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先日は、京都大学の特別教授の本庶教授が、「免疫療法」のしくみの解明に大きく貢献されたと言う事で、ノーベル賞の医学生理学賞を受賞された。本当に素晴らしい研究成果だと感心した。
「免疫療法」とは、人間が本来持っている自分を守る為の免疫の働きにブレーキを掛けるタンパク質「PD-1」を発見し、このブレーキをを取り除く事でガン細胞を攻撃する新しいタイプの「ガン免疫療法」の開発をした功績が認められたものだ。
これまでの抗がん剤治療や放射線治療は、ガン細胞を直接攻撃して退治させる手法であったが、この手法は人間の本来持っている自分の身体を自分の力で、退治すると言うものである。
人間には、本来自分の身体に異常を見つけて退治する力、すなわち免疫が備わっていると言う。熱をだしても風邪を引いても、出血をしても自然と治るのは、その為らしい。
私も闘病生活で、少しは勉強していたので聞いていた事はあった。具体的には、オブジーボと言う薬を投与して治療するのだが、先進医療で有った為に保険が適用されずに、一度の治療に3000万円の治療費が掛かると聞いていたが、まだ部分的ではあるが、標準治療として認められ肺がんなとにも保険適応となった。
私は、過去の8回にも及ぶ抗がん剤治療で、腎臓機能が悪化し抗がん剤治療に待ったが掛かった事があり、現在も数値は良くない。もし、再発や転移が起きると抗がん剤治療が出来ない状況である。
先日の兵庫医科大学病院や昨日の豊岡病院でも、腎臓の件を尋ねると、今回のオブジーボによる新しい「免疫治療」がありますと初めて聞かされた。先生からは、手術、抗がん剤、放射線に続く新しい治療方法だと聞かされ、「台風一過」の様な心境になった。
保険適用は自己負担が3割だ。そうすると保険適用になっても1000万円くらい掛かる計算になるが、保険適用でも高額医療費の人に対しては、高額医療制度と言う制度が有り、申請すれば高額医療保険証が発行される。この制度を利用すれば、所得に応じた支払いで治療を受ける事が出来るのである。
しかし、私も当事者で、それでなくても超高齢社会の中で、多くの治療費が保険によって賄われている現状で、少し気が引けるところではある。当然私も40数年間にわたって健康保険を掛けては来て、現在も継続中であるが、若い世代の人たちの事を思うと感謝と同時に申し訳なく思う。
そんな事で、今後のガン治療には大変大きな期待が膨らむ。日進月歩と言うが、本当に実感する。しかし、「免疫療法」を過信せずに健康には注意を払い「早期発見と早期治療」をする事が、ガン治療の根本である事に違いは無い。
今現在、私も含めてガン患者の皆さんにとっては、非常に大きな朗報である。死亡原因の第一位が、相変わらずガンであるので、一気に平均寿命が延びる可能性も大いに有ると思われる。
闘病中の皆様、もう少しの辛抱で、貴方の元にも最強の薬「オブジーボ」が届きます。もう少し頑張ってくださいね。
昨日の豊岡病院の呼吸器内科の検診も異常なく、「本当に元気ですね。奇跡です。中皮腫は、当時に説明しましたが、この病院でも治療実績が無いくらいの怖く死亡率の極めて高いガンです。本当に良かったです」とまで言われた。自分でも本当に、そのように思っている」ありがたい事である。
では又ね
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