goo blog サービス終了のお知らせ 

逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

視点が違えば別の景色が見えてくる

2015年08月20日 | 社会
『中国やインドなどアジア地域が飛びぬけている 人口の大きさで作られた世界地図』

アジアとヨーロッパにまたがる世界最大のロシアですが、人口の視点で見れば日本と同じ程度の大きさで、しかも極東地域の比重は小さいので基本的にヨーロッパの東の端に位置している国家だった。普通の地図なら大きいカナダやオーストラリアは人口地図では小国だった。(紀元前はインドが、それ以後18世紀初頭まで中国が世界一のGDP大国だった)
司馬遼太郎の『坂の上の雲』冒頭に書かれていた『日本はまことに小さい国である。その、まことに小さな国が開花期を迎えようとしている』に影響された関係で、日本人の多くは『日本は小さい』と信じているが人口的に見れば世界10位の大きな国家である。(世界で1億を超える人口大国は11カ国しかないが、日本以外の先進国で1億を超えるのはアメリカだけ)
同じように地面(日本領土)で見れば小さいが、日本が専有する海洋面積の大きさで見れば大きい。(排他的経済水域の面積ランキングでは日本は世界6位の海洋大国)

この日本政府(海上保安庁)作成の地図ではロシアの国後択捉など北方領土が含まれているのはご愛嬌だが、本来国境線の画定こそは日本国の安全保障にとっては大問題であり最優先されるべきであるが日本は70年もサボっていた。
韓国が実効支配する竹島ですが、日本の領海(12海里約22.2km)ぎりぎりの円に排他的経済水域(EEZは200海里約370.4kmか双方の中間線)の線が重なっている不思議な図になっている。
日本外務省のホームページによると日本の竹島と韓国の鬱陵島の距離は約92kmである。(竹島と島根県の隠岐島の距離は約157km)
日韓両国の業業協定では、韓国の鬱陵島と日本の隠岐島との中間線を採用しているのですが、この中間線だと竹島の東側海域になる。
悪名高い李承晩ラインですが、これは1952年のサンフランシスコ講和条約でそれまでの日本を占領していたGHQのマッカーサー ・ラインの廃止にともなう処置で、ほぼ同じラインで韓国側が引きなおしたもの。
日本も韓国も同じで、双方の政府は表向きは『竹島は日本(韓国)の固有の領土だ』と主張しているのですが韓国なら竹島と隠岐との中間線、日本なら竹島と鬱陵島との中間線との主張になる。
双方の政府は日韓業業協定で、竹島を考慮せずに(竹島領有の主張を無視する形で)作成している。
日本の安倍政権は、農業人口は平均年齢は65歳を超へしかも100万人程度(人口比では1%)に過ぎないからTPPで壊滅しても仕方が無いとの考え方なのだが、実は農業よりも漁業の現実のほうがもっと悲惨である。
なんと現在の日本の漁師の人数は17万人で、しかも毎年1万人ずつ減少しているほぼ絶滅危惧種。(ちなみに中国は800万人。それ以外にも台湾や韓国など手強い有力な競合相手が存在する)

