隣町のお寺様で、「眼蔵会」が開かれました。
僧侶と檀信徒が一体となって、『正法眼蔵』を学びます。
駒沢大学名誉教授の河村先生を、拝招しての二日。
今般の学びは「家常」の巻。
『おほよそ仏祖の屋裏には、茶飯これ家常なり』
総じて、仏祖の奥深い領域においては
茶を飲んだり、飯を食べたりといった
日常生活が、家常である
=仏法が日常化し、平常のものとなるなら
その生活の一時一事に(仏の)働きが現れる。
=その時その働きに、自己がどう気付くか。
仏法の中に、世法をどうとらえていくか。
7月とはいえ気温20度。本堂は涼しいくらいです。
本来は汗をかきかき学んでも良い時節ですが~
冷夏の中、世情を離れての尊い時間が過ぎました。
7月15日~17日 浦河町杵臼の生活館
北海道大学医学部のアイヌ納骨堂から、12人の遺骨が
81~85年ぶりに故郷コタンに帰りました。
地元のNGO「コタンの会」や研究者、マスコミの人々。
大勢の人々が集まり、神に祈りを捧げ、慰霊の儀式が挙行。
研究という名目で人骨を大学にさらわれたアイヌ民族の人々。
その遺族はどんなにか、無念であったでしょう。
長い間の訴訟の末、ようやく和解がまとまり、帰ることが可能に。
拙僧もこの事実を知り、何とかおまいりしたかったのです。
長老(エカシ)小川氏とも、久し振りで再会。
頂いたどぶろくは、少し酸っぱかったですが~
大地にその恵みを捧げる様子は、私どもの洒水(お水ですが)にそっくり。
勉強になりました!!! gassyou
チベット人ラマ、ゲシェ・ケルサン・ギャッオ。
1991年「ニュー・カダンバ・トラディション」をイギリスに創設。
アティーシャ・ツォンカバの伝統を継承しています。
その彼の、平和についての言葉です。
『内なる平和が無しでは、外なる平和は不可能です。
私たちはみな世界平和を願っています。
しかし、私たちがまず、自分の心の中に平和を確立しない限り、
世界平和は決して達成することが出来ません』
外に平和を求める前に、まず自己を穏やかに保つこと。
詩人谷川俊太郎氏も「心の中を平和にする」ことが、
まず第一歩と、書いていたように記憶しています。
カムイノミとは、神(カムイ)への祈り
イチャルパとは、祖霊祭というアイヌプリ(アイヌ式)の儀式。
様々な方々(学者等大学関係者・マスコミ関係者・地元の人々)が参列。
厳粛な儀式ですが、どこかゆったり。豊かさと、嫋やかさを感じました。