逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

行かなければ馬鹿、行けばピエロ

2015年08月22日 | 東アジア共同体
『対日戦勝70周年の大事な節目に』

『パク大統領、安倍首相にお手本を示す』
スプートニク
中韓関係の蜜月が今たけなわである。パク大統領が9月はじめ、第二次世界大戦終戦および日本軍国主義に対する中国人民の勝利から70年となることを記念して北京で行われる式典に参加する。あわせて大統領は、習近平国家主席と会談をもつ。木曜、大統領府外交担当上級補佐官ユ・チュルギ氏が述べた。ただし、パク大統領が9月3日に天安門広場で行われる軍事パレードに出席するかどうかは未定である。

この決定は意味深長である。有力な政治勢力はパク氏を翻意させようと説得につとめた。何しろ米国も日本もEU諸国も出席しないのである。大体、日本に勝利した中国軍といっても、それは基本的に蒋介石の部隊だったのだ。
韓国大統領に対しては、海の向こうからも強烈なシグナルが送られてきた。ワシントンポストは12日付けで、北京の式典に国際的な指導者が出席すれば反日気運を強化してしまう、と報じた。韓国大統領に送られた反中テーゼはもう2つある。中国はいま南シナ海における活動を強化している。そんな中で世界の指導者が北京を訪れるなど、中国の策動を奨励するようなものだ。これがひとつ。それから、韓国大統領が北京を訪問した場合、それは世界に対し、韓国と米国の軍事同盟にヒビが入った、との誤ったシグナルを送ってしまい、それで得をするのは中国だけである、というものだ。
そんな中にあって、ついにパク氏は、自立した、パートナーたちの待ち望んだ決定を下した。これについて、極東研究所のコンスタンチン・アスモロフ氏は次のようにコメントしている。

「パク氏の訪問を強く期待していた。実に様々な方面から圧力がかかっただろうが、ついには北京渡航を決めた。むろん、大国間の駆け引きにおいて、中国のほうがはるかに重要なパートナーだからこその決断だ」

春、米国の強い圧力をはねのけ、韓国はアジアインフラ投資銀行のメイン株主となった。中国による同行創設計画は当初から米国の反対にあった。米国はこれを、自らが管理する銀行・金融運営システムに対する直接の挑戦と受け止めた。韓国および日本の親米政治家およびメディアは当時、警戒心をあらわにした。このように中国に接近するということは、韓国はしだいに米国から離れていくのではないか、と。この警戒心は、中国が米国からの強い圧力をはねのけ、ロシアに対する西側の制裁を支持しなかったことで、さらに強まった。この制裁には韓国も公然と距離を置いている。
そして今回、再び米国は痛打された。しかも、パク氏の米国訪問を10月16日に控えた、この最も好ましからぬ時に。ただ、ある意味では、この時期に、「韓国は主権をもち、自立しており、国家決定は自ら下す」というサインを未来の大統領に強く印象づけるのも悪くはない。その点安倍首相はちがう。昨日中国外務省は、現時点で安倍氏が9月に北京に来るかどうか情報はない、と明かした。
来るパク・習会談で、アジアにおける中韓協力の優先課題が示されるはずだ。なお、両者にとっては2度目の会談となる。その点、日米韓で軍事同盟の三角形を形成しているにも関わらず、パク氏と安倍氏は一度も会談していない。
2015年08月21日Sputnik 日本

『日中韓の3国経済サミット開催の提案』

今の中国と韓国との経済的な結びつきを考えれば対日戦勝70周年記念日の祝典に『行かなければ馬鹿』だが、過去の朝鮮戦争などの歴史(政治問題)を考慮すれば『行けばピエロ』になる、
どちらを選択しても一長一短、反対派を刺激して厳しい批判は避けれないのだが、それでも積極的に『火中の栗を拾う』韓国のパク・クネ大統領は日中両国に対し、3カ国の指導者による3者会談を提案した。
パク大統領は10月16日に訪米してオバマ大統領と会談が予定されていて、今回の日中韓3国サミット開催はワシントン訪問前に行なわれるとの構想であり、これは三カ国によるFTA(日中韓3カ国による合同貿易圏)を視野に入れたものらしい。
パク・クネ大統領による『日中韓の経済連合』構想ですが、韓国は既にアメリカと米韓FTAを締結、2012年に発効しているし中国は最大の貿易相手である。アメリカの推進するTPP交渉の難航とは対照的に(3カ国は表向きの政治的対立とは別に経済的な結びつきが強いので)案外すんなりと進む可能性が有る。
ウクライナ騒動でロシアを追放するなど何かと問題の多いG7(主要7カ国首脳 会議)だが、元々政治問題では無くて1973年のオイルショックによる世界不況を契機に、直面する経済問題を話し合う場所だった。
その意味では今回の日中韓三カ国首脳会談開催の意味は(今までの政治的な騒動を思えば困難に見えるが、)『とりあえず緊急の経済問題対策』として時期がピッタリである。