『大塚家具に次ぎロッテでも高齢の創業者と二代目の仁義無き戦いが勃発』

お家騒動で大揺れの大塚家具もロッテも創業者が一代で創り上げた同族企業であり、経営方針での衝突以上に問題な家族間のどろどろの恩讐が関係していて、ほぼ韓流宮廷ドラマ『イ・サン』を髣髴させる愛憎劇なので、(関係者は大変だろうか)我々のような無関係な野次馬にとって『他人の不幸は蜜の味』的なゴシップとして大いに盛り上がる。(朝鮮国王の英祖は後継者である世子を謀反の疑いで殺し世孫のイ・サンを次期国王に指名したことから収拾不能な大騒動が勃発する)
欧州でもアジアでも同じで大陸国家では何度も他国に占領された経験を持つが、矢張り日本列島が大陸とは200キロも離れた位置にあったのが大きく影響していて、巨大な中国の近くに存在した日本ですが、他の周辺国々とは大きく違い一度も独立を失わずに、世界的にも珍しい独自の文化が育った。(中国や朝鮮との両属関係にあった琉球王朝や対馬藩も同じで、経済的な依存体質はあったが政治的文化的には隷属関係にはなっていない)
欧米一神教世界とは大きく違う日本に一番文化的に近い存在が、距離的に一番近い韓国で有る事実は当然であるが、その世界で一番近い日韓両国の間には、越えられない違いも有る。
善良な左翼知識人たちは、日本国内にある右翼ナショナリズムの嫌韓の裏返しとしての『韓国の反日』程度の認識なのですが、お馬鹿なネットウョさんのお粗末で矮小な『嫌韓』と、韓国大統領まで参加した国家ぐるみの『反日』とは根本的に次元が違っている。
そして日本の左翼知識人は、その違いが少しも理解出来ない。
もちろん右翼はもっと真実が見えていない。
ロッテは日本でもプロ野球の球団を昔から持っているくらいの大企業なのだが韓国ロッテは桁違い。『流通恐竜』と呼ばれるくらいの大財閥だった。(ロッテの売り上げの95%近くが韓国国内だった)
在日一世の91歳の創業者は長男(61歳)を自分の手元に残して日本ロッテを任せ、次男(60歳)を韓国に送って韓国ロッテを仕切らせていたが、突如実力者の次男がロッテ王国トップの老いた父親と次期後継者(世子)である長男を追放するクーデターを決行しロッテの全権を掌握する。
そして何故か父親や長男が大株主の株主総会で、この父親と長男の追い落としが承認される展開になる。(父親や長男が自分たちの追放を承認した?らしい)
このお家騒動では次男が、日本に住む長男が日常的に日本語で会話している事実をマスコミに流す禁じ手で、『ロッテは日本企業だ』とのボイコット騒ぎに発展していた。(韓国内のマスコミは連日この騒動を報道して国民の反日感情を煽っていたのである。ところが日本のマスコミは韓国の危険なマスコミの動きを報道しない)
もはや父親とか長男には『ロッテ』を倒産の危機から守るために、次男の卑劣で不道徳なクーデターを承認する以外の道は残されていなかった。(儒教道徳の韓国で父親や年長者の長男を追放する裏切り行為は最大の下克上なのである)

『敗戦国の植民地としての韓国の特殊事情』

父親のロッテ創業者は在日一世なので日本国内で製菓業で成功した資金を故郷である韓国に投資して大成功を収めるが、当時の韓国は圧倒的な資金の不足に悩んでいたのである。今のパク・クネ大統領の父親である朴大統領は税金の一部免除など外資優遇策で資本導入に躍起になるが、このときにロッテ創業者が大活躍する。ロッテの一族は祖国韓国の経済発展(漢江の奇跡)に貢献した大恩人なのですが、今では『日本語を喋っている』との理由だけでボイコットを呼びかけるほど韓国国内の『反日感情』は凄まじい。
韓国は110年前の日露戦争以後の35年間も日本の植民地だったことは事実だが、台湾は120年前の日清戦争以後の半世紀近くも植民地だったし、100年前の第一次世界大戦後に植民地だったミクロネシアのパラオ共和国など旧植民地は概ね親日国家。台湾やパラオなどでは学校建設などインフラ整備に日本が努力したことを今でも感謝しているのだが、逆に韓国では学校で日本語を強制されたことを今でも忘れずに恨んでいる。
韓国だけが唯一の例外なのであるが、この原因として第二次世界大戦を経験した国々の中で、韓国だけが『敗戦国の植民地』との特殊な地位(二重の恥辱というか、二倍のトラウマというか。癒されない不満と出口が無い焦燥感というか)にあった事実を忘れるべきではないだろう。
同じ敗戦国でもドイツは第一次世界大戦でも敗北した関係で全ての植民地を失っていた。イタリアは日本やドイツが降服するはるか前に早々と降参していて連合国側で参戦しているので厳密な意味では(ぎりぎり駆け込みで)敗戦国ではなくて戦勝国なのである。戦勝国イギリスの植民地だったインドは連合国側で戦っているので戦勝国なのである。
植民地だった台湾は『中国の一部』なので矢張り戦勝国なのである。北朝鮮も抗日パルチザンの金日成が建国したとの神話で矢張り戦勝国なのである。
ところが玉音放送のあった8月15日を韓国では独立記念日の祝日『光復節』として祝っているのですが、他国の様な『戦勝記念日として』の扱いではない。
世界中で今の韓国だけが、唯一(枢軸国の一員として連合国と戦った)『敗戦国の植民地』という特殊な立場だった。

