拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 チャップリンが立ち向かっているもの(レマン湖畔にて)

2012年12月30日 | ヨーロッパの風
  ボクにとって 心から尊敬する人物という存在を 初めて意識したのは 例のリチャード・アッテンポー監督の映画の影響で
  「ガンジー」であった。 ボクは30歳過ぎていて 政治とか全く無関心、どちらかと言えば芸術志向であった・・・からこそ?
  社会的活動を果敢に実行するする姿に 大いに感動させられたのだ。

  そのあと 禅を世界に広めた「鈴木大拙」とか 弱い立場の者に 常に温かい眼差しを向ける「チャップリン」それから
  英語がよくわからないなりに 愛・平和などを声高に主張している「ジョン・レノン」などが ボクの尊敬リストに加わった。

  そのチャップリンが 晩年住んでいたVEVEY(ベベイ)の街がローザンヌの隣町としてあり、 レマン湖畔には彼の銅像が
  立っている。それがこの下の写真。

  しかし、どう見ても おかしいのが 銅像の前の湖に突き刺さっている 一本のフォークの像!

  このフォーク像は 地元VEVEYを 代表するネッスルの 本社と隣接するネッスルが主催する 「食品博物館」の象徴で
  この湖に設置するにあたって 地元民の反対があって 一度取り除かれたが その後再び 設置されて現在に至っている。

  ボクの意見では 何も チャップリンの像の目の前に 設置しなくてもいいのに!・・・。

  偉大なチャップリンに対して 大いに失礼な ふざけたフォーク像で あると思う。

  やはり 地元の世界的大企業であるから・・・というネッスルの 横暴さの 現れではないだろうか。

  「チャップリンの前に こんなチンケで醜悪な物を 設置するな!」

  (今までは そう感じていなかったのに) 最近の経済の世界化(モンディアル化)で 弱い立場の人々を虐げる方向に
  どんどん向かっている様相に 杖一本の チャップリンは 雄々しく立ち向かっている ように見える。

  

  


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