『なのは』シリーズは全て観てて好きな作品です。
魔法の設定、デバイスのデザイン、
ストーリー展開、構成等などおもしろい部分は
多々ありますが気になっていた点は作画です
他の部分でカバーするぜって開き直っているのでは
と思えるぐらい作画が安定してなかったように思います。
そして今作、映画シリーズ第一弾。
なのはシリーズ好きなら申し分ない出来栄えでした。
作画も神作画とは言えないものの
ちゃんと見れる作画で安定していました。
それでいて、キャラクターデザインに忠実で
始めてリリカルなのはスタッフの本気を見た気がします。
ストーリーは、今作のテーマでもある
なのはとフェイトの友情を主眼に
テレビ版をリメイク、シーンの追加などで
大分掘り下げられていたので
テレビ版を踏まえた上で観たほうが楽しめるかもしれません。
他にもデバイスなどのデザインが少し変わっていたりして
レイジングハートの初期のしょぼさに笑いました、
そういえばこんなんだったなぁ~と。
それでもテレビよりはパーツ増えてましたが。
スターライトブレイカーのシーンはド派手さが増していて
テレビ版よりさらにやりすぎ感が増長されていて
これフェイト絶対死ぬだろと、そこでも笑いました。
あとはフェイトとなのはの合わせ技とそこまでの熱い流れなど
テンションが上がるシーンはさらに上がるようにと
こだわりが要所要所に感じられました。
ただ気にかかった点もいくつかあって
まずは作画。
安定はしてましたがその分動画としての良さがなくなったきがします。
なのはシリーズの作画は安定こそしませんでしたが
それでも独特のパースを使うなど味があったんですが
安定した分、作画が一辺倒になっていて、まんねり感がありました。
次に追加要素のあの猫は要ったかなということ。
特に作用してなかったように思うので
あれなら代わりにユーノや友達との日常部分を入れた方が
フェイトとも友達になりたいって気持ちが栄えた気がします。
あとは魔力消費・回復について、
作中に幾度かの攻防戦の後、大魔法を撃って、
息が上がっているシーンがありますが
次のカットにはケロッとしていて苦戦していたのかどうか
わかりづらかったです。
そのあとすぐに敵の本拠地に突撃して
そこでも大魔法撃ってますし。
強くなっていくのも実践に近いとはいえ
イメージトレーニングのみだし
魔法少女と銘打っている割に
魔法の設定がお座なりに感じました。
82点。