『過ぎてしまえばみな美しい』

敗戦国の植民地という永続する二重恥辱のトラウマによる不満と焦りの不公平感を癒すための最強アイテムとして、韓国には過激な『反日』感情が生まれる必然性があった。(敗戦国の日本では『日本は悪くなかった』と主張することで癒されるが、同じことを植民地だった韓国が主張すれば傷口に塩になる。それなら消去法で『反日』しか無いので現状は何とも致しかたない)
今の韓国の姿に多くの日本人が違和感を感じる最大原因とは、70年も前に終わっている過去の植民地問題を『現在の最大問題』であるかのごとく語るところだったのである。
今の韓国はかっての様な弱小後進国では無くて、英仏のような欧州の先進主要国に匹敵する人口と国力をもっている。(『金持ち喧嘩せず』の諺のとおりで、本来なら穏健化するのだが韓国の場合には逆に経済発展と共に過激化していく)
何も『新しい歴史教科書を作る会』のような右翼歴史修正主義でなくても普通の人々にとって過去の記憶はすべからく美しく、韓国のように経済が発展し近代化に成功して、しかも70年もの時間が経過してから『反日』感情が爆発するなど本来は有り得ない。
ところが、韓国の場合には世界の常識とは180度正反対に、経済の発展と共により過激に、時間の経過と共により深刻化する『反日』の不思議。
韓国人の度はずれた過激すぎる『反日』とは、世界中で韓国だけが、唯一『敗戦国の植民地』という特殊な立場だったことが最大の原因なのだが、肝心の韓国内でこの事実に気が付いているのは極小数の知識人だけなので、今後『反日』が改善される見込みは小さい。たぶん無理である。
恥ずかしい日本の嫌韓ネットウョですが、韓国の『反日』感情と同じ原因(癒されることが無い敗戦国のトラウマ)から発生した『似ていない双生児』なのである。(これも今後改善される見込みは小さい。たぶん無理である)

『日本以上に島国根性だったアメリカ市民の閉鎖性』

日本人の特徴であるとされている『島国根性』(他国との交渉が少ないため視野がせまく、閉鎖的な性質)ですが、実は不思議な事に反対の『大陸的』(小事にこだわらず、度量・気魄の雄大)だと言われているアメリカ人と日本が妙に似ているのです。
島国根性の日本人ですが間違いないく島国の住民で有るが、大陸的なはずのアメリカ人が住んでいるのは、実は世界人口地図で見れば閉鎖的な『島国もどき』?だった。そう解釈すると、今のアメリカが掲げるグローバルスタンダード(実はアメリカ基準)を振り回して世界中に迷惑をかけているのも、『本当は島国根性』なのに大陸的と勘違いしたことが根本的な『間違いの元』だった。
日本人は自分が島国根性の持ち主だと自覚しているので他国に日本基準を押し付けない。(過去には外国に押し付けていたこともあるが70年前に大失敗している)
ところが、アメリカ人は場合は逆に少しも自分たちが『島国である』との自覚が無いので(70年以前の日本と同じように)外国が嫌がるTPPなどを無理やりにも強引に押し付けるのである。
日本人のパスポート所有率は24%で去年1年間で外国旅行した比率は12%程度。アメリカ人のパスポート所有率は36%で、この数値はほとんどの成人市民がパスポートを持つ欧州など先進諸国に比べれば極端に低いのである。
特に問題なのはアメリカ人の低さで隣国のカナダやメキシコは地続きなのでアメリカの場合には道の一つ向こう側が外国である地域が沢山ある。
逆に日本は200キロも離れた広い海で隔てられていることを考えれば、実質的に日本の方が米国より遥かに積極的に外国に出ていることになる。
世界の『島国ランキング』でみれば、日本よりも広い面積を持つ島国はインドネシア、マダガスカル、パプアニューギニアの3つしかない。 人口はインドネシアについで世界第2位。経済力は世界第1位である。(巨大な島国根性で暴走して大失敗した日本の70年以前と、無敗神話の今のアメリカの言動が妙に似ているのは、お互い巨大な島国だからと思うと納得する)


コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 8月31日に迫る福島検討委... | トップ | 行かなければ馬鹿、行けばピエロ »

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
道徳的で善良で優しい、リベラルな日本人。(悪く言えばアホで幼稚) (ネプギアソリッド)
2015-08-19 17:41:14
そういえば平壌プロパガンダでは満州派パルチザンの反帝抗日戦争うんぬんを聞きますが、
韓国で抗日戦争うんぬんは聞きませんね。

現代日本国民はピュアで、「日本帝国は侵略戦争をしたから悪い」と信じている。
(ネトウヨは、近代化や、アジア解放や、自衛戦争だったから悪くなかったと思っている)
戦争とは殺し合いだから残酷で、
実は「勝てば官軍」「負けた方が悪い」だったのです。
日本帝国が悪なのは敗戦国であり、ポツダム宣言に調印したからです。
困った事に、人間は平等だとか人道主義を日本人は世界一信じている。
しかも左派やリベラル派ほど、日本は敗戦国だから悪いという単純な話を拒否する傾向に有る気がします。
連合国を国際連合などと意訳したのが戦後日本の誤りの始まりなのでしょうか。
返信する
オーストリアとの比較 (rakitarou)
2015-08-20 13:14:24
韓国は植民地ではなく併合されていたが正しいと思います。沖縄は日本の植民地ではありません。将来沖縄が独立するとかつて日本の植民地であったと教科書に書かれるのならばそうかも知れませんが、植民地の定義は併合ではないと思います。

ちなみに敗戦国で併合されていたオーストリアは韓国と比較できると思うのですが、私が20年くらい前に米国に留学していた当時も、オーストリア人の友人が複数いましたがドイツの事は嫌っていました。面白いのは自分達がドイツ語を話すのにドイツを嫌っていたことです。しかしその「嫌いぶり」は韓国のような変質的と言えるようなものではなくて、「自分達はドイツとは違う」という独立精神からくるものであったように思います。オーストリアに近いバイエルン地方の友人を訪ねた際には、ドイツ人といってもバイエルンの人達はオーストリア系の考えに近い(カソリックも多いし)という話があって興味深かったですが。

ヒトラーがオーストリア生まれであったり、かつては周囲を従える大帝国であったり、文化と芸術の都であったり、韓国に比べるとオーストリアの歴史はかなり異なるとは思いますが、第二次大戦でドイツ側で戦争しても特に責任追及をされる訳でもありませんし(他のフィンランドやスロバキア、ハンガリーなども枢軸でしたが日本やドイツのように批難されませんね)、賠償請求を今頃持ち出すような真似もしません。

やはり私は韓国の病根は自分達の力で独立を勝ち取っていない事にあると思います。他国の力でなく、自分達の力で苦労をして南北統一をして、艱難辛苦をしながら統一朝鮮という国家を築いて初めて民族としての誇りと自信が生まれて他国を批難して精神的な安寧を得るという安易な逃避をしなくなるのではないかと思っています。その意味で本来朝鮮独立戦争になるべきであった朝鮮戦争を米中の戦争にしてしまったことを朝鮮の人達は大いに反省すべきだと思います。
返信する
余りにもモッタイナイ (宗純)
2015-08-20 14:57:31
rakitarouさん、はじめまして。