『南北停戦ラインでの砲撃戦?と宣伝放送の再開』

『戦争の最初の犠牲者は真実である』との有名な格言の通りで、何が秘密かが秘密の安倍晋三『なんちゃって特定秘密保護法』の例を出すまでも無く、軍事問題は秘密のオンパレード。
権力は自分にとって都合の良い偏った一方的な情報しか出さないのである。真実の断片では有るが『全部の真実』とは程遠い。ほぼ詐欺師の手口と同じ種類の情報操作が行われる。
『毎日新聞』 
『強姦(ごうかん)罪などで懲役12年が確定し、服役中に被害証言が虚偽と判明して釈放された
大阪府内の70代男性の再審初公判が19日、大阪地裁(芦高源裁判長)で始まった。
男性は「無実です」と起訴内容を否認した。 検察側は無罪判決を求め、即日結審する見通し。
男性は2004年と08年に当時10代だった女性に自宅で性的暴行をしたとして、 08年に強姦・強制わいせつの罪で大阪地検によって起訴された。
男性は一貫して否認を続けたが、大阪地裁は「暴行された」などとする女性の証言の信用性を認め、懲役12年を言い渡した。
弁護側は控訴審で、「診察を受けた」とする女性の母親の調書を基に診療記録の証拠開示を請求したが、検察側は「ない」と回答。
高裁は控訴を棄却し、11年4月に最高裁で刑が確定、男性は服役した。
しかし、女性は昨年になって被害を受けていないと証言を翻し、弁護側が9月に再審請求。
地検の再捜査で、性的暴行を受けた痕跡がないとする告訴当時の診療記録も見つかった。
地検は無罪の可能性が高いとして、11月に刑の執行を停止し、男性を釈放。
男性の身柄拘束は逮捕から約6年に及んだ。
地裁は今年2月、再審開始の決定を出した。
男性は初公判で「(逮捕・起訴され有罪となった)過ちを解明してほしい」と主張した。
弁護側は取り調べ検事らの証人尋問を求めたが、却下された。
2015年08月19日

『最良証拠主義(優良証拠制)による警察・検察権力の必然的な暴走』

それにしても酷い記事である。もちろん新聞記者は真実を知っているのだが検察・警察に睨まれたくないので書かないだけ。
権力とマスコミがぐるになって無実の人を罪に落とした。
悪質極まる『冤罪事件である』と言うよりは、裁判の途中で無罪の証拠の存在が明らかになったが、検察が『無い』として突っぱねた『権力犯罪』であった。
我が日本国では検察に起訴されると99・9%有罪になるが、これは当然で検察は捜査段階で集めた膨大な『証拠類』の内で、取捨選択して有罪の心証のものだけを出し、無罪の証拠類は隠蔽する『最良証拠主義』(優良証拠制)で裁判では必ず有罪になる。
世界広しとは言え、こんなことを裁判で採用している(検察に許している)のは我が日本国だけの特殊な話なのです。
これでは幾らでも冤罪が生まれるのだが、ただし、外国でも軍事では全て『最良証拠主義』(優良証拠制)を採用している。
だから何時まで経っても戦争が無くならないのは当然だったのである。
マスコミ等は『軍事だから機密が必要だ』との主張を繰り返しているのですが、話は逆で個人の刑事事件程度なら冤罪の温床である『最良証拠主義』を許しても良いが、国家の命運の握る軍事だから余計に『秘密』の存在は御法度なのである。
今とは逆に、安全保障関連の情報の全面開示こそ、戦争の最大の抑止力になる。(軍部が勝手に戦争を進めることが出来なくなる)
政治家よりも直接の当時者である軍人の方が戦争には慎重になるとの話は、アメリカの様な『戦争国家』には当て嵌まるが、それ以外の平和な国では大概は逆になる。(今とは違い民主化以前の韓国では朝鮮戦争が休戦中なので、軍人の方が慎重だった)
高価な自転車とか玩具を買ってもらった子供は、眺めているだけでは満足出来ない。大人の都合で『今は駄目だ』と禁止しても保護者に隠れて、コッソリ使う誘惑には勝てないのである。
そもそも軍隊とは究極の官僚組織であり、官僚組織の特徴である自己肥大化の欲求が人一倍激しい。リストラには死に物狂いで抵抗するのである。
緊張緩和で軍備削減(リストラ)が進めば一般市民は喜ぶか、軍隊の方は死活問題なのであらゆる手段を使って妨害する。



