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子供の足の引きずり  (私が体験した症例 その1) 

2010年07月07日 | 動作・歩行

 

 どうして脚をひきずって歩く人がいるのでしょうか?……答えは簡単です。


 普通に歩くよりもずっとこのほうが楽だからです。




 例えば、右足の裏にウオノメやタコができたとしましょう。


 床に右足がつくと痛いので左足を長く地面につけて、右足が地面につく時間を短くすると楽に歩けるでしょう。


 人はこのように自然と痛みから逃れ防御しているのです。


 誰かに教えてもらわずとも、子どものころからケガやキズに対応しているのです。







 当院に来院する子どもたちをみると、入ってきたときから聞かなくても症状がわかります。


 ある日、十歳の子どもが母親につれられて来院しました。


 この子が変な歩き方をするので診てほしいとのことでした。


 何もない所でよく転んでしまうとのことで、病院へ行っても原因がわからなかったようです。







 さっそく廊下を歩いてもらうと、右足を外から回すようにして歩いていました。


 注意深く右足の付け根(股関節)を診たところ、動きがなくなっている事に気がつきました。


 そのため、右足を外からまわし引きずるような歩き方をしていたのです。







 本人に聞いても右足の付け根(股関節)に痛みはなく、ただ動きがなくなっていただけでした。


 そして、右股関節の処置をしたところ、まっすぐ普通に歩けるようになったのです。


 実に子どもは正直で、すぐ顔や態度に表れます。






 後でわかったことですが、小さいころ高い所から飛び降りて、その時股関節を痛めたことがあったようで…


 本人はこの件に関してあまり気にとめていなかったため、母親にも言わなかったようです。


 やっぱり必ず原因はあるものです。






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