昨日に引き続きすみだトリフォニーホールでレーピンの演奏。今日は新日本プロレスではなく新日本フィルとのコンチェルト。前半はブラームスの2重協奏曲。こちらはチェロ(クニャーゼフ)の見せ場といった感じ。いやいや、このおっさん、初めて生聴いたけどチェロがブイブイ鳴っていた。
後半はショスタコのVn協奏曲1番。こちらはレーピンの独壇場。丁度長女がこの曲練習ちうで、それまでは昨日も含め半分寝ていた長女もかぶりついて聴いていた。まあ、ああいう弾き方レッスンで真似したら絶対怒られるけどw
@tomoko_fl レーピンの使用バイオリンは1743年製のグァルネリだそうです。弦楽器の世界は楽器も歴史的ですね。歴代の名バイオリニストが楽器を引き継いでいくので歴代のバイオリニストの魂が音に出るのでしょうか? 今日のレーピンの演奏はそれにしても神がかり的でした。
レーピン、ブラボーでした!若かりし頃とは、ひと味違ったショスタコだったけれど、彼の表現者としての真摯な演奏が、聴く人の心をぐっと掴むのだろうなぁ~。4つの楽章を大きな流れで引っ張っていき、特に3楽章の集中力は、ずば抜けていました。聴きに行ってよかった。
ブラームス二重協とショスタコVn協1番他をトリフォニーで。ブラームスではむしろクニャーゼフのチェロの表現力にしびれたが、レーピンの男性的なヴァイオリンはショスタコで爆発。特に第3、4楽章。トレヴィーノ指揮新日フィルは力演で迫力満点だが、若干ソリストを食った面もあるかも。
レーピンのショスタコバイコン1番聴きたくて、トリフォニーまで行きました。うぅ、凄かったな~!透明で柔らかいけど強靭な高音、いかにもショスタコな部分でのノリ具合など、シビレました。新日フィルも良かったし、満ち足りて、遠い道のりを帰るところ。
レーピン&新日本フィル。あのレーピンのショスタコ1番を生で聴けて本当に幸せ。悪魔的で神的なレーピンのショスタコ、別世界にいるかのような感覚におそわれた。感極まって第三楽章は最初から泣きそうだった。
こないだのモーニングコンサートはこのレーピンが弾いてるカデンツァだったかもヤッシャ・ハイフェッツ版。長さ的にもオケへの流れも。ブゾーニ版ではなく。
レーピン、クニャーゼフのダブコンだん。
二人の演奏は盤石だったが、アンコールはなし。
それよりも驚いたのは、トレヴィーノと新日フィルのサポート。
最近パッとしなかったけど、あの重厚でソリストを立てつつも負けない音を引き出したトレヴィーノは今後注目かも。
レーピンNJP、タコVn協奏曲1番終了。この難曲をいかにも簡単そうに弾くとは恐るべし、3楽章からぐっと前に出、ひとり交響曲の如きカデンツァ3.5楽章、4楽章はオケもさらにパワーアップしてロンドへ、終演後は来れなかった人の分まで大拍手!
バスのなかパンフレットを読んでたら曲目解説の他に柴田さんのエッセイに気付き、しっかり書いてありましたね。オイストラフが汗を拭く時間が欲しいとカデンツァを少しカットしていたみたい。今夜のレーピンはオリジナルというより完全版か。ディレクターズカット。