『大事な政治日程(選挙)の直前には必ず北風が吹く韓国の悪弊』

韓国軍合同参謀本部は20日、北朝鮮軍による砲撃を受けて記者会見を開き、砲撃は同日午後3時53分と4時12分の2回にわたって行われたと発表した。また、韓国軍は北朝鮮に向け155ミリ砲弾数十発を警告射撃したと説明した。
軍当局は1回目の砲撃では14.5ミリの高射砲1発が、2回目の砲撃では直接照準火器の76.2ミリ砲数発が発射されたと推定している。合同参謀本部は「軍の警戒態勢を最高レベルに引き上げ、北朝鮮軍の動向を注視している。新たな挑発にも断固対応できるよう万全の態勢を維持している」と強調した。
韓国軍関係者によると、1回目の砲撃の砲弾は山中に落ちたため確認できていない。また、2回目の砲撃では砲弾は南北軍事境界線の南側700メートルの韓国側非武装地帯(DMZ)に落下したという。DMZ内の落下地点は北朝鮮向け宣伝放送に使う拡声器から数キロ離れた地点のため、韓国軍は北朝鮮が拡声器を狙って砲撃したものではないと分析している。
2015/08/20朝鮮日報
聨合ニュースは韓国軍関係者の話として、北朝鮮軍が現地時間で20日15時25分ごろにロケット砲とみられる砲弾1発を京畿道(キョンギド) 漣川郡(ヨンチョングン)付近に発射したと報じた。韓国軍は北朝鮮軍のロケット砲発射地点に155ミリ砲弾数十発を応射したという。
ロケット弾と砲弾とでは意味が違うし、何故か時間も違っている。
韓国政府に近い保守系の朝鮮日報の記事と、それを引用したはずの日本のマスコミ報道が微妙に違っている。
先ず最初の砲弾とは、『14.5ミリの高射砲1発』であり、『砲弾は山中に落ちたため確認できていない』。そもそも高射砲とは航空機を撃墜する目的であり、地面に落下したとしても地上の施設に『攻撃意思』があったことにはならない。
韓国軍は即座に韓国軍は北朝鮮に向け155ミリ砲弾数十発を発射しているが、北朝鮮側は、2回目の砲撃では直接照準火器の76.2ミリ砲数発が発射され、南北軍事境界線の南側700メートルの韓国側非武装地帯(DMZ)に落下した。
落下地点は北朝鮮向け宣伝放送に使う拡声器から数キロ離れた地点で、北朝鮮が拡声器を狙って砲撃したものではない。
朝鮮日報の記事では普通に読めば二回の砲撃の後に韓国軍が砲撃したようにも読めるが、北朝鮮の2回目の砲撃と韓国軍の砲撃との前後関係が不明なのです。
同じ事件のはずが聨合ニュースではロケット弾1発に対して韓国軍は北に155ミリ砲弾数十発を応射している。
何れが正しいかは不明だが明らかに韓国側の過剰防衛。しかも現在は大規模な米韓軍事演習の真っ最中の出来事である。
何処から飛んできたか不明の小口径の高射砲弾が1発、どこか場所が不明の山中に落下したら韓国軍が大口径の155ミリ砲弾数十発を北に向けて発射。
これに対して北朝鮮が警告の為に韓国軍よりも格段に小さな威力の76.2ミリ口径の砲弾数発を、一応形だけ打ち返した可能性も十分ある。(韓国軍よりも北朝鮮のほうが冷静)
朝鮮日報記事では、何故か大事な韓国軍の砲撃した肝心の時間が、何処にも書いていないのである。

