逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

続、タミフル服用患者異常行動5割高率

2008年08月07日 | 社会

『今日の怒』 毎日新聞8月7日(社会部・関野正)

インフルエンザ治療薬「タミフル』と異常行動との因果関係の調査で、厚生労働省研究班の解析過程の一部にミスがあったことが判りました。
同省は最終的な結論を出す安全対策調査会の開催を延期しています。
この調査では、此れまでも医師らから解析の誤りを指摘する声が上がっていました。
薬は命を守るもの。
調査結果を見誤り、万一、薬によって害が及ぶような事があっては本末転倒。
慎重な解析を望みます。








『タミフル疑惑』

タミフルは発病後の丁度良い時期(時間的に難しいが)に飲むと確かに効きます。
しかし良く効く薬(強い薬)には当然副作用も考えられる。
今までもタミフルに対する様々な疑惑報道がありました。
異常に短い審査期間(2000年8月申請同年12月承認)
天下り疑惑(発売元の中外製薬に審査監督の機関、厚生労働省の高級官僚が常務執行役員に天下り)
裏金疑惑(タミフルの副作用について研究する厚生省研究班班長の横田俊平横浜市立大教授に研究費名目で渡されていた)
製薬会社の大株主がラムズフェルド前国防長官で、タミフルの売り上げ増は利益に直決する。

世界中で使用されるタミフルの80%は日本、ちなみに残りの20%はアメリカ。
日本政府はタミフルと薬名を指定して300万人分備蓄すると発表していた。

政府発表(インフルエンザの特効薬)が本当なら、日本がタミフルを買い占めて独占したために→将来の新型インフルエンザ発生では備蓄できない貧しい国で数百万人が死亡する。
従軍慰安婦問題どころではない大問題だ。
巷間言われているように本当にタミフルがインフルエンザの特効薬なら、金に物を言わせて日本一国で殆ど全てのタミフルを買い占める行為は人道上も常識的にも顰蹙ものです。許される範囲を超えている。

しかも不思議な事に、タミフルが認可された同時期に同じ薬理作用のリレンザも認可されています。薬価も同じなのに両者の使用量は二桁違い。
違いは経口薬か吸入薬かの違いで、副作用を言うなら全身に作用する経口薬タミフルより患部に直接吹き付ける吸入薬リレンザの方がより安全が見込めます。

『ラムズフェルドは色々やってるねぇ。』とは街の声。
イラク政策の背後にオイルメジャーの影が濃いのは有名ですが、バイオメジャーもかなりの利権が絡んでいる。
成長産業だけにオイルメジャーよりももっとオイシイ利権かもしれません。

しかし、米国の大統領が日本に「タミフルを買え」などと露骨な事は言わなかったと思いますよ。
しかし日本国には『相手を思いやる心』『空気を読む精神』『以心伝心』『心ずかい』や『根回し』が実際の言葉より優先する、欧米には無い美しい伝統があります。
あらかじめ相手からの見返りを期待して、長い期間をかけて相手方に尽くす。
厚意を期待しての行為。
天下りや研究班班長の教授に対する便宜供与も其の範疇に入ると思われます。
下の者から上司への盆暮れの贈り物(歳暮、中元)も日本しかない制度・風習で、欧米では逆に上の者が部下にたまにプレゼントするだけ。
世界に飛びぬけた米軍基地への『思いやり予算』などは好例。一年中上司にお歳暮を贈り続けている様なものです。
『アメリカに要求されれば其れにこたえる。』
『要求されなくても、要求される前に其れにこたえる。』






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タミフル服用患者異常行動5割高率(メモ)    (社会 / 2008年08月01日

http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/e726ee942b34ffcbf04c13950b9a8701

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5 コメント

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軍人用? (ましま)
2008-08-08 08:36:59
もともと戦地の若い兵隊に即効性を期待して開発したものだから、児童や弱者が使うのは無理……というのは、これでしたっけ。いや、違ったかな?。
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国民のためは隠れ蓑としてしか認識していないのかな? (わこ)
2008-08-08 13:04:29
TB有難うございました。
日本にはインフルエンザの危険しかないかのような、この問題だけに限って、お金に糸目をつけない親切そうな国の対応は、異常ですよね。

