どうして脚をひきずって歩く人がいるのでしょうか?……答えは簡単です。
普通に歩くよりもずっとこのほうが楽だからです。
例えば、右足の裏にウオノメやタコができたとしましょう。
床に右足がつくと痛いので左足を長く地面につけて、右足が地面につく時間を短くすると楽に歩けるでしょう。
人はこのように自然と痛みから逃れ防御しているのです。
誰かに教えてもらわずとも、子どものころからケガやキズに対応しているのです。
当院に来院する子どもたちをみると、入ってきたときから聞かなくても症状がわかります。
ある日、十歳の子どもが母親につれられて来院しました。
この子が変な歩き方をするので診てほしいとのことでした。
何もない所でよく転んでしまうとのことで、病院へ行っても原因がわからなかったようです。
さっそく廊下を歩いてもらうと、右足を外から回すようにして歩いていました。
注意深く右足の付け根(股関節)を診たところ、動きがなくなっている事に気がつきました。
そのため、右足を外からまわし引きずるような歩き方をしていたのです。
本人に聞いても右足の付け根(股関節)に痛みはなく、ただ動きがなくなっていただけでした。
そして、右股関節の処置をしたところ、まっすぐ普通に歩けるようになったのです。
実に子どもは正直で、すぐ顔や態度に表れます。
後でわかったことですが、小さいころ高い所から飛び降りて、その時股関節を痛めたことがあったようで…
本人はこの件に関してあまり気にとめていなかったため、母親にも言わなかったようです。
やっぱり必ず原因はあるものです。
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