1月31日 大寒を過ぎてから歩き始めた、寒修行の托鉢。
29日、30日は除雪のため、お休みでした。
寒の入りから、節分まで行われる托鉢を「寒行托鉢」と呼びます。
若い時は、ほぼ毎日歩いていました。
近年は年始のお経で全檀家様を回ってから、歩いています。
マイペースの歩脚ですが、40年以上続けることが出来ています。
自身の健康と、仏さまのご加護のお蔭です。
かなり怪しい風体ですね。
本来は手っ甲に脚絆をつけ、わらじ履きに笠をかぶります。
しかし、この風極の地(本日は瞬間的に風速30メートル近く)
如法(本来の姿、形)で、歩くことは、とてもできません。
雪の下の氷で滑らないように、冬靴。頭はおこそ頭巾で包みます。
本日は副住職と二人の行です。
一昨年まで、皆様に頂戴した浄財を基に、講演料等をプラスして、
カンボジアの教育支援(小学校、図書館建設)を、行ってきました。
しかし、コロナ渦中で、昨年はお話の仕事は一切キャンセル。
思うような資金も、捻出できなくなってきた状況です。
しかし、金額の大小ではなく、これまでご縁を頂戴してきた彼の国の
孤児院支援等は細々と続けることが可能と、思っています。
自己の幾ばくかの修行の結果が「遠い国の子供たちの教育にほんの少しでも助けになることが出来たら」という、願いを込めて歩きます。
午後から新浜という地区を往復10キロメートル。風に押され飛ばされそうにもなりました。夕刻帰ってきたら、風もなぎ、いつも見守ってくれる拙寺のお地蔵さまも夕焼けに微笑んでくれているようです。