風極の岬 えりも 法光寺住職の「善き人々に出逢う旅」

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ラジオ放送法話の録音で札幌へ~シアターキノで『ビル・エヴァンス』を観る

2019-08-06 20:07:41 | 日記
曹洞宗北海道教化センターが、長年、企画実行しているラジオ放送法話。
久しぶりで、録音に伺いました。
札幌も暑く、33度。生憎スタジオの冷房も不調で、汗をかきながのひと時。
口が回らなく、2テーク録って頂きました。
二回目はまあまあでしょうか?!
因みに放送は10月です。HBCラジオ。

夜も暑いので、外を歩く気も知れません。
早めに夕食をとって、名画座「シアターキノ」へ。
幸い大好きなジャズピアニスト『ビル・エヴァンス』のドキュメンタリー放映中。
様々なサインを眺めながら、上映時間を待ちます。

天才ピアニストである、エヴァンスは幼少期にクラッシックを習得。
作曲の才能にも恵まれ、多くの美しい作品を残しています。

実生活では、ヘロイン中毒に悩まされました。
      最後は、病院に向かう途中、喀血して死亡。悲しい末路です。
しばらくぶりで、その映像をみると、様々なミュージシャンのコメントが響きます。
ジャズに生き、JAZZに死んだ天才の一人。
少し重い憂鬱を感じて、シアターキノを、後にしました。


胆振東部地震被災者供養会~承前=厚真町吉野地区にて

2019-08-03 18:41:00 | 日記
7月25日 曇天が続いていましたが、雨の心配はないこの日。
日高管内の建設業者さんが請け負われた工事地区に、白いテントが~
厚真町吉野地区です。
午後3時半、十一名の各宗派の僧侶の参列で、供養会を修しました。
最初に浄土真宗のお二人による「追悼」
続いて真言宗のお二人による「祈願」のおまいり
それから、拙僧が導師をつとめ、「物故者」(亡くなられた19名の方々)諷経と
 工事の「安全祈願」の法要です。
この供養には、「カフェ・デ・モンクえりもIN厚真」の活動に参加頂いた僧侶方に加え
 かかさず駆けつけて頂いたYさんも参列(写真係りを務めてくれました)
 そして、副代表の高田氏が、司会進行を担当下さいました。
厚真町「ゆくり」では月一回の開催です。

さて、このテントが建てられていたところは、旧N家があった場所でした。
一瞬にして土砂に家が流され、ご両親を失った場所に、娘さんも参列。きっと、悲しい思い出が蘇えったことと存じますが、気丈に焼香下さいました。

ご遺族の皆さんや、かろうじて生き残ることが出来て生活の根底を失った皆さんの  お気持ちを、考えると、おかけする言葉にも詰まってしまいます。

それでも、バラバラになった現在の状態から、吉野地区出身の皆様が二十名以上
参列。役場の代表者様、工事関係者様を加え、百人を超える皆様が焼香。
N家の娘さんが、涙にくれな
がらも、後で「供養をしなければならないと思いました」
と、告げて下さいました。
この地の安全が保たれ、緑豊かな自然が蘇るように!
皆様の心に、いつか安寧が、おとずれますように!!祈り乍手を合わせるのみです。



胆振東部地震で壊滅的な被害を受けた厚真町吉野地区へ

2019-08-01 20:46:28 | 日記
昨年の胆振東部地震で最も大きい被害を受けた厚真町
火山灰で覆われていた土地が山津波と呼ばれる崩落を起こしました。

今春、ようやく復旧工事が本格的に進む段階になりました。
二月程前に、工事を担当される会社の一つの社長さんから安全祈願の依頼を頂戴。
二次災害の心配もあるような、危険な工事が続くとのこと。
ドローンで撮った 写真を拝見しますと、まさにそのような状態です。
道路の改修作業が一段落し、これから山山の工事に移る所です。

吉野地区は、1891年、小樽市から4世帯が入植。
厚真川沿いの湿地帯を田畑に変え、風を避けるために山を背に家を建てました。
地震前は13世帯、34人が住んでいましたが、約1キロにわたり山が崩落。
住民の半数以上のいのちが、あっという間に奪われたのでした。
 この地域の安全を確保し、緑を取り戻すには莫大な時間が~
大勢の業者さんが参加しての工事があちこちで進んでいます。

カフェ・デ・モンクえりもとして厚真町に伺って来たご縁
社長さんのご依頼は、承諾しないわけにはまいりません。
火山灰に飲み込まれた住宅や、農地、農耕器具、車。そして多くの高齢者の方々。
この地で長い間、開墾を続け、家族を養い、頑張っていらっしゃった人々です。

拙僧は、「慰霊の法要」をまず、とお願いし、併せて「安全祈願」をすることを進言。
社長さんにご理解を頂き、7月25日に「供養会」を行うことが決定しました。
(法要の様子については、次回にご報告いたします)