『韓国側非武装地帯で爆発 将兵2人大けが=豪雨で流出した地雷か』

4日午前7時40分ごろ、韓国北部、京畿道・漣川郡の非武装地帯(DMZ)内で爆発があり、捜索活動中だった陸軍の将兵2人が足などに大けがを負った。
2人は軍の病院に移送され、治療を受けている。対話が可能な状態で、命に別状はないという。
軍当局は豪雨で流出した地雷を踏んだ可能性があるとみて、詳しい経緯を調べている。
2015/08/04 朝鮮日報
当初座礁事故だと報告していたのに1週間後に突如北朝鮮の潜水艦の魚雷による沈没だと発表した韓国軍哨戒艦天安号事件とそっくり同じ展開であり、そもそもの出発点である地雷での負傷が、当初韓国軍は豪雨による事故だと発表していた。
ところが、時間が経ってから一つの物的証拠類を示さず一方的に『越境してきた北朝鮮軍の地雷』だった発表して大規模な宣伝放送を始めて緊張感を目いっぱい煽っている。
何ともデジャブ(既視感)な話である。
韓国軍ですが、真っ二つ折れた哨戒艦の切断面をシートで覆って公開しないし、死亡した50人以上の兵士は全員が水死であり爆死したものも火傷したものも一人もいない。
しかも公開された天安号のスクリューから判る事は、二つに折れる直前の哨戒艦は全速後退だったので座礁していた可能性が一番高いのである。今回の地雷事故とまったく同じで、米韓合同軍事演習の真っ最中の韓国軍の自損事故を北朝鮮の責任にして逃げた政治的な冤罪事件である。
前回の天安号沈没は韓国の統一地方選の直前だったので、朝鮮日報など政府に近い保守系主要紙が一斉に韓国軍の発表した『北朝鮮による攻撃』と大々的に報道。対して野党系のメディアやネットでは『座礁による沈没』を主張していたが、与党ハンナラ党はソウル市長選など大敗北を喫する。(批判していた韓国の民主党が大勝利)
天安沈没は韓国だけではなく日本にも飛び火して『北朝鮮の魚雷攻撃』を鸚鵡返しで主張していた民主党(鳩山内閣)は国政選挙で大敗北。民主党までが沈没する。(天安号沈没では韓国はもっと影響が大きくて、与党ハンナラ党は党名を変え党首を変え綱領を大きく変えて辛うじて生残る)
今回の胡散臭い地雷事故でも砲撃事件でも特徴的なのはマスコミの対応である。
韓国軍発表の『北朝鮮の魚雷だ』の宣伝・広報を本気にして大騒ぎしていた前回の天安沈没とは大違いで、朝鮮日報など政府与党よりの保守系メディアも慎重姿勢だし、日本側のマスメディアも慎重である。
薄々日韓ともマスコミ関係者の全員が南北の軍事緊張のインチキな構造に気がついているのでしょう。


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タイミングの良いこと… (天野)
2015-08-21 22:17:28
改正安保法案を通す為、お馬鹿な答弁ばかりで支持率まっ逆さまな自民党が少しでもダメージを避けられそうな、あまりにも良過ぎなタイミング。
世論など、メディアの情報次第でコロコロ変わる日本です。
朝鮮半島の緊張が、安倍自民党オバマアメリカにとって台風16号並みの追い風に思えてしまいます。
『ほら見てください。だからこそ今この法案改正が必要です!』などと。
まさかと思いますが、アメリカの蝶略陰謀を想像してしまいます。
極東アジア(中国南北朝鮮日本)が平和になったら一番困るのは軍事大国アメリカ(軍需産業の衰退や役割の大義無くなる基地の閉鎖、失業者対策ともなっている兵隊の失業など)。
建前では朝鮮半島の平和を訴える(と思う)日韓米ですが、内心では特にアメリカ下請け企業安倍自民党などは『しめしめ』と思っている気がします。
しかし北朝鮮も、話し合う用意があると言っている様ですので、私の単なる妄想でしょう。
※アメリカにとって、極東の平和は困るというのは確かだと思います。
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レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「アンギアーリの戦い」 (宗純)
2015-08-22 14:44:24
天野さん、コメント有難う御座います。