コメントありがとうございます。それにしても折角の素晴らしい視点なのに、・・・論理が一貫せずぐちゃぐちゃ。政治的に大混乱していますよ。
左翼的な極右なのか?右翼的な極左なのか?もうむちゃくちゃ。
今回のコメントも同じで、『韓国は植民地ではなく併合されていたが正しい』なんか、
この逝きし世の面影ブログの今まで主張していることと同じなのです。
英仏などの欧州諸国の様な植民地経営の長い経験が有る国家とは大違いで、日本の場合、植民地経営と『同化政策』とを混同していて、この二つの違いが分からない。
朝鮮の植民地化場合には、成功した北海道のアイヌ人に対する同化政策と同じ種類のことを日本は外国に行っていた。
そもそも昔の北海道には日本人(倭人)は住んでなくて、日本の植民地だったのですよ。
沖縄の場合は、これとは大きく違い、中央と地方の上下関係では無くて、そもそも日本は本土のヤマトと、琉球の二つで、『一つの日本』が出来上がっている。
大きさに違いが有るだけでヤマトと琉球とは対等な並立関係なのです。
イングランドとスコットランドの関係のように似ているので、今の様な中央政府が無茶苦茶をやればですが、将来の沖縄独立も十分有り得るでしょう。
国連(UN 連合国)には敵国条項があり、敗戦国の日本とドイツが入っているのですが、・・・ただ、国連憲章には名指ししていないのですね。
だから日本の外務省の見解では日独以外にもイタリアとかハンガリー、ブルガリアなどの第二次世界大戦開戦当時の枢軸国が入っているのだと主張する。
余りりも政治的に無知な象徴の様な御バカなな主張なのですが、
戦争で大事なのは開戦時の話では無くて、終戦時の話なのですよ。
太平記を読めば誰でもが判る様に、武将は自分の名誉以上に大事な一族の運命がかかっているので負ける側には付きたくない。
合戦の真っ最中に、味方が負けそうなら、すぐさま裏切って勝ちそうな方に『義によって助太刀いたす』と寝返る。
第二次世界大戦のときですが、最後まで連合国の敵国だったのは日本とドイツの二カ国だけの話で、他のイタリア等は寝返って連合国の一員として終戦を迎えているのです。
このために、敗戦国はドイツ日本だけで、それ以外は全員が戦勝国。

もちろん中国も戦勝国の代表であるとして連合国(UN、国連)の常任理事国に納まっているが誰も文句をいわない。
第二次世界大戦での戦勝国は台湾の国民党政権であり、今の中国とは別のことだとの説は成り立ちません。、もしもその論理が成り立つなら、同じように負けたのは大日本帝国(敗戦国)なのだが、今のニホン国とは別だ(日本は今は国連『NN』に加盟しているので戦勝国)とのトンデモナイ説も成立する。
国家ですが、そもそもマックス・ウェーバー指摘したようにが『正当性』を絶対に必要としているのです。
『正しい』と『国家』とは、ほぼイコールなのですよ。
正しくない(悪い)国家とは、『女ではない(男の)母親』の様な論理的に絶対に有り得ない存在なのです。
ところが、戦勝国とは違い敗戦国では、この正当性に重大な疑義が必然的に生まれてしまうのですよ。
なぜなら、戦争とは勝った方が正しく負けた方が悪いとの単純明快な論理で動いている。
分かり易い例なら、選挙とか競技スポーツと同じなのです。次の選挙なり競技会が実施され、そこで勝たないと敗者は敗者のまま。
金メダルのチャンピオンはチャンピオンのままであり、当選者は当選者のまま。
しかも勝った方が正しいのですよ。
戦争でも選挙でもスポーツでも同じで、勝敗は自動的に善悪と解釈されるのです。
しかも時間がいくら経過したとしても、その結果は微動だにしない。
安倍70縁談のように、落選した候補(戦争に負けた日本)が、時間が経ったから選挙の勝敗は関係ない、これだけ成功しているのだからオレも当選していたのだと主張しても誰も相手にしない。
韓国の問題点ですが、大日本帝国の一員として第二次世界大戦に参加した事実は、絶対に消せないのです。
世界中でドイツと日本以外で、戦勝国になれなかった『敗戦国の植民地』との二重の恥辱を晴らすことは不可能なのですが、その不平不満の唯一の出口は今の様な度はずれた『反日』である事実は疑いないでしょう。困った話ですね。
返信する
勉強になります (rakitarou)
2015-08-20 16:44:19
コメントへのご返事ありがとうございます。私は一介の臨床医で政治には素人であり、書物での知識しかないので専門的な知識豊富な方から見ると「こいつ何言ってんだか」ということは一杯あるだろうなと自覚しております。日本は幸いなことに国家と国土と民族がかなり明確ですが、世界的にみるとこれは非常に希な例で、欧州の国々についてはその辺りが非常にファジーであって明確にこいつが悪いと言えない状況があるから言及されていないのだと認識しておりました。

