Buen viaje! よい旅を♪

訪問ありがとうございます。旅をしたのは遥か前…現在は泥臭く土まみれ油まみれになりながら、何かを作り生きてます

【ネパール】 いざ!カラパタール

2012年11月07日 | '11 ネパール(22日間)

 2011年2月9日
 
 朝7時前にはロッジを出発
 

 『寒い。そして、肺か心臓か分からんけどそこら辺が痛い!

 運動不足でのカラパタールトレッキング。
 太陽の光を待ちわびながら、
 

 エベレストを今この目で見ていること。
 実際は、リアルタイムの当時よりも、こうして写真を過去の軌跡として見ている今のほうが、ありがたみが沸きます。

 黒い頂の【ちょこんと山頂が見える】山が、世界最高峰の『エベレスト』でございます

 世界最高峰の山を目の前にしても、当時のカラパタールトレッキングの朝は、 
 もう寒い! 一歩進むたびに胸の辺り『針』が刺さるみたいに痛い!
 『大金はたいて、なにやってんだかわからんよぉ~。』
 
 の心境

 今思えば、この時の天候に恵まれた奇跡
 私なんかが、カラパタールへ行けたことの奇跡。
 ありがたい!

 徐々に日が差して、太陽が大地を照らし始め、太陽の偉大さが身にしみます。 
 

 365日。
 毎日太陽は『東から西へ』顔を出し、毎日天体ショーを繰り広げている。
 富士登山したとき、
 『365日毎日昇っている太陽を、山頂から見ると、なぜに『ご来光』なんて大そうに呼ぶのだろう???』
 と思いました。
 【ご来光の感動】はどちらかというと、【富士山頂までがんばって登った子供たち】のほうに感動してた気がします。

 


 農業をしている母の姿を傍らに見て、梅雨時期の数日間太陽が顔を出さない日が続き『1週間ぶりの晴天。』
 太陽のありがたみを日常生活の中で心底体感。

 『富士登山でご来光を見て感動しないのは、私自身の問題なんだろうなぁ。。。
 そう思えてきて、カラパタールトレッキングを決めたけど、自分が思っていたほどの達成感がありませんでした。

 もともと3回参加している富士登山は、ボランティアとしての登山で、
 初めての富士登山は私の諸事情(南米旅準備)で【高山病はどんな症状?】がメインで
 2回目、3回目は純粋に写真を撮る係りとしてお役に立つのならという思い。
 いざ、山頂に着くと
 『ご来光を見て眺める時間があるぐらいなら、その時の子供たちの顔を写真に撮りたい!』っという気持ちが強くて、
 【ご来光】をゆっくり眺めたことがないことに今気がつきました!
 
 自分のために、登山!『富士山頂ご来光=ゴール』ではなく、いつも【ゴールはまだ先にある】気がしてました。

 世界最高峰の【エベレスト】を、運動不足な私でも比較的安全で、ロッジなどの環境も整っている5000mへ挑戦したら、
 もっと【達成感】が得られるかも? そう思って決めたネパールのトレッキングの日々。

 天候に恵まれれば、重装備でなくても、ガイドとポーターを雇えばそれなりにトレッキングできました
  

 『行ってよかった?』と尋ねられると、【ガイド任せのポーター頼り】で、
 自分の未熟さに疑問があり、万人にお勧めできる境地まで至ってないですが、
 未熟者なりに楽しんで、たくさんの貴重な経験ができたことは、
 なんやかんや自分のこれからに【プラス】に繋がる気がします。
 

 
 無事、人生で最初で最後のカラパタール 標高5545m踏破達成
 一度行けば十分。もう行かないわよ!
 確か富士登山でも、ペルーのマチュピチュでもそんな事言ってたなぁ~

  
 砂地のこの場所は、ヘリポートもあるらしいので、いざって時は安心ですね。

 
 カラパタール到達した後は、ロッジに戻り、
 

 後は自分自身待ちわびているのでしょうか、うれしい響きの言葉。
 『下山』でございます。
 
 『もう登らなくてもいいんだ!』なんて、標高5545mで【ヒィーヒィー】言って申し訳ないのですけれど、
 この時の私の正直な気持ちで、ひとまず一安心の中、下山でございます