南北朝鮮のこの紛争ですが、哨戒艦天安号沈没とは大違いで、日本のマスコミが冷静なのは救われます。
実は韓国のマスコミの報道も以前と比べれば冷静なのですよ。
だから日本側も落ち着いているのでしょうが、何とも主体性の無い話です。
ケソン工業団地での営業は以前と同じだし、ピョンヤン市民も以前と同じ。現在北朝鮮ではU15の世界大会が開催中で大歓声のなかで韓国チームが中国チームに勝利している。もしも第二次朝鮮戦争開戦なら、到底有り得ない話なのです。
今回小口径の高射砲弾一発が山中に落下したら口径が十倍以上も大きい155ミリ砲数十発を北に向けて発射する。
倍返しどころか一万倍返しですよ。
朝鮮戦争は現在休戦中であり、これではそれこそ銃声一発で全面戦争が勃発するが、
実は韓国軍(たぶん北朝鮮も)は長い間、攻撃は常に相手のレベルと同等で同数の原則で絶対に軍事紛争がエスカレートしないように気を使っていた。
今の韓国軍のように、半沢直樹風の『倍返し』を言い出したのは、極最近の話なのです。
本当に朝鮮半島に戦争の危険性があれば、半沢直樹は絶対に駄目。有り得ないのです。話は逆で安全だから倍返しが可能になった。
金大中やノムヒョン大統領など、韓国の民主化で政治的な南北の緊張緩和が進んだ結果、軍の大幅なリストラが予想されるのですが、既得権益をもつ軍産複合体としては、これを何としても阻止したいのです。
ニッコロ・マキャベリが、主張していたことが現実でも丸々起きていた。
イタリアの覇権を競っていたときのミラノ公国とフィレンツェ共和国の戦いを描いたレオナルド・ダ・ヴィンチの「アンギアーリの戦い」ですが、これをダ・ヴィンチに以来したのがあの君主論で有名なマキャベリ。
当時のイタリアの各都市は金で傭兵を雇って戦争をしていたのですが、この傭兵たちは表向きは派手に戦ってる風を装っているのだが、見かけだけの擬装。双方の傭兵が馴れ合った典型的な八百長試合だった。
マキャベリによると、
アンギアーリの戦いは、『この戦いの戦死者は、落馬した死んだ者一人だけだった』という。
マキャベリは君主論では繰り返し傭兵や外国軍に依存すれば『国を亡ぼす』と警告しているのですが、これは現代の日本でも十分に通用するでしょう。
たちの悪い傭兵である自衛隊やアメリカ軍が日本を守るとの神話を本当に信じていたら、大失敗することは確実であり暢気な日本人が痛い目に合うのは避けられない。
返信する
テレビの右翼化から約15年。北朝鮮バッシングの結末。 (ネプギアソリッド)
2015-08-22 17:33:32
最近Amazonで本を買おうとしたら、
中国韓国を罵倒したり、台湾は日本帝国を支持しているだの妄想ネトウヨ本ばかり。
芸能人へのアンチ、写真週刊誌レベルであり、
およそ政経、社会や民族研究とはかけ離れてる。
1998年だったか2000年だったか、テレビの報道が北朝鮮バッシングと靖国神社報道で埋め尽くされる異常な事態が起きていた。
北朝鮮バッシングから約15年。
今の日本が極端に煽情的、統制的に成ったのはネットではなく、テレビの右翼化だった気がします。
隣国嫌悪がエンターテイメント、商法化してしまい、売り上げが最悪な作家出版業界は民族対立煽動に手を出す有り様。
返信する
「北」の地雷? (岩下俊三)
2015-08-23 11:39:42
つまり「その結果」の「解」が38度線での緊張だと、、、?
詳しくは名前をクリックしてください。
返信する
見方を変えれば (パンダ)
2015-08-23 22:20:08
半島騒動はいつだってあからさまな要素の蠢きで作り上げられている・・と、私は思います。
要素をいまさら述べるのはこの場への失礼になるから割愛しますが、これまでと今後ではその要素たちの比重が変化しているようです。

間違えても大きないざこざを起こせなくなった。
アメリカロシア中国の勢力分布図が様変わりしてきた。
日本の潜在的な求心先?がアメリカ離れでロシアや中国に向かう事情が出てきた。

