毎年のルーチンとなっている残雪期の大日岳。
今年も剱岳の眺望を期待して、SNSを通じて、総勢10名が集まった。
過剰な自信かピッケル、ヘルメットは、準備しなかった。アイゼン+ストックで行けるだろうという判断。
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猿が馬場までは、快調に進み汗をぬぐいながら、悪城の壁に広がる晴れ間に期待を寄せた。ハンノキ滝もよく見える。
牛ノ首までは、シラネアオイやニリンソウの群生が癒してくれる。
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この辺りは落石しやすいため、慎重に進む。
木道はところどころ雪に隠れる。
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ラムサール条約の標識、休憩スペースからは雪に埋まっているためショートカットが可能。
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先行のトレースは、ほぼ夏道上に突き進んでいる。
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我々の先には単独の方や、3人パーティ等、後ろにもすぐ近くにいくつかのパーティ。
出発のゲート開放がほぼ同時なのでほぼ同じペースのようだ。
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総勢30名くらいか?さすがにこの時期、皆健脚揃いのようだ。
二又の分岐点で昨年の左側ではなく、右側にとりついた。上部でのトラバースを避けるためと考えた。
徐々にガスが立ち込め、晴れそうにもない。
ところどころ藪ゾーンを超えて雪がついているところを進む。一部藪と沢を超えて、ゆっくりと登り続ける。
大日小屋が見えてくれば山頂は、すぐそこである。
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さて剱はどうか?
いやー今年の眺望はダメだった。しかし、山頂で休憩中に雷鳥の鳴き声とともに飛び立つ一羽が見えた。せめてもの救い。
今日のメンバーは、みんな明るく話が面白い。休憩中も笑いが絶えない。
帰りは、テンション高く、みんな軽快だ。そんな時は警戒が必要。
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何しろ傾斜がきつく、安定な下山にはやはりピッケルが必要。
自分も5mくらいか滑ってしまった。大の字でも止まらない(ゆっくりなので木に捕まった)滑るときは滑る。
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その後は、慎重に降り急な斜面をゆっくりと降りる。
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やはりさっきの滑りが頭をよぎり笹薮をつかみながら慎重に。
ずるっと滑りそうになったため左手で全体重を捉えた。
鼓動が聞こえる。こういう時は二呼吸ほどついて冷静になるしかない。アイゼンでジグザグにゆっくりと安定したところまで降りる。
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大日平の木道まで来てようやくアイゼン解除も、指が痛い。
笹をつかんだだけなのに。
テムレスを外すと中指の先が曲がっている。やばい突き指か?
いい時間なので、飛ばしすぎず下山する。
遊歩道まで来たら、やっと緊張から解放。
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我ながら根拠のない過信に呆れてしまう。
同行に甘えてしまった気のゆるみもあったのかもしれない。
とにかく緊張感が足りなかった。
翌日、黒くなった手を医者で見てもらうと中指が骨折していた…指一本いい教訓であった。
今年も剱岳の眺望を期待して、SNSを通じて、総勢10名が集まった。
過剰な自信かピッケル、ヘルメットは、準備しなかった。アイゼン+ストックで行けるだろうという判断。
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猿が馬場までは、快調に進み汗をぬぐいながら、悪城の壁に広がる晴れ間に期待を寄せた。ハンノキ滝もよく見える。
牛ノ首までは、シラネアオイやニリンソウの群生が癒してくれる。
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この辺りは落石しやすいため、慎重に進む。
木道はところどころ雪に隠れる。
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ラムサール条約の標識、休憩スペースからは雪に埋まっているためショートカットが可能。
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先行のトレースは、ほぼ夏道上に突き進んでいる。
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我々の先には単独の方や、3人パーティ等、後ろにもすぐ近くにいくつかのパーティ。
出発のゲート開放がほぼ同時なのでほぼ同じペースのようだ。
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総勢30名くらいか?さすがにこの時期、皆健脚揃いのようだ。
二又の分岐点で昨年の左側ではなく、右側にとりついた。上部でのトラバースを避けるためと考えた。
徐々にガスが立ち込め、晴れそうにもない。
ところどころ藪ゾーンを超えて雪がついているところを進む。一部藪と沢を超えて、ゆっくりと登り続ける。
大日小屋が見えてくれば山頂は、すぐそこである。
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さて剱はどうか?
いやー今年の眺望はダメだった。しかし、山頂で休憩中に雷鳥の鳴き声とともに飛び立つ一羽が見えた。せめてもの救い。
今日のメンバーは、みんな明るく話が面白い。休憩中も笑いが絶えない。
帰りは、テンション高く、みんな軽快だ。そんな時は警戒が必要。
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何しろ傾斜がきつく、安定な下山にはやはりピッケルが必要。
自分も5mくらいか滑ってしまった。大の字でも止まらない(ゆっくりなので木に捕まった)滑るときは滑る。
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その後は、慎重に降り急な斜面をゆっくりと降りる。
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やはりさっきの滑りが頭をよぎり笹薮をつかみながら慎重に。
ずるっと滑りそうになったため左手で全体重を捉えた。
鼓動が聞こえる。こういう時は二呼吸ほどついて冷静になるしかない。アイゼンでジグザグにゆっくりと安定したところまで降りる。
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大日平の木道まで来てようやくアイゼン解除も、指が痛い。
笹をつかんだだけなのに。
テムレスを外すと中指の先が曲がっている。やばい突き指か?
いい時間なので、飛ばしすぎず下山する。
遊歩道まで来たら、やっと緊張から解放。
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我ながら根拠のない過信に呆れてしまう。
同行に甘えてしまった気のゆるみもあったのかもしれない。
とにかく緊張感が足りなかった。
翌日、黒くなった手を医者で見てもらうと中指が骨折していた…指一本いい教訓であった。