植民地という観点では、例えば現在のグアムとかは米国の一部ですが、私としては米国と同じと思っていたのですが「同化政策による植民地」ととらえないといけないということでOKでしょうか。英国におけるタックスヘイブンになっている何とか諸島なども。

「正しい」という語彙についても英語において論理的に正しいrationalと倫理的な意味を持つjustice道順が正しいような場合のcorrectといった使い分けがあると思うのですが、日本では全てをごっちゃにして「正しい」と言う場合が多く混乱します。

医療においても「こうした方が良い」という勧めが「特定の条件下において論理的に正しい」のか生きるという意味で倫理を含めて「正しい」のか受け取る側でいろいろ判断してしまって後で誤解の元になります。日本語の曖昧で難しい点だろうと思います。

私は戦争に倫理的善悪の意義付けをしたのは第二次大戦だけだと思っていたのですが(それも米国が戦後世界を支配しやすいように裁判を開いて強要して)、日露戦争においてはロシアが倫理的にも悪、日清戦争では中国が悪、朝鮮戦争はどちらも悪、ベトナムは米国が倫理的悪というのが世界共通の認識ということで良いでしょうか。

すみません他の方のブログでいろいろ述べてしまって気を悪くされると恐縮です。今後とも勉強させていただきにまいりますので情報発信宜しくお願いします。
返信する
韓国で一番尊敬されている政治家金九 (宗純)
2015-08-20 16:51:57
ネプギアソリッドさん、コメント有難う御座います。

歴代大統領で一番尊敬されている韓国の人気ランキングで一位なのは日本では余り評判が良くない軍事独裁の朴大統領。矢張り韓国近代化の基礎を作った開発独裁が評価されているのです。
二番目がノムヒョン大統領で3番目が南北首脳会談を実現して緊張緩和を進めたノーベル平和賞の金大中大統領。この3人が飛びぬけて高くて、それ以外は4位の初代大統領が3%。5位以下は1%以下の低い評価なのです。
韓国の政治家の中では与野党や左右の対立を克服して金九が断トツのトップなのですが、・・・政治的に見れば毀誉褒貶の大きい人物で、最も日本の近代化のための西洋との技術を取り入れよとして佐久間象山に師事していたが、180度逆の攘夷に走ってテロを決行しよとした吉田松陰のように、なんともぶれ幅が大きいのですよ。

テロリストと義士の違いは紙一重
2015年03月19日 | 東アジア共同体
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/ff91fb9c6bba76894acdda7d5088acae