一方で相変わらずの産軍が各国にあり、それらの勢力はそこそこの小競り合いを求めている。見る角度を変えれば岩下氏の見方も納得できるし、あるいは宗純氏の見方も矛盾なく成り立つ。
私の場合は見る角度が不安定(つまり知識が曖昧)だから全方位的にしか見れない。確信を持った見方ができないというわけです。どっちにも転がりうる。今の時点ではそれしかないのじゃあないかと思っています。
返信する
在特会の恥ずかしいヘイトスピーチ (宗純)
2015-08-24 10:40:56
ネプギアソリッドさん、コメント有難う御座います。

ブッシュ政権による9・11事件の翌年の2002年の唐突な小泉訪朝とピョンヤン宣言から日本が狂い出したのは間違いないでしょう。
特に悪いのは映像メディアであるテレビのニュースと称する悪質なヘイトスピーチの数々。
人間とは視覚に依存する動物なので圧倒的にテレビでの影響が大きい。
今回のロッテのお家騒動では、韓国のメディアが一斉に反日を煽っていたのですよ。同じことが日本にも言えて2002年から延々とニュース枠を利用して北朝鮮をバッシングしたいたが、内容的には在特会のヘイトスピーチを五十歩百歩の代物です。
真実の極一部を無限大に拡大したものですね。
そもそも日本人拉致問題は、輝拉致議連会長と日朝友好協会会長との二足のわらじを履いた、自民党の重鎮中山正が、日本人拉致被害者の第三国経由での帰国で北朝鮮と合意が出来ていた。
円満に日朝双方が得をする、かつ全面解決するシナリオが出来上がっていた。
これをぶち壊したのが小泉純一郎。
小泉純一郎は『拉致問題』を金で買ったのか?
2009年08月12日 | 東アジア共同体
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/019395611ba6c1d464d050fed50c0e66
このときから日本は奈落のそこにまっしぐら。
ただ、マスコミ特にテレビの腐敗堕落は2002年よりも早く起きていた。
昔のテレビはチャンネルをガチャガチャ回すのですが、我が家のテレビが新しく買い換えてリモコン操作になり、チャンネル変換が容易になるころ、皇太子に娘が生まれ、各テレビ局が同一の映像をニュース枠で流す。この映像を見たくない私は別の局に切り替えるのだが、そこでも同一の映像が流れている。全ての局が同一時間に同一映像を流して、視聴者に無理やり見えていたのですよ。丸っきりの洗脳なのです。
それ以前のテレビですが朝日が日曜日に皇室アルバムと言う番組を放送していた程度で、テレビニューの時間に、天皇家が映るなど今までなら有り得ない話ですよ。
そもそも生まれながらに尊い人間の存在を認めれば、必ず生まれながらに卑しい人間も生まれる程度は常識中の常識。本来おなら許してはならないのですが、マスコミは挙国一致で何かの宣伝をしていた。
この時期ですが、アナログ放送から地デジに変わる少し前で、このことと関連している可能性が高い。
放送利権を守りたいマスコミと、報道統制を行いたい政府の思惑が一致して、日本中の放送内容が同一になった。後は一本道で、今の様な凄まじい有様になってしまったのでしょう
返信する
岩下俊三さん、コメント有難うございます (宗純)
2015-08-24 11:03:55
残念ながら今回のブログ記事はゴミレベル。情けない。

そもそも今のテレビはB層に合わせて劣化が激しいが、何も自分の書くブログ記事を、そのテレビに水準に合わせる必然性は無い。
啓蒙思想とまでは言わないが、知的レベルの高い層を意識し書かないと駄目ですよ。
38度線には大量の地雷が埋まっていて今までも同様に事故は起きていたのですよ。少しも珍しくない。
今回も最初は3日間も続いた豪雨での土壌流出での地雷事故だったと韓国軍が発表していた。ところが何日も経ってから唐突に、しかも証拠も示さずに北朝鮮が埋めたと言い出した。北が地雷を埋めた事実は正しいが、ただし半世紀も前の話ですよ。
地雷を口実にして宣伝放送を始めるが、そもそも今は、北に侵攻することを想定した日韓大軍事演習の真っ最中。
韓国の軍が危険な火遊びを行っているのですが、
本来なら第二次朝鮮戦争が勃発する。
何しろ韓国軍ですが、半沢直樹の様な倍返しすると、少し前から変更している。
南北が同じ倍返しを採用すれば、銃声一発が即大戦争になる。
しかし、話しは逆で、実は南北の直接的な戦争の危険性が低いから、緊張緩和しないように、戦争を煽っていると見るべきでしょう。
返信する
最良証拠主義(優良証拠制) (宗純)
2015-08-24 11:14:46
パンダさん、コメント有難う御座います。

