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がん細胞増殖抑制に糖尿病治療薬が効果 山形大チームが発見、3年程度で実用化も

2012-11-16 16:42:16 | 医療

がん細胞増殖抑制に糖尿病治療薬が効果 山形大チームが発見、3年程度で実用化も

http://yamagata-np.jp/news/201211/16/kj_2012111600517.php

研究成果を説明する(左から)嘉山孝正学長特別補佐、北中千史教授=山形市・山形大医学部  山形大医学部と国立がん研究センター(東京都中央区)の共同研究チームは15日、糖尿病治療薬「メトホルミン」に悪性脳腫瘍「グリオブラストーマ」のがん細胞の増殖を抑制し、再発防止につながる効果があることを発見したと発表した。メトホルミンは既に国の承認を受けた薬品のため、治験が順調に進めば、早くて3年後には国内実用化が可能という。

 研究内容は同日付の米医学誌「ステムセルズ・トランスレーショナル・メディシン」の電子版に掲載された。山形市の同大医学部で嘉山孝正学長特別補佐、山下英俊医学部長、研究チーム代表の北中千史同学部腫瘍分子医科学講座教授が記者会見した。

 北中教授によると、がん細胞は分裂して腫瘍を形成する「がん幹細胞」と、分裂しない「がん細胞」に分類される。研究チームはがん幹細胞中の分子「FOXO3」を活性化させると、再発不能ながん細胞に変化し、増殖が抑制されることを突き止め、活性化の作用がある薬品を探してきた。

 メトホルミンには何らかのがん抑制効果があることは知られていたが、腫瘍そのものを縮小させる効果は限定的なため、がん治療での実用化は進んでいない。北中教授は「メトホルミンは腫瘍を小さくするのではなく、がん幹細胞の再発防止に効果があることが明らかになった」と説明した。

 悪性脳腫瘍で最も治療困難とされるグリオブラストーマは外科手術、放射線治療で除去できないがん幹細胞が再発の原因となるが、メトホルミンの投薬でがん幹細胞の性質を変化させ、手術、放射線の治療と組み合わせれば根治が期待できるという。

 嘉山学長特別補佐は「新薬の実用化は一般的に10~20年を要するが、既に承認された薬のため、拡大適用の治験が順調に進めば3年程度で実用化できるだろう」とし、肺がん、乳がんなどの治療にも応用できる可能性を示した。