ヨモギの若芽がふく季節。
東広島市福富町にある「福富物産 しゃくなげ館」のもち製造グループ「ふっくら福もち」のメンバーが、草もちなどに使うヨモギを採集した。 「年頃の女性たち」7人による、町内の農家の畑での「一斉捜索」に、アラフォー隊員も同行した。
女性たちは急なのり面を上り下りしたり、水路に入ったり。約2時間かけて、30キロ入り米袋に4袋半を集めた。
近くのお食事処の「コロッケ定食」でランチ。新型コロナウイルスの感染予防でみんなバラバラに席に着き、高倉健並に寡黙に箸を進めた。
午後も摘みに戻ったが、「食べ過ぎて動けん」との声が続出して、1時間足らずで切り上げた。しゃくなげ館に戻り、水洗い、茹での作業へ。加工室は濃厚な薬膳の香りがたちこめ、まるでロシアのサウナのようだ。「コロナがおらんくなるかね」と軽口も弾んでいた。
冷凍保存用に400グラムずつビニール袋に詰めると、56袋に。順次、もちに混ぜて使っていく。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、「今後のもちの売れ行きは不透明」という。
ただ、今日のヨモギ取りは、生えていた場所や周りの植生のおかげで「ほんまええヨモギ」と、みんな上々の手応えを語った。「年ごろの女性たち」のマシンガントークは、作業が終わってからも尽きることはなかった。