・この値段に納得した。

  

  

 



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