そのくらいに全てについて、かゆい所に手が届くような対応をしてくれているのなら兎も角・・・・

全くその逆で、国民の福祉をまず第一にけづろうとかかっている政治家達が、国民の健康を気遣っている振りをして、何かを企んでいるのだろうなと、うすうすは感じていましたが・・・・・
返信する
コメント有難う御座います (ブログ主)
2008-08-08 16:10:00
タミフルは確かに即効性が有ります。良く効くんですよ。
上手く使えば40度を越す高熱が数時間後には平熱に下がるので、軍医なら大喜びしそうな薬ではあります。
軍事用に開発されたかどうかは確かなことは解りませんが、危ない薬である事だけは確かのようです。

このタミフルの話は調べれば調べるほど不思議な話になっていく。
疑惑の塊みたいな代物です。4ヶ月での認可なんてありえない話ですよ。
今回の初歩的な解析の失敗など、アポロ飛行士の宇宙人話みたいなアリエナイ話で、関係者は専門家の看板を下ろす必要があるでしょうね。
余程の圧力があったのか。?それとも専門家なら絶対に犯す筈の無い初歩的な単純ミスを犯している原因は他にあるのか。?
科学(医学)が科学以外の何らかの圧力に因って、日本で最高の権威ある専門家が素人でも犯さない失敗をしてしまって例ですね。
何やらNHK放送の赤っ恥のムペンバ事件での例と酷似しています。
専門家が好き好んであんな幼稚な御馬鹿はやりません。余程のバイアスがかかったのでしょう。
返信する
胡散臭いところに集まる人々 (scotti)
2008-08-29 16:58:24
 新型インフルエンザ対策として、東京都はタミフルやリレンザといった抗インフルエンザ薬を独自に備蓄する方針を固めた。厚生労働省によると、自治体単独での備蓄推進は初めて。早急な対応が必要として、都は9月議会に300万~400万人分、90億円程度の補正予算案を提出する方向で調整している。

 都は、新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)が起きた場合、都民の3割にあたる約380万人が感染し、1万4千人が死亡、29万人が入院すると想定している。しかし、厚労省の割り当てで都が治療や予防に使うことのできる抗インフルエンザ薬は、タミフルが102万人分、リレンザが2万人分にとどまっている。

 都は「東京という巨大な人口を抱える閉鎖空間で(流行が)起きたら、どうなるのか想像もつかない」(石原慎太郎知事)として、大流行による首都の混乱や機能停止を避ける必要があると判断。いつ来るか分からない大流行の発生に備えて早急な対応が必要として、補正予算を計上する。

 都はすでに製薬会社と調整に入っており、年度内に薬を確保できる見通しという。数年かけて、さらに備蓄を増やすことも検討するという。大流行が起きた場合、被害を少なくする医療態勢を整えるための具体的な検討も進める方針だ。

 厚労省によると、国内のタミフルの備蓄量は約2800万人分ある。都道府県にも備蓄にかかる費用の2分の1の負担を求めているが、自治体単独で備蓄に乗り出す動きは「聞いたことがない」としている。

上記のように、東京都も独自でタミフル備蓄だそうです。ですが不思議なことに、タミフルが新型インフルエンザに効くと実証されたと言う話を未だ聞いたことがありません。
もしパンデミックが起きるのが本当に心配なら、何故他国は、米国さえもタミフルを備蓄していないのでしょう?タミフルの薬効は脳の中枢に効いて、脳を一時的に麻酔がかかった状態にするから、初期に楽になったと感じるだけのようにも思うのです。実証もされていない薬に、日本の政府だけが異常に税金を投入することが不思議でなりません。新型鳥インフルエンザの恐怖報道をCO2による地球温暖化エコエコ詐欺疑惑と何か共通するものを感じます。石原都知事には、都民の税金をこれ以上無駄にしないようにお願いしたいものです。
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石原慎太郎知事 (ブログ主)
2008-08-29 17:55:35
新銀行東京の1400億円の無駄遣いの次が、タミフルの買占めですか。?
石原慎太郎の面目躍如。やってくれますね。
東京の都民には気の毒ですが、プッツンの安倍晋三首相なきあと、色々と話題を提供してくれている貴重な人材ですな。
次はどんな御馬鹿をやってくれるかと興味津々。アホに金を持たせるとろくな事に使わない好例ですね。
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