韓国臨時政府の金九の作った抗日義勇軍は、実際には一度も活動することなく8月15日を迎えているので、幾ら何でも戦勝国は無理なのです。敗戦国の植民地として、連合国と戦った歴史は消せないが、それでは日本以上に何時までも、欲求不満は解消されない。
戦勝国である台湾と、今の韓国が(日本側から見れば同じ植民地なので)似ているようで180度逆になった原因は、この戦争の勝敗が逆になっていることが大きく原因しているんですから、日本としては解決不能なのです。
善良な日本の知識人とか左翼は日本が謝れば解決して、問題が無くなると信じているが、この話は逆で謝れば謝るほど韓国の要求は強まることあれ、満足して収まるなど夢のまた夢。
記事にも書いたが、そもそも韓国の反日は、経済が発展して時間が経過したら余計に、益々過激になっているのでですよ。普通とは全てが逆なのです。
返信する
人類の普遍的なタブー (宗純)
2015-08-21 15:26:51
rakitarouさん、コメントありがとうございます。

戦国時代でもあるまいし、そもそも現代社会では戦争は違法なのですね。
これは、人類が初めて経験した世界的な殺し合い、第一次世界大戦を経験した結果、パリ不戦条約が結ばれたが、これは大日本帝国を含む世界の主要国が締結しているし、期限も設けていないので今でも有効なのです。
これを憲法の条文にしたのが9条の1項。
このために『自衛の戦争は不戦条約に禁止された戦争ではない』との口実で、第一次世界大戦以上の悲惨な戦争が起きてしまう。
この教訓から自衛を含む戦争全てを禁じたのが国連憲章であり、それを憲法の条文にしたのか9条の2項。
『この『戦争は違法』との発想ですが、実は人々の素朴な感情であり、別に特別なところは一つも無い。
逆にアメリカなどの戦争感のほうが異様なのです。
与謝野晶子の『親は刃を握らせて人を殺せと教えしや』が普通の感覚なのです。
戦争だから殺しても良いとは、本来ならならないのです。ダブルスタンダードの極みであり、これでは納得するものは無い。
実は国益のためなら戦争を躊躇わないアメリカでも、国内ではヒトゴロシは違法。ところが外国戦争は合法と、二つの基準を使い分けているのですが、一般の人間は『ハイ今は人殺し大賛成です。ハイ、帰国したこれからは人殺しは駄目です』との切り替えが上手く出来ない。
全米ライフル協会は、『銃が人を殺すのではない。人が人を殺すのである』と主張しているのですが、実は正しいのです。
カナダとアメリカでは銃の所有する数だけならほぼ同じなのですが、無差別銃撃事件とか銃による事件事故では大きな違いがある。
戦争を進めるアメリカ人の精神が病んでいるのが原因ですが、戦争で人類の普遍的なタブーである人殺しを訓練したことがお起きに関係しているでしょう。

本来なら、一人殺すのが悪なら、何十万人も殺すのは論外で、戦争は全て極悪。
それなら戦争(大量殺人)を準備するのも悪で、間違いない。
今の憲法のままで、自衛隊が日々大量殺人兵器で大量殺害を訓練しているなど、許されるものではない。
ヒトゴロシが人類のタブーであるなら、大量殺人を合法化している国家の戦争はもっと大きなタブーに抵触する。
人類にとっての最大のタブーとは食人らしいのですが、刑法には何処にも『人を食ってはいけない』とは書いていない。同じように近親相姦もタブーでは有るが、何処にも禁止する法律が無い。(近親では婚姻できないとの戸籍法が有るだけ)
戦争は人類の普遍的なタブーに抵触するばかりか条約(法律)でも何重にも禁止されていて違法行為中の違法行為なのです。しかし無くならない。
まあ、これは泥棒が大昔から違法行為なのは誰でも知っているが、浜の真砂と同じで今でも無くならないのと同じ原理なのでしょう。
頭が空っぽで目が節穴のネットウョさんは100年前のパリ不戦条約とか70年前の国連憲章に戦争が違法だと書いてあるのを知らないらしのですね。
返信する

コメントを投稿

社会」カテゴリの最新記事