今回の記事のサブテーマがこの最良証拠主義(優良証拠制)なのですが、何故か誰も取上げない。
グーグルで検索してもこの『逝きし世の面影』記事が出る程度で、護憲左派の無視すると言うか、たぶん知らないのです。
御バカな右翼の歴史修正主義を左翼知識層が笑ってるのですが、実は日本国中が、自分にとって都合の良い情報だけを取捨選択して、悪い情報を無視するか隠している。
もう無茶苦茶なのです。
暢気な趣味の世界ならそれでも良いが、
厳しい登山とかサバイバルの現場なら間違いなく命を落とします。
生残るために本当に大事な情報とは、自分にとって良い情報では無くて、その逆の『悪いニュース』なのですよ。
今の日本ですが右翼も左翼も同じで平和ボケの極みで、これでは幾ら命が有っても助からないでしょう。
返信する
誤解? (岩下俊三)
2015-08-26 10:09:27
ゴミレベルだと思われるのなら、確かに本人も文章もその熟達レベルにおいて宗純先生と比べれば「ゴミ」に間違いありません。

その「ゴミ」から一言申し上げれば、北朝鮮=悪のようなステレオタイプで金正恩を揶揄しているのではなく事実関係として粛清が尋常でないと言っておるのです。

またこの回の僕のブログを間違いだと指摘されているようですが、間違いではなく、常にその国のリーダーの危機感が自国統治の原資となっていることを言いたいだけだったんですが記述表現のまずさから誤解を与えたかもしれません。

しかし僕の主張は自己権威の正当化のために双方が「戦争の危機」を煽り、あまり戦争の危機的状況がないのに「八百長」をしていると偶発的に戦争が起きやすくなると言っていることが核心なのです。熟慮の上戦争をしたいと思っている指導者など現代にはありえないのですが、「偶発的事故」が戦争になる危険性は相変わらず消えないと警告しているつもりです。
返信する
せかっくコメントをもらったので、 (宗純)
2015-08-26 11:09:09
もう一度『岩下俊三のブログ』の当該記事を読み返してみましたが、
・・・残念ながらゴミレベルの今の日本のマスコミ報道と同じレベルであると言うか、
ほぼコピペ。
何処にもオリジナリティを感じない代物です。
あのブログ記事ですが、別に書く必要が無い。
同じ程度の記事なら、他に五万とありますよ。
アホ右翼がアホを主張するのは。これは何とも仕方が無い。
しかし、逆に今回の岩下俊三さんの様に折角の知性や教養、経験を無駄にしているのを見るほど腹立たしいものは無い。
『北朝鮮=悪のようなステレオタイプで金正恩を揶揄している』事実は否定できませんよ。
確かに粛清は当人たちには大問題だが、無関係な我々日本人にとっては、韓流宮廷ドラマの『イ・サン』と同じで、他人の不幸は蜜の味。
日本中のマスコミが2002年から十数年も同じネタを続けているのですよ。
カウンターバランスを少しは考えてください。これ以上朝鮮を叩く意味はないと思いますよ。
誰も知らない話ならか是が非でも書くが、余りにも陳腐すぎて、今更自分でも書く必要性があるなど、到底思えない。
もちろん私も北朝鮮を叩くことで日本が少しでも良くなるなら叩きますが、
しかし、今の日本が政治的に極限まで劣化した原因の最大のものは、その北朝鮮バッシングですよ。
アメリカ人が9・11を契機にして病的に悪化したように、日本は2002年の小泉訪朝以後の北朝鮮叩きが普通の日本人を狂わしたのは間違いようのない事実ですよ。
今回の事件ですが、明らかに南の軍が挑発行為を行っているのですから、この事件だけなら北のほうが被害者ですよ。
また、
『熟慮の上戦争をしたいと思っている指導者など現代にはありえない』
など、余りにも考えが甘すぎる。
世界を大混乱に陥れた、イラク戦争とかリビア空爆を失念しているのではありませんか。
今ではアメリカ帝国主義と言う言葉が死語になったが、共産党など左翼が革命を言わなくなったら、日本が極限まで右傾化する。
今では昔とは大違いで、左翼が革命とかアメリカ帝国主義と言わなくなって、中身が保守に変質してしまったのでしょう。
返信する

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