[現代社会におけるスポーツへの期待]
・豊な人間性の育成(コミュニケーション能力やリーダーシップの育成)
・健康保持増進と疾病予防による医療費・介護費の抑制
・明るく活力ある社会づくり、地域コミュニケーションの再生、新しい公共への貢献
・国際交流と相互理解促進
・スポーツ産業の広がりによる経済発展
・環境問題意識の高揚
(日本体育協会「スポーツを愛するすべての皆さまへ」より)
以上で示しているように、昨今スポーツは単に心身を鍛え体力を向上させるだけではなく、スポーツの持つ価値や効用を引き出しながら社会全体に貢献していくことも期待されているのであり、その指導の一端を担っている我々も、少なからずこの期待にこたえていかなければならない。
さて、あの大震災から8ヶ月余りが経過し、被災者には新たな難題が山積している。
昨日は、東北や県内各地でも初雪が観測され、仮設住宅でこの冬を迎える方々からは「とても寒くて大変だ」との声が多く出ている。
また、失業手当もそろそろ切れてしまう方も多く、次なる生活の手立てがいっこうに進まない、と苛立ちの声も聞こえる。
さらには、運動不足で太ってしまい成人病や高血圧も心配されるのである。
このような時は、少しでも外に出て散歩やウオーキングでもできれば良いのだが、高齢の方や足の不自由な人達にとってはなかなか取り組めない現状もある。
室内で簡単にできる軽体操などを、行政の手が行き届かないところにはボランティアの方々に手伝ってもらいながら進めていかなければならないが、その受け皿になる仮設住宅のコミュニティーの構築が大切であり、早急に進めなければならない課題である。